政治・経済

チホウ政治じゃーなる

「民主主義の学校」と呼ばれる地方自治には、不思議なことがいっぱい。そんな誰もが知れば呆れる「知呆」な「地方」の政治の話を樺嶋秀吉が独断で報告。

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チホウ政治じゃーなる vol.333

2006/05/22

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【チホウ政治じゃーなる】  ■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■ ■ ■
 vol.333 特別号      ■   ■■■ ■ ■■■ ■ ■ ■ ■
 2006/5/22 発行      ■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■ ■■■
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  知れば誰もが呆れる「知呆」な話題や、思わず褒めたくなる「知褒」な
  出来事を地方紙や地方版から探し、報告する地方政治ミニ・ニュース。
  この号の配信部数は合計3,605部でした。 http://www.kabashima.com/
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      政治家、公務員、都道府県別「ひどさ」を総検証!
        民主主義のコストについてとことん考える
          『「税金ムダ喰い」のカラクリ』
 樺嶋秀吉著 光文社ムック(光文社刊) 定価(本体952円+税)
  内容紹介はこちら→ http://www.kabashima.com/pr/zeikin.html
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発行人より
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●「チホウ政治じゃーなる」サイト( http://www.kabashima.com/ )の
「ニュース」コーナーに「ビフォア・小沢一郎」を掲載しています。
今から11年前、岩手県が新進党王国となったときに現地で長期取材し、『週
刊金曜日』に「政治が歪める公共事業」として連載、その後『DOKEN天国
ニッポン』(日本評論社)に収録されたルポの数々です。小沢氏の支持者にな
りすまして、お膝元・水沢市で行われた衆議院選挙の出陣式に潜入した話なん
てのもあります。

「まず、私自身が変わらなければなりません」。民主党代表選挙に際して小沢
一郎はこう、リフォーム宣言をしました。自民党とつばぜり合いを演じた衆議
院千葉7区補欠選挙では、ビールケースに乗ってマイクを握り、マスメディア
の前で自転車もこいで見せました。これまでには考えられなかったパフォーマ
ンスです。

 でも、民主党代表となった小沢一郎氏は本当に変わるのでしょうか。アフタ
ー(その後)の姿を見きわめるためには、まずビフォア(その前)を知らなけ
ればなりません。それは、政治家としての根っこの部分でもあります。「シャ
イな豪腕」だけではとらえきれない、政治家・小沢一郎のもう一つの素顔を見
てください。
       【主な内容】
        土建業者は選挙の道具
          業者管理の選挙戦術
          地盤に巣喰う土建業者
        勢力拡大に利用される公共事業
          海をめざした陸の王者
          自民党最後の牙城
        権力奪取ありき
          頂上作戦・知事メイキング
          予算を握って締めつける

●これまで月1回お送りしてきた、ニューズレター「コラボ」のダイジェスト
は今回が最後となります。今までNPO法人コラボの会員に配信してきたニュ
ーズレター(完全版)を、これからは誰でも購読できるようにしたからです。
配信を受ける方法は簡単です。NPO法人コラボのサイトにおいてユーザ登録
(ユーザ名とパスワードだけで、氏名・住所などの個人情報は必要ありません)
していただくだけで、毎号、無償で受信できるようになります。興味のある方
はぜひどうぞ。NPO法人コラボのサイト→ http://www.npo-collabo.org/


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コラボ vol.33 ■ダイジェスト■           2006-5-01
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目次
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[インタビュー書評]
01:主張する本――『犯罪は「この場所」で起こる』
                          宮川純一(編集者)
[会員の声]
02:剣道をとおして見つけた「参加すること」の大切さ
              吉原祥子(国際海事大学連合事務局スタッフ)
[取材メモから]
03:選挙後に注目されるマニフェストを        千葉茂明(編集者)

[お知らせ]
04:ニューズレターの配信について
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01:主張する本――『犯罪は「この場所」で起こる』
             (小宮信夫著/光文社新書/2005年8月刊)
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宮川純一 Miyakawa Junichi 編集者

★高まる防犯まちづくりへの期待★

 いま、「防犯まちづくり」がブームである。学校で、通学路で、防犯のため
のさまざまな試みが進行中である。地方・都市に関係なく、全国の自治体で安
全・安心まちづくり条例の制定が相次いでいる。

 このような社会情勢を背景に自治体、教育委員会、警察、青年・商工会議所、
児童館等々の講演に引っ張りだこなのが本書の著者、立正大学の小宮信夫教授
である。

★「原因」から「機会」へ★

 犯罪社会学の世界では、いま大きな流れが起きているという。本書の言葉を
借りると、従来の「犯罪者の人格や劣悪な環境(家庭・学校・会社など)に犯
罪の原因を求め、それを除去しようとする」原因論から、「どのような『場所』
が犯罪を引き起こすのか、また、物的環境(道路や建物、公園など)の設計や、
人的環境(団結心や縄張り意識、警戒心)の改善」を通して、犯罪者に都合の
悪い状況をつくり予防につなげるという機会論への変化である。

★安全マップづくりと参加★

 ハードの整備とともに平行して進めるべきソフトの課題についてはどうか。
 著者がさまざまな自治体で実際に取り組んでいるのが、学校主体の「地域安
全マップ」の作成である。全国画一のマニュアルを作るのではなく、各自治体
の校区や市街地で、わがまちの「安全マップ」をつくる試みがさかんだという。

「地域の弱点を地域住民が自ら見つけようという『コミュニティの再構築』、
そして何よりも子供たちがこの作成作業を通じて、自分で危険を感じとれるよ
うになるための訓練を兼ねているのです」と、その狙いを著者は語る。

★コミュニティ再生へ★

 こうして「防犯」を突き詰めると、結局のところコミュニティの問題に突き
当たることを本書は明確にする。著者は「自治体には防犯の主体となる意識を、
NPOにはフットワークのよいコーディネーターの役割を」期待している。そ
して、議会には「議会が首長の意識を徹底化するくらいの意気込みがほしいと
ころ。予算の問題に終始せず、地域の『安全マップ』がどうなっているのか、
実物を見て質問するくらいにがんばっていただきたい」とエールを送る。

「コミュニティを強化していくと犯罪以外の問題、例えば子育て、介護といっ
たさまざまな問題が見えてきます。『自分の子をどう守ろうか』という視点か
ら『日本の社会をどうしよう』と考えるきっかけにしてほしい」というのが著
者の願いでもある。


[会員の声]
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02:剣道をとおして見つけた「参加すること」の大切さ
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吉原祥子 Yoshihara Shoko 国際海事大学連合事務局スタッフ

★仲間と繋がることで暮らしの拠り所に★

 新年度が始まって2ヶ月あまり。近所の子どもたちも少しずつ新しい学年に
慣れてきたように見える。私は地元で剣道の稽古に通っており、そこで幼稚園
児から高校生まで近所のいろいろな子どもと会うが、彼らの成長の早さには日
日驚かされる。

 さまざまな人が集うこの会を取りまとめている先生夫婦は、ともにフルタイ
ムの仕事を持ちながら30年間、剣道を通じて地域の子どもを育て、親を育て
てきている。その先生が最近、お母さん方に言うのが「会はみんなで作ってい
くもの。月謝(2000円)を払えばあとは子どもを預けっぱなしでいいとい
うものではない」ということだ。

★地域の中でできることはたくさんある★

 子どもたちの剣道やサッカー、野球チームなど、地域に根ざした活動は、塾
などと違い、保護者や参加者一人ひとりが会やチームの運営に協力することな
くしては維持・発展できない。逆にいうと、誰にでも出来ることはなにかある。
参加の余地がある。

 これをもう少し広げて考えて見ると、地域住民として自分の足元から一人ひ
とりができることは、気づいていないだけで、案外いろいろあるのかもしれな
い。例えば、子どもが安心して遊べ、若者が外へ出ていくことを恐れない地域
を作ること。税金を投入する前に、自分たちで地域の中でできることはいろい
ろあるんじゃないか。

 地域の住民として自分になにができるのか。今はまだ子どもたちを眺めなが
ら漠然と考えているだけだが、いずれ自分なりの参加の仕方を見つけたいと思
っている。


[取材メモから]
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03:選挙後に注目されるマニフェストを
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千葉茂明 Chiba Shigeaki 編集者

★家に籠もる候補者★

「恵庭のような政治風土でできたのだから、全国どこでもできる」

 4月22日、都内で開かれたローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の研
修会で講演した中島興世・北海道恵庭市長の言葉に多くの参加者がうなずいた。

 市議だった中島氏は昨年11月に行われた市長選に出馬、各種団体の支援を
受けた「有力者連合」の現職候補を破った。下馬評を覆し、当選した最大の要
因が、「子どもたちの問題こそ最重要の地域課題」としたマニフェストだった。

 立候補表明を行えば、支持を広げるために集会を開いたり、支援団体を回る
のが通例。だが、中島氏は「10日間家に籠もった」。家に籠もり、マニフェ
ストやチラシの作成に全精力を注いだのだ。

★首長の実行可能性は?★

 地方でも首長候補者がローカル・マニフェストを掲げて選挙に臨む例が増え
てきた。地方自治体は首長に予算提案権や執行権が付与されており、いわゆる
“大統領制”とも言われる。相対的に首長の権限が強く、議会は低いと言われ
るが果たしてそうなのだろうか。

 また、予算編成権などがない地方議会議員にマニフェストは作成できないと
いう指摘が根強くあるが、それも再考の余地があるのではないだろうか。

★地方議員もマニフェストを★

 マニフェストは「気づきの道具だ」と、提唱者の北川正恭・早稲田大学大学
院教授(前三重県知事)は繰り返し訴えている。「議員にマニフェストは無理」
とハナから否定するのではなく、これを機に政策本位の議員が増えていけば、
日本の地方議会、そして自治体の将来にとって好ましい状況をもたらすのでは
ないだろうか。


[お知らせ]
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04:ニューズレターの配信について
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 これまで、このニューズレターはNPO法人コラボの会員(正会員、賛助会
員、ニューズレター会員)とコラボの活動に協力してくださった方を対象にお
送りしてきましたが、次号以降はコラボの活動に関心のある方ならばどなたで
も購読できるようにいたします。

 具体的な方法は近日中にサイト( http://www.npo-collabo.org/ )で告知
いたしますので、ご友人・知人・活動仲間などへ周知いただけると幸いです。

 なお、現在、ニューズレターを受信されている方には、今後も送付を続けさ
せていただきますので、引き続きご愛読ください。
(樺嶋)


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チホウ政治じゃーなる
編集・発行人 樺嶋秀吉
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