音楽

歌お!かねひろマガジン

みんなのうた「象だゾウ」の作者、かねこひろゆきの音楽エッセイ。

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歌お!かねひろマガジン282[モー娘。のPVを見る4]

2012/01/05

新年早々、とんでもないニュースが飛び込んで来た。
モーニング娘。の現リーダーの新垣里沙が、この春にモー娘。
を卒業すると言うのである。

ええっつ!
私は思わず叫んだ。
そして、そこまで激しく反応してしまった自分に驚愕した。
何と言うことだ!

ももクロ依存の進行を食い止めるために、モー娘。を研究して
いたはずなのに、いつの間にか私はモー娘。にも心を奪われて
いたのであった。(ダメじゃん!)

現在の緊急事態について、すぐに説明を試みるべきなのだが、
ここまでの流れから、残りのPVをさっさと片付けてしまわぬ事
には、皆様におかれましても、新垣卒業がどれほど大きな衝撃か
わかってもらえないだろう。

「映像・ザ・モーニング娘4」はまたまたヤフオクで落札した。
この盤は非常にお買い得だ。全曲2バージョン入っているし、
ラストの「悲しみトワイライト」のメイキング映像も充実の長さ。
さらに、全曲のテレビCMもついている上に、シングルのA面になら
なかった曲が1曲ついているのだ。

さて、前作の「THE マンパワー!!!」から3ヶ月後。次のシングルが
出た。

1.大阪恋の歌 05年4月

あれ?と思ったのは、画面の縦横比がまた4:3に戻っている事。
さて、この曲のメンバーは以下の11人。

矢口真理、石川梨華、吉澤ひとみ、紺野あさ美、小川麻琴、高橋愛
新垣里沙、道重さゆみ、田中れいな、藤本美貴、亀井絵里。

大阪弁の歌詞。冒頭、吉澤ひとみのモノローグで始まる。
全員がバレリーナのような白い衣装。背中に羽根を背負っている
ように見えるが、ターンするとそれは大きなリボンだとわかる。
真っ赤なバックに踊るシルエットが浮かぶ。

ヴォーカルはリレーでつなぐ。メロディのオクターブ下に
男性の声がずーっと貼り付いているのが耳障りだ。
絶対あれは、つんくの声だ。

この歌の世界は、つんくワールドそのもの。
自分用に書いた歌をそのまま持って来たのではなかろうか。

この曲を最後に矢口真理が卒業。PVを撮影している時点では
そんな展開は誰も予想していなかったはずなのだが、矢口真理
の存在感が希薄だ。どうしちゃったの?と思うほど。

さらに、石川梨華もこの曲で卒業。モー娘。は9名になる。

2.色っぽいじれったい 05年7月

久住小春加入、10人に。

冒頭、モノローグから入る。またか!と思う。常套手段。
音楽的には前作とあまり違いがないのだが、今回はフラメンコ調の
アレンジが加えられたため、全く印象は異なる。
ベースが凄い。これは打ち込みではない。名ベーシストが参加した
のであろう。

真っ赤なドレスで繰り出すダンスは、これまでのどの曲よりも
激しい。全身をフルに使ったダンスで、歌の振りの域を超えている。
いきなりこれでは、久住小春はビックリした事だろう。

黒いバックに赤い衣装が映える。
時折、手に炎のCGが入る。非常にスタイリッシュな映像。

つんくの曲にしては、高音が多い。思い切り張った声が魅力的。
音程がふらつく人が1人もいない。本当にアイドルか?と思うほど
クオリティが高い歌。低音につんくがいない点も良い。

中でも高橋愛の輝きが素晴らしい。

3.直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜 05年11月

メンバーは同じく10名。
まじめな歌が続いたので、ここらでちょっと流れを変えようと
いう訳か、コミカルな歌。曲調は音頭。(よさこいかな)

途中から「そうだ!そうだ!」という合いの手がしつこく入る。
聞いていて辟易するほどのしつこさなのだが、おそらくこれは
ライブでやると、極限まで盛り上がる曲なのだろう、と思う。
この合いの手はつんくではない、別の男性の声。
誰なんだよ!と思うが、それを言うならば
「恋愛レボリューション21」のラップだって誰だかわからぬ。

合いの手は、回数も去る事ながら、とにかく長い。

そうだ、そうだ、そうだ、まったく、
そうだ、そうだ、そうだ、まったく、
そうだ、そうだ、そうだ、まったく、そのとおり!

が、長い方のワンセットなのだ。

途中にライブ映像が何度も挟まれる。
よく見ると、全然別の曲の映像が沢山混じっている。
それが何の曲かわかってしまう自分が怖い。

それより何より、相変わらず、紺野あさ美はかわいい。

4.SEXY BOY〜そよ風に寄り添って〜 06年3月

メンバー変わらず10名。
この曲はやばい。非常にハマりやすい曲である。

ダンスがまた特長的。パラパラを基本にアレンジを
加えたもので、ステップはパラパラステップなのだが、
腕を水平にシュッと突き出す、かなり鋭い動きが入る。
これに加えて、首をくくっと揺らす。
すると、さらさらの髪が美しくフワッと揺れる。

撮影がとにかく見事で、全員が女神のように美しい。
これを見てファンにならない男子はいないだろう。

曲調は1970年代の歌謡曲を彷彿とさせる。
その印象を強めているのは、ヴォーカルにかかっている
ウェットなリバーブだ。

この曲にも合いの手が入る。
「巷で噂のセクシーふわっふわっ」というのがあって、
この部分の振り付けがかわいい。

さらにギターのキュキューンに合わせて全員で
銃を撃つポーズがあって、これまた心に刺さるのだ。
無敵だ。このメンバーは最強モーニング娘。だ。

5.Ambitious! 野心的でいいじゃん 06年6月

メンバーは同じく、最強の10名。しかしなんという事!
このメンバーによる曲はこれがラスト。
紺野あさ美、小川麻琴がこの曲で卒業してしまうのだった。
ちなみに、この10人が最強と思うのは私だけの様だ。

センターの田中れいなが主役。
れいなの笑顔には不思議な魅力がある。

ミラーボールが輝くステージ、背景の壁には金銀のカーテン。
全体にギラついたセット。黄色い衣装のメンバー。

例によって、リレーでソロが次々と代わってゆくのだが
その切り替えのテンポが早い。あれよあれよと言う間に
一巡してしまう。

ここにきて、藤本美貴は声の迫力が倍増している。
それに負けじと、亀井絵里も目覚ましい成長を見せる。

これが最後と思うと、紺野あさ美と小川麻琴が写る度
格別の思いがよぎる。感動をありがとう!

6.歩いてる 06年11月

上記2名が卒業したので、残ったのは8名。

淡々とした曲。珍しく飛び道具なし。
合いの手も、ラップも、ダンスすらない。

久々の屋外ロケ。田舎っぽい所を「歩いてる」メンバー。
全員でぞろぞろ歩いていると思いきや、
皆、1人で歩いている。
そして歩きながら歌っている。
素に近い表情が、見る者をホッとさせる。

普通に歌うだけなのだが、じわじわと気持ちが
盛り上がって来る。
ロッド・スチュワートの「セイリング」のような歌、
と言えばわかるだろか。

最後は全員が合流して歩いてゆく。
もう1人も欠けて欲しくない。そう思わずにはいられない。
しかし、そうはいかないのがモーニング娘。なのだった。

7.笑顔YESヌード 07年2月

8期登場。光井愛佳の加入で9名に。

この曲は「AS FOR ONE DAY」の焼き直しのように聞こえる。

プラスティックのリボンがいっぱいぶら下がったセット。
そこで踊りつつ歌うのだが、カメラがずーっと動き続けるので
踊っているシーンでは誰がどんな動きをしているのか、
よくわからない。もっとちゃんと見せてほしいなあ、と思った。
光井愛佳もソロパートを頑張って歌っている。

曲は、悪くはないもののメンバーの魅力を充分に引き出せていな
いと思う。残念!

8.悲しみトワイライト 07年4月

メンバー代わらず9名。
これが吉澤ひとみのラストシングルとなる。

この曲は、いい。
緊迫感が全体にみなぎっていて、スリリングな響きがある。
制服をイメージしたという衣装だが、お揃いではない。
かなりバリエーションは豊かだ。

トップは藤本美貴。そこからソロを回してゆく。
光井愛佳が前作より数段上手くなっている。
歌にダンスに、吉澤ひとみの魅力が存分に味わえる。
特にラスト近くのソロは今までにない長さで、
聞き応えがある。

この曲が出た2ヶ月後、藤本美貴も辞めてしまうので、
彼女にとってもこれはラストシングルになった。

常に何かが起きるグループであるなあ。
そして残ったのは7名。

高橋愛、新垣里沙、道重さゆみ、田中れいな、
亀井絵里、久住小春、光井愛佳。

ここまでで、今回のDVDは終わりだ。
残す所、15曲。あとはYouTubeで見てゆく。

★ 女に幸あれ 07年7月 34枚目のシングル。

中国からの留学生、ジュンジュンとリンリンが加入。9名に。
この二人は光井愛佳と同じ8期と呼ばれているのはなぜ?

それはさておき、この二人の溶け込み方は凄い。
違和感が全くないので、最初どこにいるのかわからなかった。
外国人らしい発音のたどたどしさも、歌にはない。

一方、曲は過去のアイデアを組み替えただけで、新しさがない。

歌謡曲っぽいメロは、「SEXY BOY」風。
ダンスビートを強調したアレンジは、「野心的でいいじゃん」
衣装は「ピース!」ラストの金色ヴァージョン。
口の動きで「ばか!」と言うカットが入るが、これは
「恋のヴィクトリー」の「好き!」の逆をやっただけ。

煮詰まっているなあ、と思う。
アレンジが頑張りすぎ。ヴォーカルより前に出ようとする。
それでも、メンバーのパフォーマンスは完璧!

★ みかん 07年11月 35枚目

メンバー変わらず、9名。

新たな何かが始まった、というわくわく感がある。
再び攻めに転じたモーニング娘。!
凝った仕掛けがある訳ではなく、王道をゆく応援歌。
当たり前を恐れない姿勢が、パワーを生んでいる。

CGのビル街。屋上に見立てたスペースで歌う。
ビルの壁面にあるスクリーンに、メンバーの子どもの頃の
写真が写る。みんなそこはかとなく、面影がある。

センターは久住小春。吉澤ひとみに負けない凛々しさ。
そのくせ、発展途上の初々しさもある。

メチャポジティブな歌詞、前へ前へ押しまくる勢い。
この感じは、今のももクロに非常に近い。

それにしても、なぜ「みかん」なのか?
何度聞き返してもわからない。

わからないと言えば、ジュンジュンとリンリンは
どっちがどっちなのか、PVを見ているだけだとわから
ない。初登場の時は画面に名前を入れてほしいものだ。

2007年までのシングルを聞いた所で、今回はお別れである。
次回、いよいよ最新シングルまで一気に聞く(見る)。

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