政治・経済

一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!

1994年に大前研一を創設者として開塾したネクストリーダー養成のNPO法人一新塾。社会起業家、政治家を目指す方、仕事をしながら市民プロジェクトを立ち上げたい方へ最先端の市民の知恵をお届けします。「あなたの市民力で社会を一新」しませんか?

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【一新塾ニュース】第223号:「地域経営の時代」(藻谷浩介氏講義録)

2005/12/28


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        一新塾ニュース〜今のニッポンを変えろ!
         【第223号】 発行日:2005年12月28日
                      http://www.isshinjuku.com/
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 メルマガ読者の皆さま、こんにちは。事務局の近藤です。
 12月22日〜23日にかけて、一新塾有志8名で会津若松の東山温泉にOBの
 深田智之さんの応援に行ってまいりました。深田さんは(株)くつろぎ宿
 の代表取締役社長として、東山温泉にある三つの温泉旅館を地域再生ファン
 ドを活用して経営統合、一体的に再生させるチャレンジに今年の11月から
 乗り出しました。温泉旅館の再生のみならず、温泉街全体の地域活性化を
 視野に奮闘されていらっしゃいます。

 当日は記録的な大雪のため、10時間の長旅となりましたが、現場での
 深田さんが社員の方と協働してお仕事に向われる姿に、東山温泉の再生は
 既に始まっているのだと実感いたしました。また、テレビ福島の
 「2006年輝く人」(1/16放映予定)の取材が入っており、地元の期待値の
 高さも感じさせていただきました。

 東山温泉の活性化に向けて、今後一新塾メンバーで地域の問題解決・創造
 のためにどんな協働が可能か意見交換をさせていただきました。今回の
 視察をキックオフとして、今後も一新塾メンバーでプロジェクトを編成し、
 深田さんを応援させていただきたいと思います。

 さて、先日「総人口1億2775万人、国勢調査開始以来初の減少」
 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051227it03.htm
(読売 新聞12月27日)との 報道がございましたが、今回は、11月16日の
 一新塾講義での藻谷浩介氏の講義録の一部をご紹介させていただきます。
 藻谷さんには、一新塾の後期(11月)の開講直後に毎回お越しいただき、
“現場主義の真髄”を叩き込んでいただいています。
 一新塾では5回目の講義になりますが、人口減少の問題についても
 いち早く言及いただいていました。


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  一新塾講義ノート(2005/11/16)
  藻谷浩介氏(日本政策投資銀行地域企画部参事役)講義録 
  テーマ「地域経営の時代
       〜自律、そして自立に向けたまちづくりとは?」
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  一新塾には年に1回講義に来るだけなんですけれども、これで5回目
 です。その後、地方に行きますと、卒業生の方ですとか、あるいはこの
 活動に興味を持っている人から声がかかるようになりました。
 今日も、これから一新塾に行くんですと言いますと、知ってる人がいま
 してね、だんだん知っている人が増えているんですね。
 非常に、自分のことではないんですが、嬉しい思いがします。

  私はクマノミみたいな人間です。
 クマノミってなんなのかというと、イソギンチャクの影に隠れてちょろちょろ
 してるわけです。クマノミはイソギンチャクがいないと生きられないんですよ。
 じゃあイソギンチャクって誰ですかっていうと、地域に根づいて、地に足を
 つけた行動を延々とやっている人たちです。そういう人たちのところにやって
 きて、クマノミがちょろちょろ泳いで、じゃあイソギンチャクにとって役に
 立つのか。実はあんまり役にたたないかもしれない。だけども中には喜んで
 くれる人たちがいるので、そこに行って茶々を入れてくるわけです。それが、
 私の存在意義です。
   だからあちこち派手に行っていますが、だから私が偉いんだというつもり
 は全くありません。私が行けるのは、地元に根ざして私を呼んで、今これを
 あいつの前で言わせることによって、あの人にこの話を聞かせることによって、
 私に代わりに言わせることによって、事を進めようという人間に呼ばれて
 行くんですね。

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 どっちが正しいか?人口から見て

 ★戦後日本の人口は、スタートラインは7200万人が正しい。
   50年で5000万人増えた。
  誤り:1億人が1億2万人に増えたわけじゃない
  正 :7200万人が1億2千万人へ

   毎年これから80万人減る。人間だけが消えて耐久消費財が全て残される。
 新しいもの買う人が減る。特に住宅の場合は相続できる人が増えてゆく。

  この時代の歴史的転換点に一新塾ができたのは当然なんですよ。
 ちょうど人口の頂点を通過する時期に、一新塾の活動が続いているわけです、
 それは歴史的必然なんです。つまり、これから人口が減少していく方向に
 向かうのに、みんなは人口が増え続けると思っているんです。それを、
 ぐぐぐっと捻じ曲げてこっちに対応しろといっていう風に真実に気がつき
 なさいと変える人達が必要なんです。みなさん、なんとなく本能的にわかっ
 ているんです。人間の本能、生物としての本能がね、訴えるんですよ。

   ちなみに、昔もあったんです。
   江戸時代の前半に100年間で人口が倍増するんです。が、元禄時代に
 バブルが崩壊して以降150年人口がまったく横ばいなんです。それに
 徳川吉宗が気がついた。世の中が全くひっくり返ってしまったと。もしかして
 人口が減っているのではないかと。12年ごとに農民調査をしたんです。
 統計が残っている。当時の江戸時代の幕府は人口が問題の本質であることに
 気がついたということです。

   人口に連動して増えたり減ったりするものは、米や土地です。人口が減ると
 危ないという知恵、江戸時代にしていた対応を私達はしなくてはならない。
 人口が増えない時代になぜ、ゼネコンが大きくなるのか?江戸時代の後半に
 文化が栄えたものが残っている。人口が増えなくなってから作られたものの
 方が良かったというのはどういうことか?


 ★少子化対策:人口を増やすには?子供を増やす?移民を増やす?
      → 出生率 × 出産可能な女性の数 = 出生数

   私は左下がゼロのグラフを作っています。何歳の人間が何人いるか?の
 グラフ。今31歳の人間が一番多いんですね。出産可能な女性が多いのが今。
 15年後は出産可能な人が少ない。親の数が4割減れば子供も4割減るんです。
 それがあたりまえなんですよ。
   どこまで出生率をあげれば、人口が横ばいになるか?子供が横ばいの世界
 はとても順調な世の中です。でも、東京で3人の子供を生むのは大変なことです。
 家が狭くて無理です。出産可能な女性の多くは東京にいるんです。かりに子供が
 同じ数を維持できても、年寄りが死んでゆくので、絶対に人口は減少します。
 だから、どれだけゆるやかに人口減少をすすめるか、を目標にするべきです。

   東京の出生率が低いのは、子供を育てるために専業主婦にならないと通勤
 時間長いから働けないため。
  子育ては男が参加しないと、子供が育ちません。人間はサルのチンパンジー
 のDNAだから。サル族は子供と二人でずっといることに耐えられない。子供
 と閉じ込めておくと出生率がさがる。ストレスがすごい。
 夫婦共に働いて、同じように男も女も家事をやってコミュニティの中で子供が
 育つ。だから沖縄は出生率が高いんです。


★東アジアの全域で進む出生率低下
 ほとんどが、日本:1.29 上海:0.7 中国全体:1.3〜1.8

   特に中国の人手不足は最近言われている。
   中国の人口は2020年ごろに人口増加が留まり2030年ごろから減少
 が始まるとも言われる。大量生産モデルは行き詰まり、低所得国からの移民
 は中国に集中するのではないか?


★頭さえ白紙に戻せばれば人口激減社会に対処可能

≪現状≫
 ・今後半世紀、わが国の20から59歳は人口構造的に減少続け、
   就業者も減少してゆく。
 ・20から59歳人口減少は10年で700万人というようなペース、
   これを移民受け入れやいまさらの出生者数増加度直で補うのは不可能。
 ・就業者数の減少は生産性向上→企業収益向上をもたらして数字の景気を
   改善させる。消費は年々冷え込んでゆく。

 
≪解決策≫ 人口激減社会にどう対応するか?
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 出生増加:男性の育児分担は当たり前に戻す。
 労働力確保:移民受け入れの前に女性と高齢者を活用。
 福祉・年金:同じ世代の貯金での互助で問題消滅したらどうか?
              団塊の世代同士で分配すれば?
     諸産業:安価大量生産販売は高価生産販売へ
 まちづくり:開発停止、市街地再集中
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★日本の新たな使命!!

   あと20年で高齢化社会にどう対応するかノウハウが蓄積予定
 常に世界の先を行き続ける日本。
 ものすごく使命感を持てる時代に生まれているので元気な人ハッピー。
 この時期に一新塾ができたのは本当に偶然ではないと思います。


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<編集・発行は>  特定非営利活動法人 一新塾 事務局    森嶋伸夫
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