政治・経済

小西俊博の「希望と安心を求めて」新たなる挑戦

民主党の一般公募に応募し、代々にわたり何十年も政治家として君臨してきた現職に挑み、残念ながら次点という結果に終わりました。政治的関心が極めて高い皆様へこれからも先の総選挙に挑戦した小西俊博の声をお届けします。

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小西俊博の黙っちゃおれんぞ No.008

2011/10/10

原発事故の後始末                   No.008
2011年10月10日

福島原発の事故が起こってからすでに半年も過ぎました。福島県の5市町村の約2万8000人の人達にとっては朗報に聞こえるかもしれない避難準備区域の解除は本当に正しい判断なのかと疑念を持っています。

住み慣れた土地に愛着を持つのは当然の事だとは思いますが、今回のような事故が起こった後の土地に帰り再び元の生活に戻りたいと願う住民の気持ちを大事にする余りに、事故の本質を見誤ってはいないのかと私は政府の方針に疑問を抱いています。

私は最悪の事態を解決できないような問題には常に否定的でした。人からは臆病だと思われてきたかもしれません。

航空機の専門家となったのも現代社会において不可欠となった飛行機に乗るのが怖いと言う理由でした。私の読者は何度も聞かされ、耳にタコができると不満を漏らすかもしれませんが、科学者が制御できない一番の例が原子力であると書き続けてきました。

私の米国での博士論文は制御に関するものです。
私達人間がこの地球をお借りして住まわせていただいていると言う感謝の気持ちと謙虚な気持ちで他の生物たちと共存しているのだと考えるなら勝手気ままに自由に地球を使ってはいけないのではと思います。

宇宙に人工衛星を打ち上げて、人類の生活水準を高めていると科学の重要性を強調する余り、役目を終えた高価な機材はいつしか宇宙に放置されたゴミとなり、やがて危険な物体として地球に戻ってきます。

先日もアメリカの人工衛星が太平洋上に落ちました。近々ドイツのものも地球にお帰りとの事です。
宇宙はゴミだらけです。
一体誰が掃除するのですか?
これに関連する事は過去にも書いています。

宇宙ステーション「ミール」の廃棄について(2001年3月24日)と
宇宙のゴミ問題(2003年3月9日)です。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/jast12/apend1.htm

原子力発電所の場合はどうでしょうか?
同じだと思いませんか?
化石燃料の不足を補うものとしてまた二酸化炭素を出さない安価な燃料であるとして、あたかも人類にとっては魔法の燃料のような言い方で原子力発電の推進を進めてきました。
しかし、その裏では暴走した場合の制御の方法が全く見つからないのに、まあいいや何とかなるだろう。不都合な事は想定外にして起こらない事にしようと本質から逃げてきました。
今回福島での事故はこの最悪の事態が起こったのです。

宇宙のゴミの事について、私は「打ち上げる物体と同重量のものを持ち帰える」と言う基本原則を提案しました。
すなわち大気圏まではすべての物体を持ち帰り、塵として燃焼可能なサイズまで分解するかあるいは帰還船のようにしてパラシュートで回収する等々の手段を講じてこれ以上宇宙を汚さない事を提案しました。
世界各国が協力すれば可能な事だと思います。

原子力についてはどうですか?宇宙のゴミのように簡単にはいきません。
一旦放出された放射性物質は空中を漂い続けます。拡散していきます。
そして地球上に積ります。
放射性物質から出る放射線量は半減期が長い事もあり中々減る事はありません。
除染と言っても減らす事を意味するのではなく、その場所から移動させるだけの事です。
政府はこの事を忘れてはいけません。除染にいくら費用をかけても放射性物質を除いたのではないのです。むしろ高濃度の放射性物質を作り出しているのです。
福島原発から今も放出されている放射性物質は空中を拡散し日本全国にばら撒かれているのです。
避難準備区域を解除して除染して住民の帰宅を許しても、新たなる汚染物が降り続ける現状では余計に住民に不安を与えるとは考えませんか?
国民の大事なそして限られた国のお金は有効に使うべきです。
除染しなければ住めない地域に、しかも除染の費用の裏付けもなく、その方法さえも示さずに住民には帰宅してもいいですよという政府のノー天気な政策には反吐がでる。
原子炉の温度が下がっているとしてこのような解除を出したのでしょうが、まだまだ低温停止は程遠く、水素まで検出されていると言うのに再び最悪な事態が起こらないと想定する政府の甘さに驚くばかりです。
財源の裏付けもなしに、「子ども手当て」を強調し票を伸ばし政権を奪った民主党は、少しばかりの関心を引きたいがために安易な解除を出したのだとしか思えない。
私が総理なら、最悪の事態を想定し原発周辺は数十年間立ち入り禁止とします。そしてその決定のもとにすべての方策を組み立てます。
すなわち住民ではなく国が汚染の程度の低いところから順番に除染していくのです。
今回解除された地区の除染された土や瓦礫は警戒区域に搬入するのです。
汚染の程度の低いものをより高いと思われる地域すなわち福島原発に近い方へと移すのです。
瓦礫の処分に対しては一時保管場所や最終処分地が問題となっています。
優しい日本国民は福島が困っているなら私達が引き受けましょうと声を挙げるかもしれせん。
現にいつくかの自治体は申出ています。そんな申出にここぞとばかり喜んで同意する政府では困ります。
政府は国民の現在だけでなく未来も見つめて政策を立て決断しなければならないのです。
多少の批判があっても、この場合福島県に多大な困難さと迷惑をかける事になるかもしれませんが、私はあえて原発を中心にしてすべての放射性物質を集積しろと提言したい。
周辺部の除染物質を徐々に中心部へと移動させることにより最終的には数キロ程度の立ち入り禁止地域が残るでしょう。
半減期が長いのですからしかたのないことです。
この地域には極力人力をかけずにロボットのような高度な技術を駆使しソーラーパネルを敷き詰めた太陽光発電所を作るのです。
原子力発電所から得られる以上の発電力を作り出すのです。

日本国民が安全で安心して住める社会に戻す為には福島の人達の犠牲を強いる厳しい決断も政府には求められています。
今まで政府が取っていた誰にでも心地良い響きを持つ甘い政策ばかりがこの事態を引き起こしたと反省して下さい。
またこのような方針を示す事によって在来の原発と存続が住民にとって有益かどうかの判断材料となると思います。

固定資産税が入って自治体の収入が増える、雇用が増えると安易な考え方で多少の不安はあったとしも、いままで原発の存続に協力してきた住民の考え方にも変化が出てくるのではないかと思います。

結果として原発の無い日本が実現すれば、世界中の人々から「あの経済大国の日本が、原発なしに電力を自給している」と驚きを持って賞讃されるでしょう。

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創刊日:2001-01-26  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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