文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2013.6.11

2013/06/11

今日もまた何も記すことがない。
今さらそんな嘘をつく必要があるのだろうか。
曇っているようだ。
空を見上げているわけではない。
何もしなくても知り得てしまう。
その程度のことはわかる。
夕方の道路渋滞に巻き込まれているわけでもない。
しかし何を見ているのか。
目を閉じる。
音楽でも聴いているのだろうか。
たわいない。
簡単にいくようなことではないらしいが、
何だかたわいない。
急にやる気が失せ、
眠ってしまったらしい。
すべては遅れに遅れ、
ひたすら待たされる運命のようだ。
この世界には何もない。
嘘をつくならもっと本当らしい嘘をつくべきか。
確かに嘘をついていたようだが、
それはたわいない嘘だ。
軽い冗談にすらならない。
また眠ってしまったらしい。
気が抜けている。
なぜか眠い。
そして何も思いつかず、
考えられない。
いとまがないわけではなく、
切羽詰まらないとできないのかもしれず、
余裕があればあるだけ怠けてしまうわけか、
怠惰な気分を満喫しているのかも知れない。
それでかまわないように思われ、
今はそれ以上の何もいらず、
曇り空の下で道路沿いに電柱が林立している様を
一瞬の間眺めていたような気になり、
他の何が網膜に焼き付けられたわけでもないようで、
そんなどうでもいいようなことを記しつつ、
何がどうしたわけでもないことに気づいているわけか。

たぶんいつものように何が冗談なのでもない。
でもわかりきったことをいつまでも記しているのも
退屈極まりないか。
でもそれ以外には記しようがなく、
そんな成り行きの中で
己の限界を嫌という程思い知るしかないのだろか。
そんな大げさなことではなさそうだ。
でもそれを説明しようとすると、
適切な表現を思いつけず、
どうしてもそれについて
思い悩んでるように
受け取れかねない記述内容となるしかないようで、
そんな大げさなことではなく、
たわいないその場の気分が
そうさせるだけなのかも知れず、
軽い気持ちで記しているつもりが、
いつの間にやら深刻な言い回しを
もたらしたりするのかも知れないが、
それてもそれがどうしたわけでもなく、
そんなことを記していること自体が余裕の表れで、
本当にどうでもいいことだと思い、
そこに至る紆余曲折などすぐに忘れてしまい、
喉元過ぎれば何とやらなのかも知れず、
今までに思い悩んできたすべてが
くだらなく思えてしまう瞬間が
訪れているのかもしれないが、
それでもなお続けて記すとすれば、
この世で起こっているすべての出来事は、
誰もが思うほど深刻でもなく、
誰もが思うほどたわいないのでもない。
すべては偶然の巡り合わせであり、
すべては必然でもある。
いくらねじ曲げて解釈しても、
君が期待したほどにはねじ曲がらないものだ。

だから工夫を凝らして
ことさらに曲解を提示するのはやめて、
もっと素直な見解を示すべきなのか。
できればそうしたいところだが、
たぶんそういうことができる境地には至らないだろう。
性根がねじ曲がっているのだろうか。
そうではなく、
単に不器用なのか。
違うか。
何が違っているとも思えないが、
ことさらに違いを見出そうとしているのでもなく、
そんなことを記しているうちに、
また眠くなり、
目を閉じる。
もうそろそろやめどきか。
不意にそんな思いにとらわれるが、
気を取り直してさらに記すと、
何が出てくるだろうか。
何も出てきはせず、
ただ画面上にいつも記している言葉が並んでいるのを
目の当たりにして、
内心ホッとしつつも、
次いでがっかりしてしまうか。
なぜハッとするような内容に至れないのか。
これまでにたまにはそういうことも
あったのかもしれず、
それを覚えていないだけかも知れない。
何かのきっかけで思い出すこともあるのではないか。
でもだから何なのだろう。
またそういう機会が訪れるのを
楽しみにしているわけか。
わけでもなく、
わけでもあり、
どちらでもよく、
それは余分な思いか。
何も余分でもなく、
すべてが過剰て、
そう思うとすべてが物足りなく思えてくる。
思いが過剰と不足の間を
行ったり来たりしているようで、
どちらに思えても、
何だか違うように思われる。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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