政治・経済

一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!

1994年に大前研一を創設者として開塾したネクストリーダー養成のNPO法人一新塾。社会起業家、政治家を目指す方、仕事をしながら市民プロジェクトを立ち上げたい方へ最先端の市民の知恵をお届けします。「あなたの市民力で社会を一新」しませんか?

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【大前研一の一新塾ニュース】第56号

2002/04/19

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        大前研一の一新塾ニュース  第56号 
       
             発行日:2002年4月19日
     ★HPリニューアル!  http://www.isshinjuku.com ★

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                       「自分の幸せ 社会の幸せ」

                                                第8期通信教育コース
                           中尾 信之

 私は、約2年間を県という組織ですごした。世界で最も高いといわれる公共
工事。それによって作られた道路を使って運ばれる全ての物価が高くなる。そ
うして社会全体を高コストにしている。私はまさに、この悪循環の根源に身を
置いた。

 ここでの状況は事務職、技術職を問わず同じである。また、まともな銀行マ
ンは茫然自失であるという状況と同じである。自分や他人をごまかさないとやっ
ていけない組織は勝ち組みにはなれない。共通点は顧客概念がないということ
である。行政のための行政。銀行のための銀行。国のための地方。国のための
銀行。内部監査、会計検査院監査、補助金の適正さを検査する各種国の検査、
全ては行政のための検査であって、市民のための検査ではない。間違いを公に
明らかに、正すための検査ではない。間違いを公にしないための手段としての
検査である。そうして組織的な問題を、担当個人の責任に転嫁して、本質は誰
も変えられない。

 私は「上見て暮らすな、下見て暮らせ」という考え方が嫌いである。あなた
の立場は彼らより、民間より良い。よって満足してしかるべきだ。そうだろう
か?問題は部局を問わず、官民問わず同じところにあるように思う。だから私
は、他の部局にも、同じような組織文化の民間にも興味がない。問題が顕著に
現れている所と、たまたま顕著ではない所というだけで根本は同じである。大
前さんの言葉に「沈んでいくタイタニックの中で席をかえても同じ」「30年先
の組織を想像しろ」というような言葉がある。私は30年後に県が残っていると
は思わない。

 行政の各個人は、戦中の日本兵と同じで、殊さら凶悪であるという訳ではな
い。大組織の歯車として、国を含めた予算編成の大きな渦の中の小さな駒にす
ぎない。そして中抜きの時代に、付加価値をつけられないなら、県と言う中間
物は消えてしかるべきだと薄々気づいている人も少なくない。しかし私は、同
情を欲している訳ではない。確かに、我々は小さな駒でしかないが、責任があ
ると思う。「我々組織は、これだけオカシナところがあるのです」と声を外に
対してあげるべきであると思う。守秘義務より憲法・法律遵守義務が優先する。
それこそ職務遂行の根幹に置くべきで価値観ではなかろうか。

 私は、自分の幸せと、社会の幸せという両方の視点から、行政を出るべきだ
と考えた。今、私が考えていることは、組織のありかたである。組織とは何で
あろうか。価値の連鎖を起こすヴァリューチェーン。顧客まで、最も効率的な
仕組みを構築するサプライチェーン。情報共有としてのナレッジマネージメン
ト。私はこれら全ては、幸せの形を追求するものであると考えたい。価値や満
足は、個人にとって幸せと置き換えることが可能であろう。顧客の幸せ(満足)
を増し、従業員の幸せを増す。そうして収益のでる仕組みをなし、株主の幸せ
につなげる。ひいては利害関係者全てに幸せの輪を広げ、コミュニティ全体、
社会全体に貢献する。これが、組織の幸せの形ではないだろうか。

 行政にとって顧客とは誰か?道州制となった時、行政に必要なのは、民間企
業・公共セクター・NPO全ての組織に共通するビジネススキルと想像性を備
えた人間である思う。また行政が本当にパブリックコメント制を真剣に取り組
むなら、何も提言をするのは公僕でなくてよい。今、おもしろい大きな絵を描
けるのは公務員ではない。だから私はビジネスの基礎を学び、スタート地点に
立ちたいと思う。旅をして心も、体も洗濯して、いろんな人と出会い、自分の
引出しをたくさんの思い出で詰めなおしたいと思う。もちろん、先の見える職
場の好きな人とは、これからも友達でいたい。それぞれが、正しいと思うこと
を追求する。そうしてそういう生き方を示していくことが21世紀維新。夢と
は計画的に理想を追求し、現実にするべきものである。自分に正直になれて、
とても気持ちは、すっきりしている。

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■編集室より

通信教育コースでは「大前研一政策研究」に取り組み、課題レポートを提出し
ていただきます。中尾さんにはいつも練り上げられた力作をだしていただきま
した。中尾さんをはじめ、通信教育コースのレポートの一部は一新塾HPで紹介
しています。  http://www.attackers.ne.jp/issin/k_index.html
                                (近藤)
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        ■会場:一新塾セミナールーム
         http://www.attackers.ne.jp/issin/map.html
         (1)4月20日(土) 16時00分〜17時30分
         (2)4月24日(水) 19時30分〜21時00分
         (3)5月 1日(水) 19時30分〜21時00分
         (4)5月 8日(水) 19時30分〜21時00分
         (5)5月11日(土) 16時00分〜17時30分

        ■説明会の詳細・お申込は
          http://www.attackers.ne.jp/issin/setsumei.html
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<編集・発行は>  大前研一の政策学校「一新塾」事務局    森嶋 伸夫
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創刊日:2001-01-16  
最終発行日:  
発行周期:月2回  
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