国際情勢

お茶の間から世界を変えよう

中国・広州発。チョコ、バナナ、ダイヤなど身近なモノから環境問題、人権、戦争・平和など、人の視点に立った新鮮な切り口で国際問題を考えます。知ることからはじめよう!これを読めば、世界がわかる、変わる!?

全て表示する >

Ken-chan News: バナナ戦争(1)

2002/09/03

▽東京・日野発        ―――――――――――― 09/03/2002 vol.67
                                            ――――――――――
―――      ■Ken−chan  News■     ―――――――
――――――――                      
―――――――――――――――――    〜お茶の間から世界へ o(o|o)/〜


【転載は自由】です。みんなにどんどんコピー&ペースト^-^


みんな大好きなバナナ。世界でもっともポピュラーなくだもの。食べ物全体で見
ても、米、小麦、トウモロコシに次いで世界で4番目にポピュラー。そう、バナ
ナを征するものは世界を征する─。


〓〓〓〓〓〓〓〓
バナナ戦争(1)
〓〓〓〓〓〓〓〓

▼ピカピカすべすべ、とってもきれい...

スーパーに並んでいるバナナ。ピカピカすべすべして、とってもきれい。でもこ
れは化学薬品のおかげ。食べる人はあまり安全ではない。

もちろんバナナを作る人も安全でない。バナナが栽培される場所は何千、何万ヘ
クタールもあるプランテーション。農薬は空中散布され、収穫後は、屠殺(とさ
つ)された動物のように吊るされて次の化学薬品による「洗浄」へと向かう。

1999年のコスタリカ国立大学の調査によれば、同国のバナナプランテーショ
ンで働く女性は、白血病と先天的欠損症にかかる確率が通常の人より2倍高く、
男性は不毛になる確立が20%高くなるという。

とってもクリアな黄色。緑色のときに収穫され、輸送中にゆっくり熟成させる。
種類にもよるが、本当はもっと茶色だったり、黒い斑点が付いていたりする。で
も曲がったキュウリが売れない日本だから。重量、サイズ、熟度、形状、虫害の
有無が厳重にチェックされ、傷が付かないようにクッション付きのトレーラーで
運ばれる。

日本では防疫のためすでに完熟し黄色くなったバナナは輸入できない。ときどき
ほんの少し腐って検疫でひっかかるバナナが出てくる。そうすると、燻蒸処理と
いって青酸ガスの一種を塗る。いわゆる推理小説で出てくる青酸カリというもの。
それを食べても心配ないというが、ちょっとこわい。

こうして完成した「高品質」なバナナは、店頭で今日もあなたが連れて行ってく
れるのを待っている。

バナナには必ずといっていいほどシールが付いている。小学校の給食のとき、シ
ールが付いているバナナだと「当ったり〜」なんてやったりして(ね?^^;)。
このシールにはさまざまな横文字のブランド名が付いているが、その80%はア
メリカの「ビッグ3」と呼ばれる、ドール、チキータ、デルモンテが世界各地に
置いたプランテーションから輸出されている。ビッグ3は日本が大きなバナナ市
場になることを見越してフィリピンにも拠点を置いた。(日本企業では住友ブラ
ンドのバナンボが1割ほどのシェアを持っている)

これが日本をはじめ先進国の人々の食卓に見られる「ドル・バナナ」といわれる
ものだ。

▼苦いバナナの過去

バナナは栄養もたっぷり。ある土地では「バナナの生える土地では、人間は飢え
ることがない」とまで言われている。

ところが、バナナの歴史はかつての植民地支配と深い関係がある。資源の少ない
植民地で、宗主国は自国の利益になる食物を単一的に栽培させた。広い農地を暴
力的に確保し、植民地の人々を奴隷のように働かせた。

英語でバナナ・リパブリックといえば、アメリカのファッション店「バナリパ」
を思い出す人もいるかもしれないが、辞書をめくれば、軽蔑語で、「バナナなど
の単一作物を栽培し、植民地支配を受ける中南米の小国」を意味するのだ。カリ
ブは欧州に、その他の中南米は主にアメリカのバナナプランテーション支配を受
けた。

日本とバナナの関係は1985年に台湾を植民地としたことからはじまった。そ
の農業開発のひとつがバナナであったというわけだ。現在も輸入される台湾バナ
ナはここに起源を発している。東京オリンピックの前年から輸入制限が緩和され
たことにより、それまで贅沢品といわれたバナナも庶民の食べ物になった。しか
し台湾は台風のため生産が安定しなかったこともあり、エクアドル、次第にフィ
リピンから輸入されるようになった。現在日本に入るバナナの9割はフィリピン
からのもの。

▼曲がったバナナ経済

しかしながら「バナナ・リパブリック」はどうやら過去だけのものではなさそう
だ。先進国が経営する大規模バナナプランテーションは中南米、アフリカ、そし
てフィリピンにある。

栽培する現地の人々は低賃金で粗悪な労働環境で雇われ、経済的自立はない。毒
に奴隷制度に環境破壊、そしてビッグ3は手を組んで、世界のバナナ価格をコン
トロールし、寡占状態を保っている。

1998年にシンシナティ・インクワイラー誌のある記者が、チキータのこうし
たやり方を暴露したところ、チキータ側は訴訟を起こし、結果、雑誌側は屈辱的
な謝罪を掲載し、額面非公開の和解金を支払い、記者は解雇の上起訴され、ホー
ムページにあった記事は抹消された。

どうやらだれもビッグ3が牛耳る曲がったバナナ経済を邪魔できそうにない。

=つづく

〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・
▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
■発行■【Ken-chan News】
発行者:Ken-chan
e-mail: kengo@ifairtrade.net
Website: http://members3.tsukaeru.net/kcn
Buck number: http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000062282
*解除はお手数ですがKen-chan News専用登録ページからお願いします。
http://members3.tsukaeru.net/kcn/registration.htm
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
【編集飛行機---------========>>>>】
★お久しぶりです。ぼくはバナナが大好きで、毎日のように食べているのだけ
ど、一口食べることに、こうしたおかしなバナナ経済のために苦しむ人々のこ
とが思い浮かんできてしまうのです。本当においしいバナナとは、農薬など使
わず、黄色に完熟するまで木にぶらさがっていて、鳥の「キス」がついている
ものだそうです。いつかそんなおいしいバナナを現地まで行って、食べてみた
いものです^-^ (Ken-chan)

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2001-03-18  
最終発行日:  
発行周期:ほぼ週刊  
Score!: - 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。