政治・経済

チホウ政治じゃーなる

「民主主義の学校」と呼ばれる地方自治には、不思議なことがいっぱい。そんな誰もが知れば呆れる「知呆」な「地方」の政治の話を樺嶋秀吉が独断で報告。

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チホウ政治じゃーなる vol.263 特別号

2003/12/22

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【チホウ政治じゃーなる】  ■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■ ■ ■
 vol.263 特別号      ■   ■■■ ■ ■■■ ■ ■ ■ ■
 2003/12/22 発行      ■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■ ■■■
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   知れば誰もが呆れてしまう! そんな「知呆」な「地方」の政治の
   出来事を地方紙や地方版から探しだし、報告するミニ・ニュース。
   この号の配信部数は合計4,387部でした。 http://www.kabashima.com/
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発行人より
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●前号でお知らせしたとおり、今回はNPO法人コラボが発行しているニュー
ズレター「コラボ」のダイジェストをお送りします。ボリュームはほぼ4分の
1に圧縮してあります。来月以降も、第4週は特別号としてダイジェスト版を
お送りしますので、もし興味をもたれた方は購読方法(賛助会員もしくはニュ
ーズレター・メンバー)をNPO法人コラボのサイトにある「ニューズレター」
ページで説明しておりますので、ぜひご覧ください。
サイト→ http://www.npo-collabo.org/

●なお、本年の発行はこれで最後となります。今年もご愛読いただき、ありが
とうございました。来年は1月12日が最初の発行となる予定です。引き続き、
どうぞよろしくお願いします。

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コラボ vol.6 ■ダイジェスト■
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01:消費者サイドを意識した「第3の勢力」の結集とは
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村尾信尚 Murao Nobutaka 関西学院大学教授

<無党派層を投票行動に結びつけるような政策提言を行おうと、元財務省キャ
リアで、10月に関西学院大学教授に就任したばかりの村尾信尚氏が、勉強会
を発足させた>

―― キャリア官僚を辞め、今年4月の三重県知事選に出馬しましたね。 

村尾 私が三重県に出向していた時代から知っている県内のNPO団体の方々
から立候補を促され、自分としても、「市民のための改革」なんて格好いいこ
と言いながら、「霞ヶ関」で定年まで暮らしていく“守りの人生”に疑問を感
じ出してもいました。

―― 選挙結果は3位に終わり、ご自身では、「既存の組織の壁はなかなか厚
かった」と振りかえっていますね。

村尾 私は知事選では、勝つことよりも戦い方にこだわりました。問題があっ
たとすれば、選挙は戦争なのに、戦うための戦略や組織が未熟だったことです。
今度は、戦闘集団として機能できる組織、すなわち「政党」を作らなくては
自分の思いが果たせないのでは、と思い始めました。

―― イメージする「新党」は、自民、民主両党とどのように異なるのですか。

村尾 いずれも消費者サイド、タックス・ペイヤー(税金を払う)側の視点に
立っていないために、無党派層、サイレント・マジョリティーと呼ばれる有権
者が増加しているのだと考えます。

 そこで、消費者サイドの政策「プランB」のコンセプトを具体化させるべく、
11月11日に「もうひとつの日本を考える会」という勉強会をスタートさせ
ました。

―― 政策提言をどのようにサイレント・マジョリティーに知らしめるので
すか。

村尾 オープンリソース的に手直しを加えながら、政策が進化し運動が広がっ
ていき、最終的には既存政党に限界を感じて政治を変えたいという政治家志望
者や、特定の支持政党を持たない無党派有権者が結集するための旗印となる
「綱領」に発展するような好循環を生み出していければ、と思っています。

(インタビュー・構成/里見響子)

◎関連サイト
■村尾信尚HP
http://www.murao-n.net/


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02:「市民派」再考
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清水直子 Shimizu Naoko フリーライター

 弱点や欠点を批判するなら何に起因するのかがはっきりした方が建設的だと
思い、「市民派」の分類をしてみました。

【1】革新系無所属を「市民派」と言い換えた
【2】たとえば、主婦や若者のように、権威、権力、利権と遠い人の「視点」
   を強調しようとするとき、その立場に立った政策を実現したいから「市
   民派」
【3】政党、組織に所属していないことを強調したいから「市民派」
【4】具体的な市民運動の意志を議会に反映させたいとき、行政に対して「市
   民派」
【5】とくにポリシーはないけれど通りがいいから「市民派」

「市民派」を名乗る人も多種多様。「市民派のここがおかしい」という指摘は、
どの程度一般化できるのかを検証する必要があります。


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03:政治家たちが記してきた政策本
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宮川純一 Miyakawa Junichi 編集者

 最近、政治家が語る言葉が軽いなぁ、とは思いませんか。例えば、「朝まで
生テレビ」でみる議論。テレビだからできる、開かれた議論の場といえばその
とおりなのですが、それにしても言葉が軽い、みんなが同時にしゃべる、揚げ
足の取り合いが多い……。

『わたしは闘う』(野中広務著 文藝春秋 1996年、文春文庫 1999
年)。最後の一文には私も同感せざるを得ません。その声を今の自民党に向け
て訴えるのが、野中氏の最後のご奉公ではないでしょうか。

「いくら選挙基盤を田舎の農村地帯に置いていても、東京で生まれたり、東京
でほとんど学生生活を送った人というのは、地方の本当の痛みとか、苦しみを
肌で感じることはない。地方政治家というのは、その地方の本当の痛みや苦し
さを知っている。その体験の中から、国会活動をし、政策を考える」

 マニフェストばやりの昨今、政党の政策要領の質を高めようというのもわか
りますが、まずは政治家個々人の素顔が行間からにじみ出る文章を書いてほし
い。仕事柄、そう願わずにはいられません。


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04:私はトルコで考えた。
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野中恵子 Nonaka Keiko 地域研究者(トルコ)

 ここ10年、選挙の投票は、地方・国政選挙とも日本にいたときは皆勤賞も
のです(笑)。当然、11月の総選挙でも投票に出かけました。投票してはじ
めて、政治に対して文句をつけられると思うんです。自分で何もしないで愚痴
ばかり言っている人が多いですよね。そういう人をみると正直、腹が立ちます。

(以下略)


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05:シンポジウム「トップ当選の新人議員は見た! 地方議会のバカの壁」
             (NPO法人コラボ・NPO法人一新塾共催)
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 最も多くの有権者から信任された新人議員が地方議会の実態を語るシンポジ
ウム「トップ当選の新人議員は見た!地方議会のバカの壁」が11月21日に
東京・豊島区立勤労者福祉会館で行われた。

 東京都多摩市議選史上、2位当選者との差が初のダブルスコアだった岩永ひ
さかさん(26)は、その大量得票の原因について、「1年前に補選で出てい
たこと、男性より女性のほうが清潔感があること、それに若い。たぶん、それ
だけで当選したのでしょう」と自己分析。

 また、埼玉県春日部市議の白土幸仁氏(29)は、「自分の思いは、自分の
言葉で飾らずに語ることを大事にした。心の底からの熱い思いを大切にして、
漢字を読み間違えたり、語句や文法を間違えてもいいというつもりで、1日に
15回以上、自分のまちをどうしたいかを街頭演説で語り続けた」ことが多く
の支持を集めたのではないかと振り返った。

 いずれのパネリストにとっても「トップ当選」というのは「結果」であり、
それを「目的」に選挙を戦ってきたわけではない。だから、その原因を正確に
は掴みかねていたようだが、「(駅立ちなどにより)無党派層に対して広く働
きかけ、そことのパイプ役になることができた。自治会などの組織を無理に固
めようとする政治家を、有権者は見下すところがある」(さいたま市議の土井
裕之氏)という最近の有権者の投票行動が最大公約数的な答えといえそうだ。

 党籍は民主党だが、執行部に対する是々非々のスタンスを確保するため議会
では「無所属の会」に所属している東京都中野区議・奥田けんじ氏(28)の
目に映る区議会は「ねじれ」ている。選挙で現職の区長を推した側は議会では
少数派だが、与党意識を持っている。一方、区長自身は議会対策上、最大会派
と良好な関係を保ちたいと考えている。その結果、「数(多数)のうえで与党
意識を持つ方と、意識(選挙時)のうえで与党意識を持つ方がたくさんになっ
て総与党現象」になっているという。

 最後に竹内氏は「釣バカの人たちは、釣をやらない人とは会話が成り立たな
い。議会は、議員バカではいけないと思う。一般の市民と話をし、苦労すると
ころから改革は生まれると思うので、全国にこういう元気でフレッシュな議員
が生まれることを期待している」と議論を締めくくった。

(報告者/樺嶋秀吉)

■コーディネーター・パネリストの関連サイト
竹内謙氏(前神奈川県鎌倉市長、ネット新聞「JanJan」編集委員長)
http://www.janjan.jp/index.php
土井裕之氏(さいたま市議・無所属)=1期目(浦和市議1期経験)
http://www4.ocn.ne.jp/~doi/
奥田けんじ氏(東京都中野区議・無所属)=1期目
http://okudakenji.com/
岩永ひさか氏(東京都多摩市議・多摩生活者ネットワーク)
       =2期目(1期目補選当選)
http://www.tama.jp/tama-net/iwanaga/
白土幸仁氏(埼玉県春日部市議・無所属)=1期目
http://www007.upp.so-net.ne.jp/shirato/


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チホウ政治じゃーなる
編集・発行人 樺嶋秀吉
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