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くまから・かまから

みやこふつ(宮古島の方言)で語るエッセイや方言講座、民謡解説、おしらせなどがあります。宮古島出身の人も、そうでない人もまーつき(一緒に)みやこふつを楽しみましょう。

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くまから・かまから vol.391

2017/07/06

── 宮古島方言マガジン ────────────────────■
 
  くまから・かまから  第1・3(木)発行 《vol. 391 2017.7.6》
 
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   もくじ
   「石垣島の旅 来間トミさんをお供して」  さどやませいこ
   ◇あの話をもう一度
   「宮原第二水辺公園」           アモイ
   「第24回鳴りとぅゆんみゃ〜く方言大会」 松谷初美
   「おしらせ」
   「編集後記」                 〃
 
      こんにちは〜。
     すとぅむてぃ しゃーか から(朝早くから)
     ナビガース(クマゼミ)が、ショーショーショーと鳴いて
     います。夏ですね〜。vol.391お届けです。
     ぬかーぬか(ゆっくり)お楽しみくださいね〜。
 
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「石垣島の旅 来間トミさんをお供して」
 
                 さどやませいこ(城辺・新城出身)
 
◆トロフィー、海を渡る
 御年92歳という来間トミさん。現在浦添市に住んでいるが、多良間島
の出身で昨年、「鳴りとぅゆんみゃ〜く方言大会」に出場して何と、市長
賞を獲得、方言大会始まって以来「トロフィーが海を渡る」こととなった。
 
 そして今年、またかくしゃくとトロフィーを かたみて(担いで)方言
大会の日に市長杯返還に来たのだった。この一年間、多良間ふつを語るた
めに、あちこちから引っ張りだこ、去る四月には、八重山在宮古郷友会
(松原秀男会長/愛称・光源氏)の第三回「ミャークフツ・ブドゥズ・ア
ーグの夕べ」に招かれ、アートホテル石垣島で多良間フツを とぅゆまし
た(響かせる)のでした。
 
 八重山在宮古郷友会から宮古島市文化協会に協力依頼があったのは昨年
の10月。どうやら、「鳴りとぅゆん みゃ〜くふつ大会」で活躍した弁
士たちを招待したい模様。実は、私が宮古毎日新聞社に在籍していた頃、
第1回大会(2013年)を取材して新聞に大きく紹介したのがもう3回
目を迎えているらしい。何かの縁かもしれないと、今回は文化協会として
昨年の市長賞・来間トミさんをお供することになった。トミさんには舞台
相棒の息子・玄次さんが付き添うことに。
 
◆トミさん、親友と涙の再会
 私は一足先に石垣空港に着き、一時間後に来間さん親子が到着。空港に
は、八重山在宮古郷友会総務部長の小禄和弘さんが迎えに来てくれた。実
は小禄さん、両親が多良間の出身で、お母さんがトミさんの親友らしい。
小禄さんは「最近、母が元気がないので是非あってほしい」と、会場に向
かう途中、お母さんの家に案内される。
 
 二人の再会に私たちも涙。この年になってだんだん友人も減り、生きて
再会できる喜びは計り知れないのだろう。そうした感動を後に会場に向か
う。
 
◆「夕べ」は大盛り上がり
 ホテルの大広間では、既にリハーサルが始まっていた。第1部で、歌や
踊りがあり、第2部でミャークフツ大会が行われるようだ。宮古からは、
何と第21回から23回の方言大会で市長賞を受賞した三人が招かれてい
た。福里富士子さん、セリックケナンさん、トミさんだ。ケナンさんは司
会も任されていて、ケナンさんの人気は石垣島まで及んでいたのかと驚か
された。
 
 座開きで、宮古民謡が歌・三線で斉唱され、「トーガニアヤグ」「我ん
たが島・揃いどぅ美ぎさ」の舞踊が披露される。来間島出身だという仲宗
根豊さんは「伊良部トーガニ」を歌い、西里八江子さんのグループによっ
て「豊年の声合」が賑やかに踊られた。練習時間があまりなかったという
青年部は、平良八重子さんの指導で創作舞踊「アララガマ・ズミミャーク」
を披露、見事に第一部の最後を飾った。
 
◆海を再現、舞台で潮干狩り
 第2部では、来間島出身・石垣在住の来間高子さんが「パリアンガシリ
ーズ」と題して、やぱ〜やぱのフフャマフツ(来間島方言)を語り、会場
を和ませた。また、福里さんは「我たが家の牛」シリーズで笑いをとった。
 
 トミさんは、教訓話「んけーぬ嶺間アズガナス」と、昔のアシャリ(潮
干狩り)の話を紹介、見事な多良間フツを披露した。アシャリの話では、
舞台に海の雰囲気をつくり、親子で昔ながらの潮干狩りの様子を演じ会場
を沸かせた。石ころや、貝、魚などの小物は玄次さんがこの日のために作
り、空輸で会場に運んだとあって、臨場感豊かなアシャリとなった。
 
 最後を締めくくったのは、ケナンさんで「宮古ヌ シュー・ンマガ パ
ナッスサ黄金言葉」。宮古の古老たちの話は、とても役に立つと、みゃー
くふつの豊かさを紹介した。フィナーレは何といっても「漲水のクイチャ
ー」舞台で円陣を組み、三線の音色で全員賑やかに踊った。
 
 お疲れさん会は、近くの居酒屋で行われ、それぞれ言いたい放題、ミャ
ークフツが飛び交った。松原会長は、大会の盛況を喜びあいさつ、ここで
は帽子を脱いで光源氏になり、みんなを笑いの渦に巻き込んでいた。あま
い(笑い)とぅ ばらい(笑)とぅ、トミさんのおかげで、こんな楽しい
集いにも参加でき、たんでぃがーたんでぃ(感謝)の旅でした。

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◇あの話をもう一度
 
「宮原第二水辺公園」vol.272 2012/7/19  アモイ(平良・宮原出身)
 
 宮古一周道路を高野漁港の看板をみながら東の方に行くと左側に宮原第
二水辺公園があります。今回はその公園について話をしてみます。≪広報
みやはら 第一巻≫によりますと、宮原には13の橋があると紹介されて
います。その13の橋の最後の橋が宮古一周道路にある「ツブガー橋」と
いうところです。
 
 その橋がかかっている川というか、流れは「宮原排水路」通称「バダ」
の流れにかかっています。最初の橋が「山田橋」で最後が「ツブガー橋」
になります。宮原第二水辺公園はそのツブガー橋のすぐそばにあり、海へ
と流れ落ちる排水路の流れの西と東に公園の目印とも言える「東屋」(あ
ずまやー)があり、眼下には紺碧の海が広がっています。
 
 あきしゃるぬ あがす゜かたから あかーあかぬ てぃだぬ いむぬふ
つ から あがりきし なんぬ わーぶう ぴかす゜ぴかす゜てぃ てぃ
らし かぎむぬ やーたー(夜明けには、東の方に真っ赤な太陽が水平線
から昇ってきて、波の上できらきら煌めいて綺麗でした。)
 
 北の方の水平線から左の方に目を移すとピンフ岳が見えます。東屋に座
って涼しい風に吹かれながらこの景色をみているだけで、癒されます。
 
 東西の東屋のそばには砂浜へ降りる階段があり、西の方は石段が20段、
木の階段が130段、合わせて150段あり、上り下りも程よい運動にな
ります。東側の階段はまだ数えてません。どちらの階段も同じ砂浜へ降り
られるようになっています。
 
 砂浜は小さく、両サイドは岩場となっています。排水路からの水はここ
へと流れ落ちてます。橋から水の流れ落ちる当たりまでを「ツブガー」と
呼んでいます。流れの途中にツブガーという井戸があると聞いたことがあ
ります。見たことはありません。近くには東に西銘御嶽、西に白川浜もあ
りますので、その昔、宮古の按司達が歴史ドラマを展開した場所でもある
と思います。
 
 流れ落ちる水の音は滝の音のように聞こえます。砂浜を通って海へと注
ぐせせらぎは澄き通っていてきれいです。周辺には、カニやヤドカリが住
み着いているので、子供が喜ぶと思います。波打ち際に行くと水のせせら
ぎと波音がステレオで聴こえてきます。砂浜の流れは、大雨や波の影響で
時々変わったりしてますので、その風景の変化を観測するのもいいかもし
れません。
 
 この公園にはもう一つ「路の駅みやはら」という名前もあります。ドラ
イブの途中で立ち寄れる憩いの場所です。ちょっと先には比嘉ロードーパ
ークもあり、私はそこからの眺めもまた好きですが、ただ宮原第二水辺公
園は眼下を見下ろしたあと、そこへ降りて行けるというのが特徴だと思い
ます。
 
 宮古島トライアスロン大会にはエイドステーションとなっていますので、
ボランティアとしてここで選手の世話をした方やエイドを受けた選手など
もかなりいると思います。もしかしたら、ここで出会って結ばれたカップ
ルがいるかもしれませんね。
 
 この公園は2008年に工事が完了しており、名前の通り宮原地区にあり、
公園の管理は市の方から宮原自治会に委託されています。私は宮古島に帰
って来て以来、今年が初めての自治会役員となりましたので、役員の一人
として、この水辺公園の管理をすることになりました。管理は公園内の草
刈、トイレ掃除で、最初は面倒だなーと思ってましたが、掃除にいく度に
この場所が好きになってきて、きれいにしようと思うようになりました。
時々ボランティアの方達もゴミ拾いをして下さっていて有り難いです。
 
 立ち寄った人達が気持ち良く憩える場所にしよう、会長以下みんなそん
な思いです。かながいや(このまえは)、会長の一声で「かいだんぬ ふ
さがもーまい ずみんてぃー かりみーやー」(階段の草もきれいに刈り
とろう)ということで階段に蔽い被さっているアダンの木や草木などを草
刈り機で刈り取りましたが、んんな ぱりすぐとー なりうーてぃ たな
す゜かーば、(みんな畑仕事に慣れていて、手際が良くて)もしもテレビ
放送なら「絶対に真似しないように」と字幕をがついてしまうような危険
な作業も平気でやってしまいました。
 
 公園のトイレは道行くみなさんにも便利に利用してもらっているようで
す。ただちょっと汚れがひどい時がありますので、きれいに使ってもらえ
たらいいなーと思います。また、洗面台の鏡がなくなってしまい、ちょっ
と残念です。トイレ掃除は当番で定期的にやっています。草刈も役員とボ
ランティアも含めて6人でに定期的にやってますが、季節によっては雑草
の伸びが早くて場所によっては草ぼうぼうとなり、見栄えが悪い事がある
かもしれませんが、そのときはゴメンナサイです。
 
 この素敵な場所をみんながマナーを守って、公共の場所としてきれいに
大切に使い、誰からも愛される公園であってほしいと思います。宮古島に
来てドライブをするときは是非立ち寄って、ここに書いて有る事の真偽を
確かめてみてくださいね。公園の事はみなさんにPRしたい反面、穴場とし
てそっとしておきたいという思いもありますね。
 
 最後に私事で恐縮ですが冒頭に書いた宮原にある13の橋ですが、「想
いで橋」というタイトルでこの13の橋の名前を付けた歌を作りました。
近いうちにYouTubeでアップする予定です。
 
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「第24回鳴りとぅゆんみゃ〜く方言大会」
 
                   松谷初美(下地・高千穂出身)
 
 宮古島市文化協会主催の方言大会。チケットが発売当日で完売する大人
気のイベントだ。24回目の今年は、去った7月1日にマティダ市民劇場
で開催した。8名の発表者が、それぞれのすまふつ(シマの方言)で、や
ーでぃ(家族)の話や生まれ育った地域の話、仕事でのエピソードや日々
の暮らしのことなど多彩な内容で発表した。
 
 6月に入ると、方言大会に関する問い合わせが事務局に来るようになる。
沖縄本島にある団体からは研修として10名ほどで行きたいが・・・とチ
ケット購入についての問い合わせ。また、テレビ局から取材依頼等。宮古
以外でも大会が知られていることを実感する。
 
 チケット販売は、6月22日だった。朝10時から、平良、城辺、上野、
下地、伊良部の5地域で一斉販売をしたが、8時頃から並ぶ人もいて10
分〜40分で各所完売となった。(ちなみにチケット1枚900円)
 
 発表者は8組。例年、発表者を探すのが大変だが、今年は8組、8名が
すぐ決まり、来年の発表予約をする人も。
 
 今年の発表者は16歳の高校生から80歳の方まで幅広い年齢層となっ
た。ひとり5分〜10分以内の発表をし、会場を沸かせた。
 
 審査(審査員5名)の結果を待つ間は、玉城流敏風会宮古支部 池間美
代子琉舞研究所の皆さんによる琉球舞踊と、セリック・ケナンさんの「み
ゃーくふつぬ ぱなす(宮古語の話)」で盛り上がった。舞踊には、子ど
もたちも出演し素晴らしい踊りに拍手喝采。ケナンさんはますます磨きの
かかった流暢なみゃーくふつで宮古語の特徴などを話した。ケナンさんの
話の途中には、西原の方言を研究している林由華さんが自転車で通りかか
り(笑)、これまた流暢な西原ふつ(方言)でケナンさんと会話。宮古方
言の素晴らしさ、豊かさ、ユニークさを伝えた。
 
 いよいよ審査の結果発表。今年の市長賞(最優秀賞)は、ダラララララ
(ドラム音のつもり)「あまいどぅ ばらいどぅ ぷからす人生(笑って
笑って楽しい人生)」と題して最後に発表した池間安子さん!教育長賞
(優秀賞)は「イーバリヌ ンキャーンパナス(下崎の昔話)」と題して
発表した80歳の狩俣榮吉さん。文化協会長賞は「私の家族」と題して発
表した16歳の高校2年生、砂川姫奈多さんがそれぞれ受賞した。
 
 奨励賞は(登壇順に)「パリ、アンガシリーズ」来間高子さん、「我が
家の馬物語」狩俣貞光さん、「私の恥ずかしい想い出話」瑞慶覧学さん、
「バスガイド」下地洋子さん、「私のかあちゃん」新里英斗さんにおくら
れた。
 
 今大会の模様は旧盆の頃、宮古テレビで放送予定です。どうぞ、お楽し
みに。そして、島外にお住まいの方は、ぜひDVD(9月に販売予定)で
お楽しみください。

<お問合せ>宮古島市文化協会 事務局 0980-76-6708

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「おしらせ」

■7月15日(土)午前10時〜正午
 第7弾ビブリオサロン展示企画「宮古発コミケ!の世界」
 場所:平良図書館北分館
 個人で同人誌を作っている人々の作品展。
 ビブリオサロンとは飲み物(ふた付き、食べ物は不可)片手にカフェ読
 書気分が味わえる空間。
 問合せ:平良図書館北分館 0980-72-2317

■8月31日まで
 市総合博物館ミニ展示
 「与那覇湾ダーランド〜与那覇湾の自然と生きもの〜」
 時間:午前9時〜午後4時30分 場所:宮古島市総合博物館ロビー
 2011年、ラムサール条約に登録された与那覇湾で記録されている野
 鳥を中心に写真やパネル等で紹介しています。多くのご来場をお待ちし
 ています!
 
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「編集後記」                      松谷初美
 
 台風3号は、宮古を ぴっちゃがま(少しだけ)かすめる感じで通り過
ぎていきました。その後は、くいどぅ(これぞ)夏。という日々が続いて
います。九州などでは、ものすごい うぷあみ(大雨)が降っていたよう
ですね。どうぞ、お気を付けください。
 
 実家は葉タバコ農家をやっておりますが、今年の収穫も無事に終了しま
した。昨年より少し上等の出来らしいので、うむやすむぬ(安心)です。
 
 さて、今回の くま・かまぁ のーしが やたーがらやー?
 
 今回は方言大会にまつわる話がふたつ。せいこさんのお話しは昨年市長
賞を受賞した来間トミさんとのことでした。まーんてぃ 90歳を過ぎて
いるとは思えない行動力ですね。そのお姿を見るだけでこちらも いず
(元気)がもらえます。それにしても八重山在宮古郷友会の「ミャークフ
ツ・ブドゥズ・アーグの夕べ」素晴らしいですね。いきみーぶすむぬ(行
ってみたいです)
 
 あの話をもう一度は、アモイさんの「宮原第二水辺公園」でした。この
話を読んだあと、くまかまライターの菜の花と まーつき(一緒に)この
公園に行き、感激したのを覚えています。この季節、とっても上等だと思
いますので、ぜひ出かけてみてくださいね。あ、アモイさんの歌ですが、
まだアップしていないそうです。そろそろかも!?
 
 方言大会まい、無事ん とぅずみらい(方言大会も無事に終えることが
出来)、うむやすーうむやす(安心)しています。今回も素晴らしい発表
内容の数々でした。あえてどんなお話しだったか書きませんでした。9月
を楽しみにしてくださいね〜。
 
 平良図書館北分館のビブリオサロンでは、いろいろなことが行われます
ね〜。そこから今の宮古も見えるような気がしますね。博物館の与那覇湾
ダーランドも興味そそられます。8月いっぱいだそうですので、夏休みの
子どもたちもたくさん集いそうですね。
 
 貴方はどんな感想を持たれましたかー?感想をお寄せくださいね。
宛先は、くま どー。(こちらですよ) kumakama@mbp.nifty.com
投稿もお気軽にお寄せください。まちうんどー(お待ちしています)!
 
 きゅうまい しまいがみ ゆみふぃーさまい すでぃがふー!
(きょうも  最後まで  読んでくださり ありがとうございました!)
 
 次号は7月20日(木)発行予定です。
きゅうまい ぷからす ぞう(今日も楽しく良い)1日でありますように。
あつかー、またいら!
 
──◆─────────────────────────────◆──
   編集・発行  : 松谷初美
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   メール    : kumakama@mbp.nifty.com
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創刊日:2001-03-20  
最終発行日:  
発行周期:月2回 第1・3木  
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