哲学・心理学

カウンセラーの卵たち

心理カウンセラーを目指す方を対象に、カウンセリングの進め方やテクニック、どんな勉強をしたらいいのかなど心理カウンセラーになるためのノウハウを掲載していきます。


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カウンセラーの卵たち vol.084 2004/12/01

2004/12/01

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                            カウンセラーの卵たち
                〜あなたもきっと心理カウンセラーになれる〜
                           http://www.jissen.com/
                           mailto:info@jissen.com

        特定非営利活動法人 実践心理教育センター   vol.084  2004/12/01
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▼INDEX▼

■親を殺すということ

■プロカウンセラーへの道

■東京事務所移転のお知らせ

■無料説明会のお知らせ

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■親を殺すということ
                                                  □理事長:芳野 正彦
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最近、また痛ましい事件が続いてますね。
子供が親に鉄アレーや刃物で襲い掛かる。

なんでこんなことが起こってしまうのでしょう。
なんの問題も起こしたことがなかった子が、どうして?

いくつかの理由が考えられるでしょう。
今回はそのうちのひとつを解くカギを紹介します。


■相談

先日、引きこもりの子供をもつ親御さんが相談に見えました。
お母さんが言うには、「息子は今までとても活発で素直で、反抗期もほとんどなく勉
強も自分から進んでするような良い子だったんです。それが大学受験前のこんな大事
なときに引きこもるなんて、もうどうしたらいいか。情けないやら悔しいやらで、は
やく正常な状態に戻したいんです。どうか助けてください」というものでした。

そしてこれまでに行った心療内科のドクターやカウンセラーの無能さをまくしたてま
した。
「あの人たちの言うとおりにしてても、ちっとも良くならないんですよ!」と。


さぁ、あなたがカウンセラーならどうしますか?

このお母さんといっしょに対策を考えますか?
どうしたらうまくいくのか、どうしたら学校に行けるのか、どうしたら社会復帰でき
るのか、どうしたら、どうしたら・・・・これってカウンセリングでしょうか?

「正常な状態に戻したい」「ちっとも良くならない」
いったいこの親にとって「良い」とは、どのようなことを指すのでしょう。
そしてそれは、彼らの子供にとっては、どのように映っているのでしょう。

親の「良い悪い」(価値観)と子供のそれとは、埋めがたいギャップがあるものです。
もちろん親が子供の価値観に合わせる必要なんて全くありません。
ただ、お父さんやお母さんと息子や娘の考えることや感じることには、違いがあると
いうことを認識しておく必要があります。
そして、その違いを言葉のやりとりで確認しあうこと。
この作業を怠ると、埋めがたいギャップは、やがて大きな河になり、対岸が見えなく
なります。
相手の声が聞こえなくなって、自分の声だけがこだまするようになります。
そのうち、自分が間違っていないことを確認するために人を操作するようになります。

自分の価値観に人をはめこもうとする行為をどう思いますか?
普通の大人なら、「やめてくれ」と言うでしょう。

でも子供たちは、違います。
なんとか親の期待に応えようとします。でもいつかは、応えられない時がきます。
いつもいつも100点はとれないのです。

99点のとき、親がどんな態度にでるのか、子供たちは、戦々恐々としています。
そして、こう言われるのです。

「100点じゃなかったのね」


■負の怒り

今まで我慢してきたものが、崩れだす瞬間です。
もう親から愛されないと思ったときから引きこもっていきます。
「わたしは、いままで一生懸命期待に添うようにがんばってきたじゃないの。もう好
きにさせて、放っておいて」と心の中で叫ぶのです。
引きこもりは、いわば負の怒りのエネルギーです。
へんにつつくとそこから怒りのエネルギーが噴出します。
こうやって負の怒りを溜め込んでいる間に彼らは、心の中で親を抹殺していきます。
いままでの人生を振り返って、親にしてほしかったこと、してほしくなかったことを
反芻しているのです。

できれば、彼らが咀嚼し終えるまで、待ってほしいのです。

自ら死を選ばない限りは、何もしないでいてほしいのです。

お父さん、お母さん、あなたたちにできることは、「何もしない」ことです。


■待てない親たち

引きこもる子供たちを見て、不甲斐ないと思う親は多いものです。
だからつい、「何をしてるんだ!もっとちゃんとしろ」と言ってしまいます。
そういう言葉や親の態度が引き金になって、負の怒りのエネルギーが噴出して、いま
まで心の中だけで密かに行っていた「親殺し」を実行してしまうのです。
「こいつさえいなかったら」「こんなやつの子供でなかったら」「なんで私を産んだ
のよ」
こんな言葉が子供たちの心を制御不能にしてしまうのです。


■自律を学ぶ

グループワークで親殺しをすることがあります。
親殺しのワークは、憎いから「殺す」のではなくて、今の自分には必要がないから
「切り離す」ことなのです。

親を憎いと言いながら引きずっているのは、他の誰でもなく子供自身なのです。
親のせいではなく、自分の責任で「切り離し」を行います。

大人になってからも引きずっている部分はあるかもしれません。
結婚し、わが子ができても、その引きずっている部分だけは、子供のころのままなの
です。

引きずるのは、「親」だけではありません。
時には、いじめっ子であったり、レイプ犯であったり、夫や妻、わが子であったりし
ます。

もしあなたが生き辛さを感じることがありましたら、専門家を利用することをお勧め
いたします。

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■ エンカウンターワークショップのお知らせ
                                                      □東京事務局
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あなたの日常の中で「今を生きている」部分と「過去を生きている」部分があるのを
知っていますか?
「過去を生きている」部分を切り離してみませんか。
新しい生き方が見えてくるかもしれません。

今年最後のエンカウンターワークショップです。
あっというまの10時間を体験してみませんか。

□ 日時
2004年12月12日(日) 10時〜20時

□ 開催場所
東京事務所

□ 参加料金
一般:12600円
会員: 9450円

□ お申し込み
お申し込みは http://www.jissen.com/ の「スケジュール」からお願いします。


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■プロカウンセラーへの道
                                           □心理カウンセラー:中川 季子
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私がカウンセラーを目指したのは「一生続けられる職業に就きたい。
せっかく生涯をかける仕事なら人の役に立ちたい」という気持ちからだ。
と当時は思っていた。

本当は「30過ぎてブラブラしてる事への言い訳」とか
「なんとなくかっちょいいから」だったかもしれないと思う今日この頃・・・。

しか〜し!勉強し始めて分かった事、「ちっともかっちょよくな〜い!」。

「ありのままの自分」を見たくなくてフガフガいってしんどいのに、それでも心理学
から離れられない時なんか、「私はマゾかい?」と思ったりもした。(笑)

カウンセリングを勉強し始めて、ナンダカンダと無難に時は過ぎ、気がつけば上級コー
ス卒業試験。

結果は見事不合格・・・。

「ナンデ?ドーシテ?」と考え、同期生には「不合格だったのはきっと○○だからだ
なぁ」などと分かったようなことを言っていたが、実はちっとも分かっていなかった。
ただ胸の辺りがザワザワして落ち着かない気分になっただけだった。
そこで私がしたこと。「朝まで飲んだくれ〜!」デシタ。
 
「これが逃避ってヤツなのね」と気づくまで、それから約1ヶ月。
ここから私の本当のカウンセラーへの道が始まった。

それまで無難に心理学を学び、心と向き合わないようにしていた私はその時初めて自
分の心に聞いてみた。
「不合格だったことから逃げようとしているのはなぜ?」その間にたくさんの勉強会、
エンカウンターワークショップなどなど、「気づき」が得られそうなものは全部出た
(と思う)。
そして、どこにでも出没する中川さんが定着してきたころ、自分がなぜ逃避している
かに気づいた。
「そんな理由かよっ!」とツッコミを入れたくなるような小さな理由。
でも私にとっては重大な理由だった。
そんな理由に怯え、震えていた自分がとても愛しく思えた。
「可愛いやつめ」という感じだ。
その時、初めて「あるがままの自分」を受け入れられた。
それは今まで感じたことのない温かい自分からの愛情だった。

それからまた時は過ぎ、無事プロカウンセラーになった現在。
「あるがままの自分」を受け入れられた私は劇的に変化したのか?
イエイエ、世の中そんなに甘くはありません。
今日、今この時も私は「んごー!私ってヤツはよぉ」とのたうちまわっています。
でもね、のたうってる私をみて「可愛いやつめ」と目を細めている私がいるのです。

そして現在私がカウンセラーであり続けたい理由。
「ありのままの自分を受け入れることは難しい。でも心地いいんだよ」
とたくさんの人に伝えたいから。


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中川 季子
実践心理教育センター卒業生
実践心理教育センター認定上級心理カウンセラー


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■ 東京事務所移転のお知らせ
                                                      □東京事務局
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2004年11月11日に東京事務所は移転しました。

新しい事務所は三軒茶屋です。
東京に事務所を設立して2年半、二子玉川のマンションの一室にてカウンセラー養成
講座、カウンセリング等の活動を行ってきましたが、年々受講生の人数が増え手狭に
なって参りましたので、広い事務所に移りました。
場所の詳細については http://www.jissen.com/ の「活動場所」をご覧ください。


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■ 無料説明会のお知らせ
                                                      □東京事務局
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心理カウンセラーを目指す方のために無料説明会を行います。
実践心理教育センターが心理カウンセラーをどのように養成していくのかをご説明し
ます。
「カウンセラーに興味はあるけどちょっと不安」「どうすればカウンセラーになれる
のか知りたい」「受講生の生の声を聞いてみたい」など、受講の前に話を聞いてみた
い方は、是非お気軽にご参加ください。

□ 日時
2005年1月16日(日) 13時〜15時

□ 開催場所
東京事務所

□ 参加料金
無料

□ お申し込み
お申し込みは http://www.jissen.com/ の「スケジュール」からお願いします。


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■Information
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■適性診断コース通信講座2005年1月期生を募集します。

■ 2005年1月10日開始。期間4週間。
□ 募集締め切りは2004年12月20日です。
■ 定員10名。お早めにどうぞ。

■ お申し込みは http://www.jissen.com/ の「通信講座」からどうぞ。

■ すでに2004年12月期生は定員になり締め切りました。
□ ひとりひとり丁寧に指導させていただくために少人数制にしております。
■ なにとぞご理解のほどお願いいたします。


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■マンツーマン適性診断コース(カウンセラーと受講生のマンツーマンのコース)

■ マンツーマン適性診断コースを東京、神戸、京都、奈良、静岡で開催します。

■ 毎週1回の授業で全4回。
□ 時間は1回につき1時間程度。
■ 
□ 具体的な受講日は、お申込み後、担当カウンセラーと打ち合わせて決めます。
■ 
□ マンツーマン適性診断コースは以下のような方に最適です。
■ ・早くカウンセラーとして力をつけたい
□ ・ゆっくり自分をみつめたい
■ ・カウンセラーにじっくり話を聴いて欲しい
□ ・心理学のエッセンスを直接カウンセラーから聞きたい 

□ お申し込みは http://www.jissen.com/ の「通学講座」からどうぞ。

□ 現在、このマンツーマンコースは大変好評を得ています。


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編集後記

最近、美味しいごはんを食べましたか?
「今日のランチが美味しかった!」「昨日の夕飯は旨かった!」など、すぐに思いつ
かない場合は、ちょっと心がお疲れ気味かもしれません。
心に余裕がないときのごはんは、あまり美味しさが感じられないことがあります。
そんなときはちょっと休息して、あなたの大好物でも食べに行きませんか。

(編集担当:心理カウンセラー 芳賀希)

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カウンセラーの卵たち
発行責任者 : 特定非営利活動法人 実践心理教育センター 芳野正彦
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創刊日:2001-01-25  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
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