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日経記事に学ぶビジネスモデル

毎日の日経記事から、興味深い記事をピックアップし、ビジネスの仕組みや構造をモデルとして抽象化・図解を試みます。関連する戦略なども整理してみます。

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日経記事に学ぶビジネスモデル NO.96 グーグル、パソコン用無償OSを提供

2009/08/02

日経記事に学ぶビジネスモデルタイトル画像
    2009年8月2日 第96号
 HTMLメールマガジン日経記事に学ぶビジネスモデルでビジネス感覚に磨きをかけよう。
 ビジネス初心者のためのHTMLメールマガジンです。
日経新聞 2009年7月9日(木) 1面・9面

パソコンOS  グーグルが参入
低価格ノート用 無償提供 来年後半に搭載品
 グーグルは検索エンジンを提供し、ネット小口広告では圧倒的シェを持つ企業ですね。
 ミッションは世界中の情報を整理して提示することだ。
 つい最近では世界中の本の中身まで検索して読めることで話題になりました。
 地図・書籍とすべての情報をデジタル化して検索できるようにしていくわけですね。
 検索の道具としてハード面ではPC、携帯電話があります。
 両者はネットでの利用が不可欠になっています。
 情報活用などをより効率的にするためにハードの基本ソフト(OS)を開発し、無償提供する。
 グーグルはマイクロソフト独占のOS牙城へ一石を投じた。
  グーグルのイメージ



この図は編集者の独自の解釈で作成しているものです。対象となった記事とは関係ありません。
  記事の概要と編集者のコメント
 パソコン用の基本ソフト(OS)を開発
  パソコンメーカーに無償提供すると発表 【1面】

2010年後半に発売される見通しで、ネットブックと呼ばれる小型・低価格ノートパソコンが数種類販売される。
新OSの名称は「グーグル・クロームOS」。
従来のOSに比べてパソコンの使いかって、安全性を高め、数秒で起動しネット接続できるようになる。

パソコンOSではマイクロソフト(MS)が圧倒的なシェアを握っている。

グーグルは新OS投入で新興国などを含めてネットを手軽に仕える環境を整え、主力のネット検索など各種サービスの利用者増を見込む。収益の割以上を占めるネット広告収入の拡大につなげる戦略だ。

 グーグルOS パソコン勢力図に変化
  マイクロソフト新OS「7」戦略影響も  【2面】

低収益に苦しむパソコンメーカーにとって無償OSは有力な選択肢。
MSは10月に「7」を発売するが、販売戦略の見直しなどを迫られる恐れがある。

MSの1〜3月期OSの事業売上高は、前年同期比16%減少。営業利益は19%落ち込んだ。

機能を絞り込んだネットブックの台頭、「ビスタ」のような高機能OSが敬遠されたためだ。
MSはネットブックでも快適に動作するように「7」のプログラムを軽量化し、割引制度などの販促策を練り上げた直後のグーグルの無償OSの登場となった。
パソコンメーカーはネットブックでは採算の確保が課題になっており、無償OSの選択に傾いてもおかしくない。

MSにままでのOSの圧倒的なシェアを基盤に高収益経営を維持してきたが、このビジネスモデルが崩壊する可能性が出てきた。

ワンポイント区切り線

 コメント

 新興国の経済発展、貧困対策にも寄与するかもしれない。

  ネット接続できるインフラが整備され、
  ウォルマートのような企業が新興国に進出し流通基盤を構築するというイメージはいかがだろうか。
  「情報」と「モノ」の流れが噛み合うようにすればいいだろう。

 グーグルは中核収益の小口広告をいかに獲得するかに焦点を絞っていると思われる。

  このために必要な戦略を実施してきた。
  その一貫としての無償OSといえないだろうか。
  OSの分野であたらな収益を得ようとは思っていない。
  ネット検索、ネット広告をキーワードに自社の得意分野での深耕を圧倒的な技術力で突き進んでいる。

 世界中の情報を整理する。

  これがグーグルのミッションだ。
  ネット上の情報を探し出して望む情報を提示する。
  これを事業として維持するために小口広告という情報を検索提示情報にリンクさせるわけだ。
  こうした動きは地図情報(プラス画像)、書籍などの閲覧などへと広がっている。
  コミュニケーションを駆動するためにブログやサイト、動画まであらゆる情報をユーザーに提供している。

 競合を意識しないミッションマネジメント。

  ともすれば競争相手や業界の動向に気を取られて横並びで創意工夫よりも価格で勝負しようとする。
  昨今の低価格志向に見られる特徴だ。生活必需品関係はこの傾向が強く出てしまう。
  同じ低価格でも生活者の視点での創意があるとそれは受け入れられる。
  価格は他よりも高くても受け入れられる。価値が認められる。

  同じような事業でも生活者、利用者を強く意識した創意工夫はできないものだろうか。
  決して競合を意識しないわけにはいかないが、
  なぜ、自分たちの事業は存在するのか、何のために事業を推進しているのか、
  こうした原点に戻って自分たちの強みや特徴を前面に出してユーザーのために
  具体的な次の行動を起こしていけたらと思う。

  自らのミッションを追及するためにはタブーを乗り越えて大胆な発想と行動が必要ですね。

 参考情報

参考情報になかからキーセンテンスを抜き出してみました。

■グーグル共同創業者が語るOS開発の狙い、独占批判への回答 【2009年7月27日】
  会見する米グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏


・出席者が持っていたパソコンの大半でパソコン内ソフトのうちブラウザーしか起動していないことに気づいた。
・ほとんどのことがブラウザー内でできるようになれば、OSのうちブラウザーの外側を担う部分は小さくできるはずだ。ブラウザーでほとんどのことをやるなら、パソコンにソフトをインストールする必要がないし、ソフトのバージョン更新といった面倒もなくなる。パソコンは利用者にとってはるかに簡単で単純な道具になる。
・クロームOSの核は、携帯向けOSの「Android(アンドロイド)」と同様、Linux(リナックス)でオープンソース。
・新OSでネットブックがさらに安価になり、ソフトのインストールもメンテナンスも要らない扱いやすいものになれば、利用者にとってパソコンの位置づけを変える大きなインパクトになるだろう。
・ソースコードやファイル形式を秘密にして、IT全体の技術進歩の足を引っ張るIT企業を見て、ああいう風にはなりたくないと思ったのが、「悪」にならないという理念の始まりだった。グーグルはいくら大きくなっても、オープンソース、オープンな標準を後押しする。
・本当に人々が望む情報を探し出し整理して提示するには、「スーパーマン司書」のような存在がいて、あなたの質問や要望の意味を深く理解して最適な情報を探して提示できなければならないが、今の技術レベルでは遠く及ばない。

■グーグルはパソコン用OSで新市場を創出できるのか 【2009年7月9日】
  大河原 克行(おおかわら かつゆき)フリーランスジャーナリスト


・7月7日、グーグルはオフィシャルブログで新OS「Google Chrome(グーグル・クローム)OS」の開発プロジェクトを発表した。計画によれば、年内にはソースコードを公開し、2010年後半には同OSを搭載したパソコンがメーカーから発売されるという。
・「クラウド・コンピューティング」時代に最適化したOSと位置づけているのだろう。
オープンソースに理解のある先進ユーザーを除くと、Linuxに対して依然慎重なところが多いのが実状だ。個人ユーザーに強いブランド力を持つグーグルが開発する新OSは、知名度や浸透度においてLinuxを超えるものになることは容易に推測できる。
・マイクロソフトは昨年来、パソコン用OSのWindows、携帯電話(スマートフォン)用の「Windows Mobile」、そしてネットを活用したサービスである「Windows Live」を「3兄弟」と称して、その連動性を他社にない特徴として訴求してきた。
・グーグルが得意とするネットサービスに、携帯電話向けOSの「Android(アンドロイド)」、PC用OSのクロームOSが加わった。

■グーグルが「Google Wave」で描く戦略 米国クラウド最前線(1) 【2009年6月25日】
  小池 良次(こいけ りょうじ)ITジャーナリスト


・SaaS(Software as a Service)のPPT(Personal Productivity Tool)分野における覇権は?
・数あるSaaSの中でもPPTは「一般消費者の目に触れる」「一般消費者の情報を取り扱える」という特徴を持つ。同社の戦略は「SaaS+PPT+広告=クラウド」という式で表すことができるだろう。
・将来のソフトウエアベンダーは、電力会社やガス会社と同じように設備産業になるとグーグルは信じている。
・Google Waveでまず目につく特徴は、インスタント・メッセージング(IM)に即時性と拡張性を加えたことだ。
・将来的にはUCT(ユニバーサル・コミュニケーション・ツール)の方向性を変えることになるはずだ。
・底知れない情報が蓄積されたインターネットを自由自在に使いこなすツールがないのだ。
・Google Waveは、無数の人が1つの文章を同時に作成・修正・加工することでコミュニケーションしながら、しかも文書や動画、アプリケーションをプログラムレベルで共有・消費する。
・グーグルの狙いは、クラウド時代におけるSaaS-PPTのトップ企業だ。それは知識の宝庫となったクラウドを個人が自由自在に使いこなすツールを提供することにある。しかも、広告という収入源によって、無料あるいは廉価に提供しようとしている。ここにグーグルの戦略のユニークさと異質さが潜んでいる。



さて、英文をすらすらと読めるようになりたいですね。
たとえば、グーグルプレスセンターのページはさほど難しいとは思いませんがついつい学校で教わった英語の勉強の感覚で読んでしまいますね。

英語ページを見るたびに思いますね。すらすら読みたい。話したい。

うまくいえないのですが、英語をそのまま日本語にいちいち変換しないで、理解したいものです。
日本語に訳した内容よりも英文からそのまま得た感覚の情報のほうが身につくように思います。

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  編集後記
 今回は参考情報からわたし自身が気に入ったセンテンスを抜き出してみました。
 こんな情報があるからどうぞ見てください、ではなく、ポイントとなるのはここだよ、って意味で。

 一つのミッションで企業や事業がそれを実現するために動いていると仮定すると、
 意外とどうでもよいことにエネルギーを使って疲弊しているような企業が見受けられる。

 そうした場合にはおそらく会議や仕事の現場でも混乱が起きているのではないだろうか。

 世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を、最大限に引き出すための支援をすること。
 これはマイクロソフト(MS)社のミッションです。
 その上で7つの中核事業を行っています。
 基本ソフトとビジネスアプリケーションから消費者向けまで手がけています。
 技術革新が進展しビジネスや生活の環境が激変してきています。
 MS社の思い描くビジネスモデルは揺らいできているのかもしれません。

 特に今回のグーグルの無償OSの提供はリナックスよりもブランド力があるわけですから普及は一気に加速する可能性があります。グーグル、MS社はそれぞれ収益をもたらすターゲットが違います。当然事業基盤も異なり、市場作りのアプローチの仕方も違ってきます。

 MS社はビジネスを強力に駆動するコミュニケーションに焦点を当てる必要があるようですね。

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