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過去の日記の詳細な分析をもとに書く、死にたくて死なず、殺したくて殺さなかったかね子25歳までの自伝。連載4年目で24歳まで来ました。

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■□死なず殺さず25歳□■第11回 2001/6/2

発行日:6/2

■□=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
    死なず殺さず25歳       第11回 melma!版
                                       2001/6/2   配信数49部
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=□■
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□ あいさつ □

こんにちは、かね子です。
前回の「次回の予告」で、配信日を5日と書いてしまいましたが、間違いでした。
5月のカレンダーを見ていたせいです。
水曜日から休暇を取って韓国に行って来ました。キムチに焼き肉にエステ、という
典型的な観光旅行でしたが、結構楽しめました。旅行記はいずれHPの方に書くこ
とになるでしょう。

かね子のホームページ「死なず殺さず25歳」
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/9352/

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□ 雑文 □

 私は、退屈な状態とか、やりたいことが見つからずに鬱々としている状態を指し
て「体が余る」というのだが、これは通じない人もいるのできっと方言なんだろ
う。標準語なら「体を持て余す」といえばいいのだろうか。
 昔に比べればずいぶん活動的になったものだが、それでも体が余ってしょうがな
いときがある。ここにはまると時間が逆戻りして、一昔前のどうしようもない感覚
を思い出す。ことの始まりはこの感覚か、と最近気づいた。
 こういうときは自分の皮膚をむいて、赤肌を晒したい、という欲求が生まれる。
もちろん象徴的なイメージなのだろうが、イメージで不満を解消しようとすると、
悪く転べば刃物を持ち出しかねない。極まってくると、不思議と右手が熱くなる。
右手が切ってくれと左手に訴えかけてくる。でもそういう意識の流れでは、実際に
切ることはできない、と私は思う。(ちなみに私は左利きである)
 今はそのイメージの流れを楽しんでいる。
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第11回

セックスと母と博(二)


 1995年当時の私は、「閉鎖的な家」を離れたいという強い欲求がありながらも
それができず、結果ある種の自己破壊的な衝動を抱えるようになっていた。
 今思えば、私がまず母と博を憎み、殺したいと思いつめていたのは、母が「内」
の代表であり、博が「外」の代表であったので、そのどちらかを選ぶこともでき
ず、ことが表面化するきっかけとなった二人に憎しみの矛先が向いたのだろう。
 そういう背景があったことを頭に入れて、日記に入ろう。
 「死にたい」という自己破壊的な思いと、とにかく逃げたい一心で「殺してしま
いたい」という思いを抱えていた私の、メチャクチャな行動の記録である。
 
 
1995/2/17(20歳、大学1年)
(引用、抜粋)
 私は、遠い過去においてもそうであったが、現環境打破のために何かをした。
 私は、○○やHさんに見られるような不安、恐れ、親の命令に従うことへの恐怖
が十分に意識されているのだ。その洗脳された体で、私はメチャクチャに動く。
 それはヌードであったりしてもいいわけだ。とにかく大きければ大きいほどい
い。私はさすがに入り込むことに躊躇することは山のようにあるが、それは必ずし
も奴がいう「一見してわかること」ではないと思うのだ。行動はしないが行動した
いと思う。メチャクチャなこと(奴は行動していないのはバランスのおかげという
が)と、私の現行動は、いわゆるレベル的には大差があるが、私としては、洗脳さ
れた身としては、同じくメチャクチャなことなのだ。思慮分別の結果ではない。メ
チャクチャに動いた結果なのだ。(奴はそれでもいいことをしているのだからいい
だろう、結果論だ、と言うだろう)
 (中略)
 結果としてはおそらく奴の言うとおりだが、私は少なくとも洗脳打破の見地から
は「何も変わっていない」のだ。私は奴になりたくてもなれない。
 私は愛の結果とか、そんな言葉は思い込みであっても言わない。思い込みは問題
解決ではないと私は思う。唯一のどうしようもないことと心中するくらいの無駄は
許されると思う。
 私が「愛はない」と言うのは、目的が違うということをはっきりさせるためだ。
 (以下省略)
 
1995/2/18(20歳、大学1年)
(全文)
 昨日の続き。第一に私は行動が罪悪であると思うからこそ行動しているというこ
と。***さんが「いけないよ」と言ったことにつながる。私は生産的な快楽を見ず
に、非生産から(親の意志から)出ようとするメチャクチャな行動として、現行動
を見ている。メチャクチャに動いて今の状況を脱却するためにはまず「いく」こと
だろう。私はそれを見ていないし、だからいつまでも煮え切らずに奴を不安におと
し入れてばかりいるのだ。だから内面は何もしていないのと同じ。Hさんと同じと
私が結論することとなるわけだ。
 しかしこの第一は、実のところ奴の「ともかくも悪いことではない」に当ては
まっていることを、私は認め始めている。私のメチャクチャな行動は、罪悪でなけ
れば意味がなく、しかしいつかは奴の説得によってそれが罪悪でなくなる時が来る
のだ。多少の変化はすでに起こっている。そのとき罪悪でなくなったことによっ
て、何かは生まれるかもしれないが、ここで私は第二の行動を夢想する。
 奴が決して「良いこと」といえないことを、奴の手ですることだ。それが私のメ
チャクチャな行動の一端であることに気づき、私の非生産につきあうか、逃げ出す
かのどちらかとなる。奴は私の悪循環を切る非生産にどこまでつきあうのだろう。
 私は奴をどこまでつきあわせることができるのだろうか。それとも私が、この頑
固な中身を変えるのだろうか。よくある結論は、私が奴をとことんつきあわせ、破
壊し終えたときに、私の中身が変わる、というヤツだ。それを私は実際におそれて
いる。奴がとことんつきあってくれることを期待するのみだ。
 
 私は異常なのか? それを思うと夜も眠れない。
 奴へあびせる言葉、死と血と・・・それがたまに私の想像で力を得て興奮させ
る。私は本当にそれを望んでいるかもしれないという想像、そうでなかったという
あきらめと悲しみと安堵。そしてさらなる疑い。それが私を眠れなくする。
(引用おわり)


 まずわかりやすいところで、引用中に登場したHさんというのは、私や博と同じ
クラスの女の子で、博の親友のK君が狙っていた女の子だった。K君は、Hさんの
堅いガードに阻まれて思いを遂げることができず、博はその「大学生になっても彼
氏をつくろうとしない」Hさんの行動が理解できない、といつも私に言っていた。
 私も博に対して、Hさんの行動は私も理解できないと答えていたが、それは「別
に好きでなくたってつきあえばいいじゃない」という気持ちから来るものだった。
しつけのいいお嬢さん的なHさんの態度から見え隠れする、「好きな男の人とでな
いとつきあわない」とか、「両親のしつけに従ってまだ男の人とはつきあわない」
という考えは、私にとっては反吐が出るほど気にくわないものであった。
 でも、HさんがKくんの執拗な攻撃に煮え切らない態度をとるのが、何らかの
「罪悪感」から来るのであったとしたら、その気持ちは、たとえ「罪悪感」の根本
が違っていたとしても、少しは理解できた。
 ただHさんは「罪悪感」があるから躊躇し、私は「罪悪感」があるからあえてや
やるのだ。その対比は、むしろ私の気に入るところであった。
 
 
 さて、私が、博とのつきあいを了承した背景には、『馬鹿なこと』『セックスの
みのセックス』(第4回で引用の日記から)でも、とりあえずやってみようという
気持ちがあったことはすでに述べた。それは「愛」とか「好き」からではなく、た
だ純粋に目の前にあったからであったが、そこには「変わりたい」、つまり両親か
の束縛から逃れたいという願望がなかったはずはない。

 ちなみに、今回の日記で隠語的に使われているものは、気恥ずかしくて逐一説明
する気にはなれないが、全てセックスに関わるものとして見てもらえると、理解が
たやすくなるだろう。
 
 2月17日の日記は、博と私の「セックス」を巡る考えの違いがよく表れている。
 まずここで私は、セックスとは、『洗脳』を脱却するためのメチャクチャな行動
と捉えている。『洗脳』とは、両親が私を現実面でも心理的にも縛っていることを
指している。そして『メチャクチャな行動』という言葉に「自虐的なこと」という
意味を含ませている。
 私は「自虐的な行動の一つとして博とセックスをしていた」のであった。
 だから、私は『メチャクチャな行動』なら『ヌードであったりしてもいいわけ
だ』と書くように、別にそれはセックスでなくてもいいし、もっと自罰的なことで
あればもっといいと考えていた。

 博は、私が自罰的な意味を含めてセックスに応じるのを知っていたから、「セッ
クスは悪いことではない」という説得に時間を費やしてくれていた。でも一般的に
それが悪いことであるか否かは、私にとってどうでもいいことで、博が私の道徳心
に訴えるような説得をしても無駄でしかなかった。
 私は、セックス自体を悪いことだと思っていたわけではなかった。私はただ、
セックスに自罰的な意味合いを持たせる必要があっただけなのだ。逆に説得されて
しまっては困る。
 私にとっては「罪悪を感じて自罰的な行動に出ている」ことこそが重要なので
あった。

 だから、セックスなんていう本当は罪でも何でもないことではなくて、一般的に
「悪いこと」とされておかしくないような、もっと奇妙な形態をとるようなセック
スであっても、それは普通のセックスと同様にできてしまうだろうと思い、私は博
にそのことを訴え始めた。
 2月18日の日記で、『奴が決して「良いこと」といえないことを、奴の手でする
ことだ』と書いてあるのは、セックスに罪悪感を感じなくなり始めた私が新たな砦
を構えるべく考え出したことで、それはすでに『異常』な域に入り始めていたと思
う。

 博はそういうこととセックスの間には深い溝があるといい、悪いこととそうでは
ないことは『一見してわかる』と言った。博は非常に頭が良く、冷静な人だったか
ら、私の突飛な主張も決して恐れず、平静を装って説得にかかってくれた。
 もっとも、その綺麗な理論は表面的で、私の両親との間にあった緊張関係の根本
をなんら緩和するものではなかったので、私は不満を感じた。だからこそ私は博を
殺したいと思い、「私の苦しみを理解しないもの」として、八つ当たり的に、殴っ
たり、首を絞めたり、思いっきり噛みついたりするようになった。

 これも、以前から書いてきている私の「第一段階」から「第二段階」へ移行する
一つの現実的な行動であったといえるだろう。これは別の観点から見れば、博とい
う「外」の人間に初めて気を許し、自分のわがままを見せることができるように
なったということで、自分にとっては決して悪い傾向ではなかったかもしれない。
しかし、私の分別のない暴力を受け止めた博は、尋常ならざる忍耐を必要としたで
あろう。私がたまたま女だったから、博にひどい怪我を負わせるようなことはな
かったが、もし自分が男だったらとんでもないことになっていたのではないかと考
えると恐ろしくなる。

                        第11回 おわり


------------------------------------------------------------次回予告------
次回の配信は6月9日土曜日です。pubzine版の進行具合からいって、再来週には
いよいよ追いつくことができそうです。
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今回お届けした内容は、pubzineで2001年4月22日に配信されたものそのままで
す。なお「雑文」は、後発版用に書き下ろしました。
このメールマガジンは、現在pubzineで第12回まで発行されている「死なず殺さ
ず25歳」のmelma!版です。pubzineの連載に追いつくまでは定期的に配送を
行い、その後は全ての配信サービスにおいて同時発行、1ヶ月に二度程度の不定期
配信となります。
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第1回 そのときの激しい衝動
第2回 日記に一つの結論が現れるまで
第3回 人を殺したくなるとき
第4回 日記公開 1994/11/25前後 はじまりは恋愛論
第5回 生産を否定する、私は何を変えたかったのか
第6回 既成事実づくり
第7回 第一段階
第8回 第二段階 死の意志で動け!
第9回 負け犬思想
第10回 セックスと母と博(一)
第11回 セックスと母と博(二)
第12回 博との対話から
--------------------------------------------------------------------------

↓感想メールはこちらへ↓
twentyfive@magazine.office.ne.jp

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□ 日記の引用について □

・日記を書く際に私は、とにかく新鮮な気持ちをたくさん書くように心がけていた
ので、文章の乱れ、自分にしかわからない事柄の乱用などが多く見られます。引用
の際にそれは大変気にかかることですが、なるべくそのままの文章を用いることに
しました。
・多くの場合は全文を引用することはなく、抜粋してあります。それが恣意的にな
らないよう注意を配ったつもりです。もしその前後を通じて内容を知りたい方がい
ればメールを下さい。照会します。
・固有名詞に関しては、置き換えられるものは置き換え(高校名を「高校」とする
など)、人名に関しては、特定の必要ない場合は「***」「○○」あるいはイニ
シャルとし、度々登場する人物である場合は仮名をつけました。
・前後関係を把握しやすいように、注をつけることがあります。かっこづきで、
(注 ○○)のように書かれています。なおかっこ内に「注」と入っていないもの
は、日記本文でかっこづきで書かれたものですので、注意してください。

□ 度々登場する人物 □
[千代] 高校生のときにつきあっていた彼から暴力を受け、二度妊娠させられた
    という私の悪友。私の愛憎の対象である。
[博] 大学1年のときから5年間つきあいを続けた彼。こちらも私の愛情と逆恨
    みの相手。とにかく理屈好き。
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発行者 かね子
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