文学

彼の声

この世界について、この社会について、この時代について、未来について、過去について、人々について、自分が日頃感じていることを率直に語る。

全て表示する >

彼の声 2008.11.1

2008/11/04

たぶんまた眠らなければならないだろう。
眠らなければ死んでしまうか。
死んでしまえばいい。
笑い事ではない。
死んでしまったら悩まなくてもよくなるわけだが、
悩んでいないと張り合いがない。
やはりそれは笑い事のたぐいかもしれない。
笑って済ませる問題ではない。
問題でさえないのではないか。
何が問題なのだろう。
問題を認識できないのが問題か。
人はいくらでもこの地上にうごめいている。
たぶんそれは問題ではない。
誰に何を頼っているわけでもなく、
そこでどんな連携や提携が成り立っているわけでもない。
ただの独りよがりだろう。
それ以上の何を求めようとしているのか。
君には関係のないことだ。
ならば君に関係のあることを述べてみればいい。
その方が興味がわくだろう。
それが無理ならあきらめて、
毎度おなじみの虚無について語ればいい。
そしてこの世を取り巻く空疎について語ればいい。
それらの何が空疎なのか。
感知しているすべてが実体を伴っているではないか。
それらの関係や結びつきの在り方が空疎なのか。
何を媒介しているのだろう。
ありふれて抽象的なことを述べているようだ。
具体的な事物については何も述べられなくなる。
脳裏の向こう側でこれまでに見聞してきた出来事が
走馬灯のように流れ去り、
それらのすべてが
どうでもいいことのように思われてしまう。
本当にそんなふうに感じ取っているのだとしたら、
何も述べられなくて当然のことか。
しかしそうだとしたらどうだというのか。
何を問い直しても無駄だろう。
問いかける対象が間違っているのかもしれない。
何を問いかけていたのだろう。
もはや何をどうしたらいいかなんて言う段階ではなく、
何をどうすべきか決断しなければならないのかもしれない。
それも冗談の続きだろうか。
いつものように君は馬鹿げたことを述べているらしく、
そんなことを述べているうちに頭の中が煙たくなり、
紫の煙を妄想したつもりで、
そんな音楽を聴いたことがありそうな気がしてきて、
そこで何かの逸脱を試みるが、
馬鹿らしくなって途中でやめてしまう。
そういう成り行きは嫌いのようだ。
言葉に無理がありすぎる。
苦し紛れの試みがまるで見当違いなのだ。
それでは何を煙に巻いていることにもならず、
自らが偶然に左右される成り行きに振り回されて、
何の成果も得られないままに、
そこであきらめてしまうのか。
誰が何をあきらめようと君の知ったことではない。
たぶん君にそれ以上の継続は無理だろう。
精神の有り様が希薄になっているようだ。
それはどういうことなのか。
言語的な作り事か。
ますますわけがわからなくなる。
それで何を捉えていることにもならないだろう。
もはや言葉も君を捨て去って、
主語の不在を導こうとしている。
たぶん日本語になっていないだろう。
今はそれでかまわない。
まともなことを語るのが
面倒くさくなってしまったようで、
また投げやりな気分になる。
現状と意識が背離しているようだ。
おもしろいことを述べようとすると、
つまらない現実が邪魔をするのだが、
それは気のせいかもしれず、
つまらない現実が何なのか、
具体的に示せないことが嘘であるかのように思われる。
すべてが現実なのであり、
それがどうしたわけでもないことが
つまらないということか。
わからない。
何をどう述べてみても違うような気がして、
語っているそれがフィクションになってしまい、
現実について述べていることが作り話でしかないわけだ。
言葉が現実を示せない。
そしてそう述べていることも嘘になってしまう。
何を述べてもそんな堂々巡りから逃れられない。
具体的な何について述べているとも思えず、
語る対象が作り話を語っていることそのものなのだ。
しかしそれでの何が作り話なのか。
現実について述べられないということが嘘なのだろうか。
そうだとしたどうだというのか。
君はそこで焦っているみたいだ。
語る対象を他に見つけられずに焦っている。
それが現実であり真実なのか。
だとしたら何だというのか。
要するにそれらの作り話について
わけのわからないことを述べ続けるしかないというのか。
何がわけがわからないのだろう。
わかっていて
わざとそんなことを述べ続けているのではないか。
そうだとしたら何なのか。
結局何でもないことを述べている現実が
あるということだ。
それで納得がいくだろうか。
納得しなければどうだというのか。
何か他に違うことを述べられるだろうか。
冗談を述べるならそういうことになるのかもしれないが、
冗談以外でなら何も述べられない。
ならばこれも冗談の続きか。
たぶんそうに違いなく、
他に何も述べられないから冗談を述べるしかなく、
そんなつまらない現実がここにあるのだろう。
そしてそれがどうしたわけでもなく、
他に何も述べられないから、
同じようなことを延々と繰り返しているのだろう。
それがここでの自己言及だ。
文章が文章について述べているわけだ。
君が誰かについて述べているのではなく、
誰かが何について述べているのでもなく、
誰でもない誰かが君について述べているのでもない。
君も誰かも誰でもない誰かも、
それらの文章にとっては語る対象外なのだろう。
それがそこでの嘘を形成し得るだろうか。
それの何が嘘なのか。
間違ってもフィクションとは言い難い。
何でもない内容がフィクションを形成するわけがなく、
何でもないことは
どこまでも何でもないこと以外にあり得ない。

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。