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【中国・ブラジルに明らかな景気減速シグナル】[hitokabu]果たして今週の市況は!

2010/05/04



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  果たして今週の市況は!
  第515号 2010年05月04日

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【中国・ブラジルに明らかな景気減速シグナル】
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―◆INDEX◆―――――――――――――――――――――――――――

-■ 今日の論点 ■-


 ◆景気浮揚が見られない米国
 ◆変化が見える中国
 ◆新政権でも拡大しない内需


【今後のポイント】


◇付録


[kabu104.com]-――――――――――――――――――――――――――――


 ◆ブラジルの政策金利を大幅に上げ
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 ブラジルはご存知の通り、相当内需の進んでいる国である。外国からの資本

投下(外貨の流入=外国企業のブラジルへの投資)が進んでおり、鉄道や道路

などのインフラ、商業施設の充実はもとより、不動産投資、株投資、債券投資

などどの市場でも活発な取引が行なわれている。


 輸入も輸出も順調で、国内、国外ともに景気が盛んな様子が伺える。


 さて、ブラジルの景気の先行きを懸念して、中央銀行組織は政策金利を0.

75%上げて9.50%とした。日本では考えられない高金利である。今回の

政策金利上げは、およそ22ヶ月ぶり。2009年1月から0.5〜1.5%

ずつ下げ、中央銀行のスタンスとしては景気刺激サイドにいた。しかし、徐々

に物価が高騰を示すなど、ブラジルの中央銀行としても見逃せないサインと受

けたのだろう、政策金利の上昇を満場一致で決めたという。


 まだ、今回は景気引締め策の第1弾となる。今回の上昇だけで景気が急激に

しぼむことは考えにくい。しかし、ブラジル政府の出す政策が景気引締めに動

くようであれば、かなり注意を要したほうがいい。基本的に中央銀行と政府は

お互いに独立した組織ではあるが、お互いに国内景気を監視していく点では共

通しているため、認識にソゴが無いよう連携を取るのが普通だ。


かつて第2次大戦後にロシアが、東ドイツからあらゆる資産をロシアへ引き上

げて消費した戦費に充てて、さらにマルク紙幣を乱発するという状況となった。

紙幣があふれるという事は、紙幣価値が下がるということ。市場では大混乱に

陥ってしまうこととなる。


 ブラジルはBRICsの一角、経済発展を代表する国だ。世界中の投資家も

その高金利に目を付けて「ブラジル・レアル投資」「ブラジル・株投資」「ブ

ラジル債券投資」等の商品を容易に買うことが出来る。様々なそれら投資商品

が、ブラジル経済を潤している、とも言える。



 今後のブラジル政策については、注意深く見守っていくほうが良いだろう。



 ◆中国景気にも変化
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 さらに中国の銀行監督管理委員会=ぎんかんかいが、預金準備率の引き上げ

を行なった。民間銀行は、中央銀行内にある自行口座にためてあるお金の量を

増やさなければいけない。つまり、民間銀行に対して中央銀行は「これ以上、

お金を貸すのを控えなさい」という意思を示している。


 中国では、不動産投資が非常に盛んだといわれている。1件目の家を買い、

それを高値で売る。同時に2件3件と買い、それを売る、そういった不動産投

資が個人レベルで行なわれているようだ。


 政府としては、2件目を買う場合に必要な頭金を50%以上にしなさいとか、

3件目を買う場合にはどうしなさいとか、かなり明確に不動産投資に対しての

抑制を働きかけている。



 以前の号でも書いたが、中国の中央銀行組織は日本の民間銀行に対する仕組

みを真似ていると見られ、民間銀行と中央銀行とのやりとりである「窓口指導」

を中国でも導入して、各銀行へ貸出傾向などを指摘しているようだ。


 それはともかく、中国が景気の行き過ぎを防ぐために出している手立ては、

今回の預金準備率引き上げが最初ではない。政府政策の変更や中央銀行のこの

ような政策は、徐々に中国経済を引き締めている。効果も表し始めている。



 つまり、日本経済回復のアキレス腱となる「外需」の景気回転が徐々にスト

ップしだしているという認識で考えなければいけない。



 ◆日本経済は緩やかな回復傾向?
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 アメリカを始め、経済の先進各国は、予想以上に速いペースで景気の回復を

続けている、との認識が広まりつつある。


 原因は、インドやブラジルといった今まさに延びている国への輸出で潤い始

めているという状況だ。


 各企業は設備投資を始め、このチャンスを掴むべく、どんどん輸出を行なっ

ている。


 日本においても同じで、自動車産業も大分回復しているようだ。しかし、そ

れら輸出先の経済が潤っているからこそ、先進国の経済が上向きになっている

のであるのは明白。


 輸出を受ける側(輸入国)からも「先進各国からの輸出を受け入れて、先進

各国の経済を回復させるという持続不可能な景気回復には賛同しない」という

強い口調も政治家から出てきている。この一言で貿易の流れが変わるとは思え

ないが、先進各国が内需を回復させない限り、再び景気が悪化する悪循環を招

きかねないだろう。


 最後に、日本銀行のこの先2年を見通した「展望レポート」によれば、日本

経済が回復する道程で真っ先に懸念する事項として、輸出の急減(開発国の景

気減速)が挙げられている。それは当然だろう。日本景気はそれ以外に今のと

ころ回復手段が無いのだから。



 個人的に心配している点を2つ。

 貸金業法改正の完全施行が6月18日に迫っている。簡略化して言えば、多

重債務の状況を改善するために、年収の3分の1以上を消費者金融は貸しては

ならないという法律だ。1人に対してあらゆる消費者金融がお金を貸している

と思われるが、それが上記基準をオーバーしている場合は、それ以上は貸して

はいけないことになる。


 これは少なからず、お金の回転を止める働きをすると考えて良いだろう。つ

まり、景気を止める働きをする。


 何も多重債務をしろとは言わない。しかし、お金を黙々と返さなければいけ

ない人が増えるということは、消費に回るお金が減ることになる。今年の後半

はGDPを下げてしまうのではないか。


 もう1つは、年金を担保にした借金の禁止である。


 基本的には将来受ける年金を担保にお金を貸すことは禁じられているが、例

外があって、教育資金の貸付などが行なわれている。


 しかし、将来お金を年金から殆ど返すこととなってしまい、生活保護を受け

る状況になってしまっているという。これを受けて現・厚生労働大臣は代替案

を示す前に廃止を決めてしまうようだ。これも消費にお金を回さないこと示し、

徐々に大局に影響を与えていくだろう。



 現在の民主党の政策は、チグハグな感が否めない。


 経済についても政治と同じく、2流3流となってしまうのだろうか。


 現在の状況は、個人的には非常に愚かしい状況だと考えている。

 緩やかな回復傾向をたどるとする考えは楽観的過ぎるのではないか、と疑心

暗鬼だ。




[kabu104.com]-――――――――――――――――――――――――――――

■今後のポイント

 大量に日本国債を発行することを決めた政府。ギリシャの問題をよそ事と決
め込んで、傍観しているようでは、いざ国債の格付けが下がったときに大いに
慌ててしまうでしょう。

 そうならないためにも、将来、国債を確実に返済していくためのプランを、
早々に示すべきです。そうでなければ格付け低下は避けられず、海外から日本
へ行なわれる投資は、益々遠ざかってしまいます。


 ギリシャ問題では答えが見え始めていますが、まだ根本的な解決が見えてき
ません。大量の援助を求めた現政権は、国内にあっては政権交代が起こっても
不思議ではない情勢です。ギリシャへの融資が決まったあとでも、ユーロの動
向には目が離せません。


 

◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆◆―――◆

付 録


1.


 皆さん!ゴールデンウィークは如何ですか?

 実は、個人的に出版企画をとある方に手伝っていただいて、出版社に持ち込
んでいます。先方にも興味を持っていただいており、企画内容を色々と組みな
おしています。

 その過程で「こういう部分を強調すればよいのかな」「この部分に興味があ
るのかな」など、様々考えさせられます。


 出版まで行く・行かないに関わらず、またこの件はお知らせしますね。



2.

*果たして今週の藍(あい)は! 9月28日生まれ 9歳8ヶ月


 藍はお母さんと一緒に、千葉の国民宿舎へ。つい昨日帰ってきました。

 まだ体が休まるまもなく、その翌日(5月4日)には、千葉ロッテマリーン
ズ球場で、チアダンスを披露するそうです。ゲーム開始前と7回が終わった後
に。


 私はその事を聞いておらず、さきごど家内と藍を駅まで車で乗せて行きまし
た。


 明日もそれがあるらしく、家内は明日は私に行けといいます。

 藍はタンが絡む咳をしていて、父としてはやや心配です・・・。



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