政治・経済

一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!

1994年に大前研一を創設者として開塾したネクストリーダー養成のNPO法人一新塾。社会起業家、政治家を目指す方、仕事をしながら市民プロジェクトを立ち上げたい方へ最先端の市民の知恵をお届けします。「あなたの市民力で社会を一新」しませんか?

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【大前研一の一新塾ニュース】第53号

2002/03/08

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         大前研一の一新塾ニュース  第53号
       http://www.isshinjuku.com 発行日:2002年3月8日

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                 尾身幸次 科学技術政策大臣への政策提言

                                        一新塾 第8期ビジョンコース 
                                          経済産業政策チーム 松江英夫


●芯の通った政策通

尾身幸次大臣への政策プレゼンテーションは、氏の専門領域のひとつである知
的財産政策について提言した。尾身氏の印象は、事前にお渡ししていた資料を
丹念に読み込まれる程に誠実で、かつ大衆に迎合することなくご自身の基準で
ストレートに意見を語られる“骨太な方”であるとのものであった。左右の判
断がつかない抽象的な表現が多い昨今の政治家の中で、政策レベルで次々と具
体的な賛否を述べられたことは新鮮であり、かつ説得力に富んでいた。まさに
“芯の通った政策通”というのが氏の表現として当てはまると思う。

「投票率が低かろうと投票に行かない人に政治を論じる資格はない。」そう
ばっさり言い切るなど、権力の中枢に身を置きつつも合間に個人的見解を大胆
に表明するあたりは氏の姿としてとても特徴的であり、我々にとっては刺激的
で嬉しくもあった。政策プレゼンテーションの場で、真正面から政策論を戦わ
せることのできる数少ない政治家のひとりと対話し、政策が持つ現実の重みと
その醍醐味を感じられたことは大きな収穫であった。

●政策を考える2つの視点

尾身氏との対話を通して、有意義な経済政策を考える視点として「金の流れを
どう作るか」「権利の主体をどこにおくか」の2つの視点が必要であると痛感
した。言い換えるならば「国家としてのお金(税金)をどう効果的に使うか」
「民間にどこまで権利の自由度を認めるか」ということである。

例えば今回の知財政策のケースでは、尾身氏は米国のバイドール法案の例を引
き合いに出された。「民間の基礎技術に対する研究費の大半を国家が負担し、
そこで共同開発したものの所有権を最終的に民間企業に認めることで、その後
市場での産業が活性化し国家経済レベルが向上した」といった仕組みを例えて
の話である。

いわば政策というものは、法律上の権利・義務関係の変更のみならず、その結
果として民間の市場原理に委ねた際にどのように金が流れ、また増えてゆくの
かというトータルなメカニズムについての洞察抜きには語れない、そのことに
改めて気づかされた場であった。

●小泉内閣の行方

当日は政策プレゼンテーションの後に、尾身氏の講演並びに質疑応答が行われ
た。尾身氏は「小泉改革と科学技術立国論」というテーマで講義をされた。氏
は日本の課題を5つの構造上の特徴から分析し、現状をキャッチアップ時代か
らフロントランナー時代への突入と評された。そこにおいては、単に真似する
だけでなく、クリエイティブに自ら道を切り開くことが求められると力説する
と同時に、米国流の自由競争がなじまない一方で、グローバル化のさなかで日
本流に力を発揮できるあり方を確立することが急務との認識を示された。

その理想像を実現する道筋の基本原理は、マクロ的には「自由主義、資本主義
により忠実であること」であり、個人レベルでは「自助・自立の精神の尊重を
貫くこと」であり、それがまさに小泉改革の根本思想であるとの意味を強調し
た。「改革」という言葉がイメージ先行になりがちな小泉内閣であるが、尾身
氏の明快な論理において、その現状と行方がより深く理解することができた。
その証拠に、講演の後には質問をする人が後を絶たず、多大な質問の嵐に予定
時間ぎりぎりまで氏が対応を余儀なくされた状況からも明らかであろう。それ
は氏の発言に対する興味深さと、小泉改革に対する関心の現れであるとも言い
換えられると思う。

小泉改革の成果について、氏は「ここ数十年間の中でこの1年は驚くほどのス
ピードで改革が進んでいる。国民にそう見えないのはただマスコミが評価しな
いだけだ。」と断言された。改革の成果は結果によっていずれ評価されること
であるが、経済構造改革の中心的役割を担う科学技術政策の第一人者として、
尾身氏が今後とも国民の視点に忠実にかつ骨太に改革に邁進されご活躍される
ことを期待したい。

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■編集室より

熾烈な世界競争の中で、日本の科学技術政策はどうあるべきかを切実に取組ん
でおられる尾身大臣。“自助・自立の精神の尊重”を強調されていましたが、
松江さんの経済産業Aチームがこうして現役大臣に提言をぶつけた経験は、
まさにその実践の始まりです。今後とも頑張ってください!(森嶋)

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一新塾 第10期 5月18日開講!
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■テーマは『目覚めよ!主体的市民』
 「中国の勃興で世界情勢は変わった。中国は経済的には「中央集権体制」
 を壊し、地域の競争力を高めている。一方、日本は・・・? 
 国も地域も企業も個人も変革を求められている。依存体質から脱却しての
 自律への道だ!
  第10期では、世界競争に勝ち抜いていけるための地域の自律と、個人
 の自律に焦点をあてる。」

■説明会にご参加ください

ただ今、下記の日程にて第10期・説明会を開催いたしております。

(1)3月12日(火)  19:30〜20:30(一新塾会議室)
(2)3月21日(木・祝)13:00〜18:00
               特別講座「一新塾入門ワークショップ」
                    (※参加費1,000円)

■申込方法:
(1)下記フォーマットをコピー・ペーストしてisj@attackers.ne.jp宛
   にお送りください。
(2)一新塾HP  http://www.attackers.ne.jp/issin/setsumei.html
  からもお申込いただけます。

ご質問等ございましたら一新塾事務局(03-3239-0170)までお気軽に
ご連絡ください。

************************<返信用フォーマット>************************
■説明会申込書(宛先:isj@attackers.ne.jp) 

希望の日時をご記入ください。
<説明会>
( )3月12日(火)
( )3月21日(木・祝) 特別講座「一新塾入門ワークショップ」


 お名前:
 ご住所:
 TEL:

************************<一新塾ニュース>*****************************

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<編集・発行は>  大前研一の政策学校「一新塾」事務局    森嶋 伸夫
●ご意見・ご感想はこちらへ  >>>  iss@attackers.ne.jp
●一新塾ホームページはこちら >>>  http://www.isshinjuku.com/
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創刊日:2001-01-16  
最終発行日:  
発行周期:月2回  
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