文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

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彼の声 2008.11.19

2008/11/23

空き地に砂利が敷き詰められている。
駐車場か何かだろう。
日が暮れて、
あたりは薄暗くなっていて、
そこには何もないような気がするが、
はっきりしたことはわからない。
感性がすり減っている。
疲労困憊しているらしく、
夜になるとすぐに眠ってしまうらしい。
それの何がいいわけでもないが、
近頃はそんなことの連続だ。
まともなことを述べられない代わりに、
夢の中でひたすら適当なことを述べているつもりになる。
実際には何か考えているのだろうが、
それが表に出てこないようだ。
誰かがこの世界から見捨てられているようだ。
何かの場面がそれを物語っているらしいが、
君がそれを見ていたのではない。
いったい虚無はそこで何を見つけたのだろうか。
記されているのはいつもの決まり文句だ。
誰かが何かを見つけた。
ただそれだけのことで
心躍らせるような状況ではない。
別に時間をさかのぼらなくても、
それは過去の出来事になるだろう。
誰かが事件を起こし、
それについて何か述べる人が出てくる。
それはどんな感想なのだろう。
何を述べてもどうにかなるだろう。
それらのコメントが世間に何らかの影響を及ぼしていて、
だから何を述べても無駄というわけでもないらしい。
君は何についてどう思っているのか。
社会現象のようなものについて語ろうとしているわけか。
ひねくれたものの見方や考え方では
世間に通用しないだろう。
誰かが暇つぶしにそんなことを述べていた。
好きなものや感動した現象を絶賛してみたらどうか。
それがなければどうするのか。
誰かはかなりひねくれている。
他人を小馬鹿にしたくてうずうずしている。
その手の作り話なら興味を持てるだろうか。
時計が二分遅れている。
興味を抱けないということか。
何かを述べようとする手前で足踏みしているようだ。
過去に犯した過ちについて
今さら何を述べようとしているのか。
何ももたらせないことが君をそこに向かわせる。
そことはどこだろうか。
得体の知れぬ場所ではない。
たぶんここなのだろう。
どこでもない場所がここなのだ。
作り話の中ではそうであり、
ここは何でもない空想の場所で、
語るべきことを見出せない場所なのかもしれない。
ならば何をそんなに気にしているのか。
何も語れないならあきらめてしまえばいいのに、
そこでひたすら粘っている理由を知りたくなるが、
そこはここではなく、
現実の場所かもしれない。
実際には部屋の中だ。
君は部屋の中で何を考えているのだろうか。
さっきから同じような言葉が循環していないか。
こだわりはない。
そうなってしまっていても一向にかまわない。
マンネリを恐れるような状況ではない。
君はすでに自らに課せられた使命を忘れている。
あとは言葉から自由になるのを待てばいい。
もうすぐ何十年ぶりかで
何もやらない時間が訪れるはずだ。
近頃はそんな予感がしているらしい。
一方でそんな期待が裏切られ、
今まで通りにつまらないことを記す日々が
続く可能性にもかけている。
今後どうなってもかまわないような気がしている。
誰かの死によって
それらの物語には幕が閉じられているはずだ。
そしてそれによって、
もう過去の出来事について
あれこれ批判する必要もなくなってしまった。
だからここには語るべきことが
何もなくなってしまったわけか。
だが今さら死んだ誰かのせいにしても始まらない。
継続をあきらめきれないのは君自身なのだから、
最終的な責任は君にあるのだ。
文章がつまらないのは君のせいだ。
それがそこでの最後の言葉なのだろうか。
だからどうしたわけでもない。
誰もがこの世では架空の存在である。
そんな嘘をついて何になるわけでもないが、
何となくこの世界に対して違和感を抱いている。
言葉が意味を通して出現し得ないようだ。
最後でないとしたら、
まだその続きがあるのだろうか。
廃墟の中で何を続けているつもりなのか。
構築されるべきものを破棄していないか。
かなり精神的に衰弱しているようだ。
ならばもはやそこから盛り返すことは不可能か。
こんな時は何をどうすればいいのだろう。
ノイローゼのたぐいかもしれず、
その精神状態に合わせてわざとそんなことを述べている。
ノイローゼにかかっているように見せかけたいのだ。
見え透いた手だ。
誰かの同情でもひきたいのだろうか。
それともそれも冗談の続きか。
そんなことを述べながらも
何かをわかりかけているのかもしれない。
今度は機会を見つけて、
そのわかりかけていることについて語ってみないか。
だが君は誰の指図にも従わず、
ひたすらつまらないことにこだわり、
その続きを追求し続けているようで、
虚無の世界で何もない荒野を見つけたつもりになって、
そこにとどまろうとすることに専念しているようだ。
それは誰にとっても
わけがわからないような架空の行為になる。
作り話の中での出来事なのだから、
実際には行為でさえなく、
ただそれを語ることが
唯一の行為と呼べるような出来事だろう。
しかし現実には何を語っているのか。
何を語っていることにもならず、
語っていること自体が架空の出来事なのかもしれない。
実際に記された文章の中で
君が語っている内容がどこにも見当たらない。
そんなことはないか。
今一度よく読み返して、
君が語っている痕跡らしき箇所を指摘してみたらどうか。
しかし誰かは何を寝ぼけたことを述べているのか。
何をどう語ろうと、
それを記しているのは君ではなく、
君という言葉を記しているのが君であるわけがない。

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創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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