音楽

歌お!かねひろマガジン

みんなのうた「象だゾウ」の作者、かねこひろゆきの音楽エッセイ。

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歌お!かねひろマガジン124[オートハープとの戦い]

2004/12/04

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歌お!かねひろマガジン124[オートハープとの戦い]2004.12.04

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や!どうも。かねひろです。
何曜日が配信日なのか定かでなくなっている最近のかねマガです。
お元気ですかあ〜!やっほっほ〜

さて、先週は久々に引っ張ってしまいました。
覚えているかな〜?今週はその後の顛末(てんまつ)をどうぞ!

◆オートハープとの戦い

きーこきーこ。
オンボロ自転車かねひろ号を走らせて、私は池袋へ急行した。
急行とは急いで行くことを意味する。言うまでもないが。

目指すは石橋楽器店。いざいざいざああ〜!
どんな音でもチューニングできるチューナーはどこじゃ?

チューナーはレジの前の一角にあった。種類が多い!
だが私はじっとその商品郡を観察したのだ。
するとぴかっとひらめいた。(イヒ!)
商品の型番号の頭文字が「G」で始まっているチューナー。
それは全部、ギター専用なのだ!そんなもの買ってたまるか!

私は「DT-3」と書かれた商品を手に取るとレジへ向かった。
念のため店員に確認した。
「このチューナーはすべての音が合わせられる機種ですよね?」
「え?」
「だから、G#とかF#の音とか…」
「あ!そうですね」
なんだか頼りない店員であったが、私は自らの判断を信じる事にした。
「これ下さい!」
「ありがとうございますう」

キーコキーコ
再び自転車に乗り自宅へ取って返す私。

いよいよオートハープのチューニングに取り掛かる。
クランクみたいな器具を弦の端のピンに差し込んで回すのだ。
弦の数は36本。ギターの6倍である。
クランクをちょこっと回しただけで音の高さはぐわっと動く。
「なんと微妙な!」指先に神経を集中させる。

「もうちょい!もうちょい!あ、行き過ぎた〜」
「しまった!隣りの弦を締めてしまった〜」

難しい。すべての弦のチューニングを終えるのにきっちり3時間かかった。
そのかわりギターと違って一度チューニングを合わせたら、弾くたびに
合わせなくても良いのだ。

ちなみにこの36本の弦は1セット1万円近くする。
張り替えるのは年に1回程度。
しかし毎年1万円とは!意外に維持費がかかるのだなあ。

だがよーく考えてみるとギターの弦は年間1万円以上買っている。
ギターより安上がり?ひょっとして。

さて、チューニングされたオートハープを弾いてみる。
Aのボタンを押して〜それー!
「ジャラララララーン!」
おお!美しい響きっ!うっとりしちまうぜ。
音色はハープよりもギターとかチターに近い。

ボタンは21個。3列に並んでいて、
Eb Bb F C G D A    これがメジャーコードの列。
F7 C7 G7 D7 A7 E7 B7  次にセブンスコードの列がある。
Ab Bb7 Cm Gm Dm Am Em 最後の列はマイナー系のコードが並ぶ。

つまり、上記以外のコードは使えないのだ。
ええ!そんなバカな!
メジャーセブンもオーギュメントもディミニュッシュも9も6も
ぜーんぶ使えないなんて!まじっすかあ!楽器をやる人なら誰もが頭を
抱えてしまいそうである。
無論、分数コードなんてしゃれたものは望むべくもない。

つまり「ボタンを押すだけでコードが弾ける」という簡便さと引き換え
に楽器としての自由度を放棄したのがオートハープなのだ。

ではフルートなどのようにメロディーなら弾けるのであろうか?
これまた無理なのである。
弾けるのはコードに含まれている音を使ったメロディのみ!
これでも楽器と言えるのだろうか。
ひょっとして今や音楽療法にしか使われていないのでは?

だが、ここで引き下がる訳にはいかん。
私はオートハープをひしと抱きかかえた。練習あるのみじゃ!

ボタンを押してー、右手で弾くー、 ボロロローン〜
ボタンを押してー、掻き鳴らすー、 ボロロローン〜

ああっ!じれったい。
どうしても「ボタンを押してー」のところで覗き込まないとボタンの
位置がわからない。

ボタンにはコードネームが書いてあるのだが、ハープを構えた状態では
その表示は見えないのだ。先ほど「簡便さと引き換えに」などと書いて
しまったが、演奏自体はあまり簡便ではない。

いやむしろ厄介千万なんである。しかもマスターしたとて楽器そのもの
の限界によって大したことはできっこないと来ている。

おのれ!オートハープめ!どうしてくれよう。
だがこの世にオートハープがある以上、どこかに演奏家がいるはずである。
こんな厄介な楽器ならば案外簡単に日本一の演奏者になれそうな気もする。

はっ!
そうだ、一度プロのオートハーピストの演奏を聞きに行ってみよう。
でもそれは誰?どこにいるの?

オートハープとの戦いは今、始まったばかりである。
私はこの戦いに勝利できるのだろうか?
でも何をもって「勝利」と見なせばいいのか?
湧き上がる不安を胸に、それでも私は行かねばならぬ。
細く続くこのオートハープの道を!(どんな道だ、それは!)

この戦いの続報はまた回を改めてお届けしたいと思う。お楽しみに!

ところで、皆さんの中でオートハープの演奏を直接聞いたことのある人
っていらっしゃいますか?もしもいらっしゃいましたら体験談など、
お寄せ下さいませ。メルマガ誌上で紹介させていただきたいと思います。

次回のかねマガは「ライブ互助会の話」だよ。

◆編集後記 ------------------------------------------------------

「ハウルの動く城」を見て来た。面白かった。
私は「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」より楽しめた。
映像表現が一歩引いて、物語が前面に出て来た感じがした。

感想、大歓迎!ではまたね!

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創刊日:2001-02-18  
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  • 小坂@十勝産2006/05/23

    はじめまして。昔の記事へのコメントですいません。

    自分、オートハープでインストルメンタルして遊んでいます。



    記事に書かれていたようにオートハープはチューニングが大変で、温度湿度ですぐ変わるので頻繁なチューニングが必要です。

    ただし、弦の交換は人によりますが、1年毎にかえている方は少ないようです。自分は切れるまで変えていません。



    オートハープのプロは日本にはいませんが、外国のミュージシャンであればBryan Bowersをまずお勧めです。(CDはAmazonで購入できます)



    日本ではプロはいないものの、木崎さんが教則ビデオを出され、中島さんなどがいくつかのCDの曲で弾いています。