文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2013.1.6

2013/01/10

しかし新幹線の中で使える無料Wi-Fiは遅い。
でもそんなに利用するわけでもないのだから、
別にかまわないか。
それにしても上野に着いたらもうWi-Fiが使えなくなってしまったが、
要するに新幹線の中でではなく、
東京駅で使えるだけか。
どうやら勘違いをしていたらしい。
何だか冗談みたいだ。
もしかしたら大宮辺りで使えるかもしれない。
でも期待しても途切れ途切れでは意味がない。
別に何を期待しているわけでもなく、
たまたまそうなっただけのことのようだ。
深夜の道を車が走っている。
そこかしこにコンビニの明かりが点在していて、
そんな光景を眺めながらも、
左目の奥にかすかな痛みを感じている。
だからそれがどうしたわけでもない。
所々に建っているマンションの碁盤目状の明かりも見飽きているようだ。
非常階段を照らすジグザグ状の明かりも見飽きたのか。
では一直線場に並ぶ高速道路の街路灯はどうか。
意味がなさそうだ。もう眠い。
どうでもいいことを記し過ぎだろうか。
ただの夜だ。
退屈を持て余し気味だろうか。
それほどのことでもなさそうだ。
結局大宮ではだめみたいだ。
結局何だったのか。
だから何でもないということか。
何に反発しているわけでもない。
ここには何もなく、
街灯の光もまばらになる。
時折道を行き交う車のヘッドライトが見えるだけか。
どこかのビルの上に巨大なボーリングのピンが一瞬見えたが、
要するにそこはボーリング場なのだろう。
夜だから富士山は見えない。
別に見ようとしているわけでもないか。
たぶん幻想のただ中にいるわけでもない。

馬鹿げているとも思えず、
何を語ろうとしているのでもないのだろうが、
何か適当にいい加減に思っているらしく、
そんな思いとは裏腹か何か知らないが、
いつの間にか眠ってしまい、
翌朝にまた起きて仕事に向かい、
もう昨日のことになってしまったようだ。
でも夕方にはまた眠ってしまったらしく、
深夜に起きて、
もう二日前のことだとわかり、
さらに遅れてしまったらしいことに気づき、
何だか何でもないのに何でもあるような、
別に何を述べているのでもないような感じなのだろうが、
たぶんそれでかまわないのだろう。
漢字が思い出せない。
帽子を買い損なっているわけか。
ポテトチップスを無性に食べたくなり、
大袋を買って食べたら食べきれず、
そのまま寝て起きたら口の中が苦い。
胃酸の出過ぎか。
何をやっているのだろうか。
貰い物の図書カードが千五百円分たまっているが、
何か書物でも買った方がいいのだろうか。
冷たい水を一気に飲み干し、
そういう書き方が、
何だか大藪春彦の小説に出てくる情景描写のたぐいに
似ていることに気づくが、
これはどういう心境なのか。
何かの境地か、
はたまた苦し紛れの記述なのか。
でも長続きせず、
寒気を覚えて横になる。
本当に寒いらしいが、
記述を続ける気があるらしく、
さらに言葉を記して一区切りつけたいらしい。
また朝早くから仕事か。
さらにおかしいか。

何がおかしいのか。
何を考えているのだろうか。
唐突にそれはない。
それとは何なのか。
みんな抜けているらしい。
間抜けということかもしれず、
昨年末に従業員が一人やめたので、
ネットの就職サイトで職員募集広告を出したら、
やっていることがちぐはぐな人が結構いることに気づく。
速攻で応募してきて、
履歴書を送ると返答してきたのに、
送るのに二週間もかかり、
こちらはもう他に数名面接して採用して、
試用期間で実際に働き始めてから、
最初の応募者の履歴書が送られてきた。
また働く場所からたぶん五十キロ近くも離れたところに住んでいるのに、
通勤できるかどうか質問してきた人もいた。
日給九千円で三カ月働くのに、
交通費が割に合わないことぐらい気づくはずだが、
まったく大の大人が大丈夫なのだろうか。
でも送られてくる履歴書を見る限りは、
ハローワークで月給二十万円で募集して、
応募してくる人たちよりは、
明らかに質がいいことに気づく。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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