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Enpe Extra 00/04/09

発行日:4/9

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■ えんぺ新聞Extra 00/04/09号





こんにちは、にしかどです。
順調に伸びてきた当「えんぺ新聞」の読者数なのですが、
1500人くらいで頭打ちになってます。
新しく入る人と、退会する人とが、だいたいおんなじくらい。
まあ、そんなものなのかもしれませんが、退会する方にはぜひとも
理由をお伺いしたいものです。毎日来るのはうっとおしいとか?
もちろん購読を続けてる方からも、ご意見ウェルカムです。
よろしくお願いします。

<お知らせ>
「えんげきのぺーじ」が、下記のメディアで紹介されます。
・Weeklyぴあ 4月24日(月)売日号
・週刊アスキー 4月19日(水)売り号
今後はこういうのもお知らせしていくようにしようと思います。

さて、おすすめ芝居4月分、中西さんとまねきねこさんの分です。



■ おすすめ芝居4月コメント by 中西 理さん


 先月の芝居ではお薦めコーナーで見ないとどうだかと書いてしまったあまがさき近松
創造劇場の「風花」はみやなおこの好演もあって松田正隆の健在ぶりを見せ付けた好舞
台。ちょっと「夏の砂の上」に似過ぎているのは気にはなったけど。ジャブジャブサー
キットの「図書館奇譚2000」もミステリ劇としてよく出来ているのを再確認。大阪、名
古屋はこれからなので、見ようという人には自信を持っての★★★★お薦めである。こ
のあたりの<A HREF="http://member.nifty.ne.jp/simokitazawa/index.html">下北沢通
信HP</A>の日記風雑記帳に書いているので興味のある人は覗いてみてほしい。最近、私
のホームページもこの国の経済と同じように長期低落傾向になって、アクセスも減って
伝言板も書き込みが少なく寂しいので、ひさびさに覗いてみるかという人、伝言板でお
待ちしてます。

 今月のお薦め芝居ではまず<FONT COLOR="#0000FF">LED「彼女が死んだ夜」★★★★<
/FONT>に注目したい。ミステリ作家、西澤保彦のアームチェアディティクティブの傑作
を完全舞台化した前作「麦酒の家の冒険」は高知からわざわざ見に来た作者自らがお墨
付きを与えたほど推理劇としても、演劇としても質の高いものだった。今回はそれに続
いての西澤作品第2弾。前作に続いてシリーズキャラクターの匠千暁、辺見祐輔らが登
場する。普通はこういうシリーズキャラは原作のイメージとのギャップが気になったり
するところだが、これは評判がよかっただけに西澤ファンはもちろんのことそれ以外の
ミステリファンも必見である。ミステリ、しかも謎解きの要素の強い物語を原作とする
場合、たとえ芝居であろうとも、その作品の本質である謎解きの部分をきちんと芝居の
中で生かすようなものじゃないといけないことは大前提である。しかし、さらに今、ミ
ステリを芝居にするとするとそれだけではすまない。演劇として90年代の演劇スタイル
から見て著しく格好の悪いもの(わざとらしく、恥ずかしいもの)じゃ困るということ
である。これはいくつか見た芝居にそういうのがあった、あるいは原作ものを手掛けて
いる劇団にそういう雰囲気のところがあり、行くのに躊躇しているということがあった
。LEDは主宰の直塚和紀、看板俳優として橋本健と私が日本現代演劇において最前線の
スタイルを取ると考えている桃唄309に所属ないし、常連として参加している俳優らを
中心にしたプロデュースユニットであり、彼らならそれほど現代の演劇スタイルからか
け離れたものは作らないはずだ。そういう意味でミステリを読まない演劇ファンにもお
薦めである。<P>
 さらに芝居を普段見ることのないミステリファンにもぜひともお薦めと書こうとした
が、考えてみればそういう人がここを覗くという可能性は果たしてあるのだろうか(笑
い)。

 今月は前半はいささかパンチ不足の感があるが、連休を迎える後半にはお薦め度の高
い芝居が顔をそろえる。中でも注目は遊気舎の谷省吾率いる<FONT COLOR="#0000FF">い
るかHotel</FONT>の<FONT COLOR="#0000FF">「花火みたい」★★★★(下北沢駅前劇場
)</FONT>。今回の作品は谷省吾が神戸でのワークショップ公演として上演した作品の
再演で、前回公演「破稿 銀河鉄道の夜」とならぶ自信作という。この公演はワークシ
ョップの生徒たちによって上演されたのだけど、今回、遊気舎から客演に迎えた魔瑠/
うべん/工藤まきの3人はもともとこの戯曲を書き上げた時に役柄のイメージをこの3人
にあてて書いていたということで、その意味でもこの芝居についてこのキャストをみて
ほしいらしい。前回公演に出演した宇仁菅綾/三谷恭子(売込隊ビーム)も出演するほ
か、(大きな声では言えないが)新人で「飛びきりのかくしだま」(もちろん女優)も
用意しているとのこと。また、今回は高校生料金を設定。演劇をやってる(それ以外で
も)高校生にぜひ見てもらいたいところだ。<P>
  後藤ひろひと作演出による最終公演があったばかりの遊気舎だが、今後は「いるかH
otel」のような劇団本体の活動とは一線を画した個人中心のユニットの活動が増えてき
そう。その中でも谷省吾の「いるかHotel」は地元である神戸の現代口語にこだわった
群像会話劇を志向しており、遊気舎で偽ブルース・リーを喜々として演じている俳優、
谷省吾からは想像できない。そのセンチメンタリズムは好みが分かれるところではあろ
うが、参加している関西の若手俳優陣(特に女優)の充実ぶりと合わせて、見逃せない
ところだ。<P>
 昨年「破稿 銀河鉄道の夜」の前に収録した谷省吾のインタビューを<A HREF="http:
//member.nifty.ne.jp/simokitazawa/index.html">下北沢通信HP</A>に掲載しているの
で興味のある人はそれも覗いてみてほしい。 

 現代口語による群像会話劇といえば連休のほぼ同じ時期にこちらはスズナリで上演さ
れる<FONT COLOR="#0000FF">弘前劇場「三日月堂書店」★★★★</FONT>にも注目した
い。このところ、「ほぼ再演」や実験的なFRAGMENTシリーズ、畑澤聖悟の作演出の公演
などが続いていたため、長谷川孝治の「現代口語津軽弁演劇」の新作としては本当にひ
さびさの本公演となる。しかも今回は描きだされる舞台はある地方の古書店の一角にあ
る喫茶室と教員室とか冠婚葬祭の場を舞台に使うことが多かった最近の長谷川の戯曲で
はちょっとなかった設定である。この手のワンシテュエーション劇の場合、劇作家が描
き出すフレームをどこに持ってくるかというのが、どんな芝居になるのかのひとつの物
差しになるため、近作の「再演」を通して、
長谷川がどんな方向に歩きだすのかが気になるところである。<P>

 連休には利賀の新緑フェスティバルも行なわれ、個人的には春フェスがスタートして
から毎年出かけていたのが、昨年は行けなかったので、今年はなんとか行きたいと思っ
てるのだが、休みはとれるのだろうか。「美加理の前に美加理なし、美加理の後に美加
理なし」。なんといってもその美加理がオイディプスを演じるという<FONT COLOR="#00
00FF">ク・ナウカ「オイディプス王」★★★★</FONT>が今回のメーンイベントといえ
よう。しかも、それが利賀の野外劇場で上演されるとなれば飛行機代をはたいても惜し
くないのだ。この芝居はすでに若手公演として一度、上演されているが、美加理をタイ
トルロールに野外で上演される今回の公演は宮城聰が満を持して練り直しているだけに
スペクタクル性においても完成度の高さにおいても大いに期待してよさそうだ。

 利賀フェスでは平田オリザの1年ぶりの新作<FONT COLOR="#0000FF">青年団「ソウル
市民1919」★★★</FONT>、<FONT COLOR="#0000FF">山の手事情社「印象 夏の夜の夢
」★★★</FONT>も上演される。平田の新作は代表作である「ソウル市民」の続編とい
うだけにどういうものになるか興味深い。ただ、個人的には平田流「関係性の演劇」の
集大成と思われた「バルカン動物園」の後、どうするのかが見たいとこのところずっと
思ってきたので、「ソウル市民」の続編というのにはちょっと肩透かしを喰った感がな
いではないのだが、韓国に留学したこともあった平田にとっては日本の朝鮮半島の占領
時代についての問題はそれだけ重要であるということだろう。前作で市民運動の崩壊を
描き出して、静的な日常描写に終始しがちな「関係性の演劇」に感情の爆発など動的な
要素を挿入した平田だけにやはり、今回の続編というのは「ソウル市民」とはフェーズ
の違う「関係」を描き出そうということなのかもしれない。この芝居の内容については
全然情報がないので、これは単なる想像にすぎないのではあるけれど。<P>
 山の手事情社の安田雅弘は「夏夢ちゃん」の表題で以前にも利賀でテキストとしてシ
ェイクスピアの「夏の夜の夢」を取り入れた芝居を上演したことがあるので、今回は2
度目の挑戦ということになる。その当時とは今の山の手事情社のテキストへのアプロー
チの手法は変化しており、最近は古典的な悲劇の構造を持つ戯曲を採用することが多い
のだが、今回はシェイクスピアの喜劇を素材としたことでそれがどのように変かるのか
が興味深い。

 故林広志がコントの作り手として優れたセンスの持ち主であることはいまさら言うま
でもないが新作のコントを見てもどうしてもガバンメント・オブ・ドッグスの幻影を求
めてしまうようなところがあった。しかし、コントサンプルの公演で新シリーズの「漢
字シティ」の予告編的なものを見た時にはこれはちょっと違うかもしれないと思った。
その意味で<FONT COLOR="#0000FF">故林広志プロデュース「漢字シティ すりる」★★
★★</FONT>はちょっとお薦めなのである。日本趣味の長編コントというコンセプトに
は理解に苦しんでいるところもあるのだが、これはいわゆるナンセンスコント、ナンセ
ンスコメディーには食傷気味という人にも面白いかもと思わせるところがある。ただ、
気になるのは「漢字シティ」というイメージを結ばないネーミング(笑い)。ガバメン
ト・オブ・ドッグスという奇妙なネーミングにもいつのまにか慣れてしまったから、慣
れの問題なのかもしれないが……。

  高橋留美子の原作をいのうえひでのりがどんな風に料理するのか注目の<FONT COLO
R="#0000FF">劇団★新感線+パルコプロデュース「犬夜叉」★★★</FONT>もお薦めで
はあるのだが、チケットが手に入らないのではお薦めするにもイマイチ力が入らないじ
ゃないか。(笑い)古田新太も出ないしなあと自らを慰めながらまたもや負け犬の遠ぼ
え。ウォーン!

 ダンスでは日本のカンパニーにこれといった公演が見当たらない中では<FONT COLOR=
"#0000FF">ネザーランドダンスシアター2「インディー・ローズ/など」★★</FONT>
がお薦めではある。もっとも、前に来日した時(ネザーランドダンスシアター3だった
が)にはバット・シェバカンパニーのオハッド・ナハリンの振り付けた作品が入ってい
たりしたので、楽しめたのだが、イリ・キリアンの振付は個人的にはちょっと苦手。で
もダンサーのレベルは高いはずだし、キリアン以外の振付作品もあるので、ダンスの好
きな人にはなにか新たな発見があるかも。

 1999年のインターネット演劇大賞を受賞、えんぺ的には大ブレークのロリータ男爵、
田辺茂載のインタビューを<A HREF="http://member.nifty.ne.jp/simokitazawa/index.
html">下北沢通信HP</A>に掲載の予定。今のところ一部分だけだけど、近く完全版を掲
載する予定なんで、興味のある人は読んでみてほしい。と先月のお薦め芝居に書いたの
だけど、忙しさにかまけていまだ掲載できてません。ごめんなさい。今度こそ嘘はつか
ないつもりです(笑い)。



■ おすすめ芝居4月コメント by まねきねこさん


★★★★
1シティボーイズライブ 「ウルトラシオシオハイミナール」@アートスフィアほか
2唐組 「夜壺」@花園神社ほか
3弘前劇場 「三日月堂書店」@ザ・スズナリほか

[1]恒例GW公演。今年のテーマはネオ・アングラとか。カーテンコールより面
白い本編をたゆまず期待。[2]唐十郎+大久保鷹、定着?。客演:近藤結宥花。
[3]緻密、活性、個性の会話劇。その水準最高。

★★★
4鳥肌実 「廃人演説 鳥肌近衛兵募集」@日本青年館
5劇団☆新感線+PARCO 「犬夜叉」@東京グローブ座ほか
6オッホプロデュース 「Doctor Shopping」@THEATER/TOPS
7にんじんボーン 「い・い・ひ・と」@駅前劇場

[4]ネタばれネタの使い回しもまた面白い、独りよがりの過激ネタ。1,000キャ
パの大ホールでの演説ライブ。[5]原作と新感線の相性とてもよさそう。[6]新
生後、一層おもしろくなったオッホ。主宰・黒川麻衣P。桂慶一、長田奈麻、
辻脩人、今林久弥ほか

★★
8ゴキブリコンビナート 「腑恥屠魔屠沙羅唾記念日」@明石スタジオ
9文学座 「最後の晩餐」@紀伊國屋ホール 
10山崎一プロデュース「メオト綺想曲」@ザ・スズナリ
11劇団衛星 「千年王国の避難訓練」@OMSほか
12故林広志プロデュース 「すりる」@梅ヶ丘BOX

13吉本興業プレゼンツ 「カレー人」@フジタヴァンテ
14いるかHotel  「花火みたい」@駅前劇場 
15転球劇場 「cat」 @HEPホール 
16ハラホロシャングリラ 「ラジオ体操の朝」@シアターサンモール

[8]内容もさることながら、劇場の使い方も興味津々。[9]別役実書き下ろし。
野郎ばかり13人で名画のパロディというが…。[10]出演:秋山菜津子、今江
冬子、新谷真弓、加藤啓、中山祐一郎、山崎一ほか。[11]京都の人気劇団。
美男美女役者が妖しく、すっとこどっこいに。[12]すらりシニカルコント。
[13]作・演出:村上大樹。[14]遊気舎・谷省吾、アナザーサイド。ワークショッ
プの若手役者にうべんら中堅役者を加えて。[15]"BOYSTIME"を経ての福田転球、
オリジナルミュージカル。[16]シリアステーマをさらりと仕上げ。


17×2.5プロデュース 「男ざかり華ざかり」@北沢タウンホール
18ENBUゼミ・KERAクラス「@フジタヴァンテ
19LED 「彼女が死んだ夜」@アール・コリン
20東京懐古旅団 「まぼろし電車」@走行中の貸切都電電車
21芝居屋坂道ストア 「誘惑エレキテル。」 @OMS

[17]出演:大佐と二等兵(正岡泰志+小林健一)、鳥肌実ほか、曲者を集め
てのコント。[18]ワークショップ修了公演にケラ書き下ろし作品。[19]西澤保
彦原作。舞台もお客も呑みながら、酩酊推理。[20](出発)早稲田駅〜三ノ輪
橋駅(終点)を時速20kmのノスタルジー。[21]女性だけ劇団。元気、健気、し
たたかな女達を等身大に。

 ご参考:演劇◎定点カメラ
 http://homepage1.nifty.com/mneko/




■ 提供 : えんげきのぺーじ http://dx.sakura.ne.jp/~nnn/play/
■ お問い合わせ先 : にしかど nnn@campus.ne.jp

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