飲食店ガイド

ESEグルメール

福岡の本当においしいお店だけを本音で紹介するサイト「福岡えせグルメ」から新規紹介店の情報等を毎週お届けします。

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2010/09/08

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                     φ(・_・;) ESE グルメール
                          2010/9/9  第526号
                    http://www.s-harvest.com/ese/
                    http://www.s-harvest.com/ese/i

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やっと涼しくなるかなと思いきや、週末にはまた酷暑が戻ってくるそうです。
どう思います?この季節だけじゃなく、紅葉は11月末にずれるし、桜の見頃
は3月になりました。熱帯の植物がよく育つそうですし、熱帯の魚が近海で
とれるそうです。なんだか末恐ろしいものを感じませんか?
あたりまえのことがいかにありがたいかを痛感しますね。

……  蔵書 今週のオススメ ……………………………………………………

江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」

小学校の頃に明智小五郎と少年探偵団の冒険譚を夢中で読んだ記憶がありま
せんか?えしぇ蔵の小学生時代には子ども向けにアレンジされた・・・

http://zosho.blog19.fc2.com/

…… 新規紹介店 …………………………………………………………………

「十割蕎麦 聚楽」

野球の世界で「4割」という言葉は夢の響きがあります。4割打者は日本の
プロ野球にはまだいませんし、あの長い歴史を誇るメジャーリーグで・・・

http://www.s-harvest.com/ese/db/

…… 連載小説「吉雄君行状記」 ………………………………………………

http://novel.fc2.com/novel.php?mode=tc&nid=62961

…… えせ蔵日記 …………………………………………………………………

8月15日(日)晴れ

さて、今日から二泊三日の京都の旅。「12ヶ月全ての京都を楽しむ」シリー
ズの第四回。今回のテーマは春に「徒然草」の原書を読んだのでそのゆかり
の地を訪ねるべく「徒然なる京都」。兼好法師の見た京都に思いを馳せよう
ではないかという趣向。もっともこのテーマに心躍るのはワシだけだが。

今回は空の便を利用。伊丹空港からバスで京都駅へ。市バスに乗り換えてラ
ンチの店「ケサコ」へ。今回はランチで贅沢しようということで姫が選んだ
店だが、いきなり京都のハイレベルな食文化の一端を見せられた。料理もホ
スピタリティーも福岡の飲食店に手本として示したくなる素晴らしさだった。
どうもやはり根本的な何かが違うと思わざるを得ない。半端な仕事では生き
残れない厳しい環境が果てしなく店を育てるんだろうな。福岡の客はもっと
厳しい評価を下すべきだ。

ホテルに荷物を置いて一息ついたあとは下加茂神社の糺の森へ。たまたま古
本市をやってたのでぶらついてみたら、掘り出し物発見!斎藤緑雨とシュテ
フター。どちらもあまり本屋で出会わないので迷わず買った。シュテフター
に至っては復刊本だった。かなり貴重なものかもしれない。

夕食前にまたホテルに戻って小休止。さすがに真夏の京都を歩くと体力の消
耗は激しい。休憩は必要だ。

夕食は老舗も老舗、なんと応任の乱の前の年から営業しているという「尾張
屋」でそばを食べた。そのあまりに長い歴史にはどんだけ老舗かよと突っ込
みたくなるが、それに恥じない美味はさすがに素晴らしい。大満足。

暗くなったら二条城へ移動。ライトアップされた二条城を無料で見れた。そ
してそのまま前を流れる川沿いに飾られた七夕の様々なイルミネーションを
見て歩いた。「京の七夕」というイベントの一環らしい。その美しさにうっ
とりしたかったんだが、とにかくすごい人!立ち止まるなということだった
のでろくな写真が撮れなかったのはちょっと残念。
だがいい夏の夜の思い出になった。

「京都」

暑くとも 品(しな)を崩さぬ 京都(みやこ)かな



8月16日(月)晴れ

二日目も酷暑!名にし負う京都の暑さは覚悟の上。負けずに遊ぶべし!

朝飯はホテルの自転車を借りて、カフェ「進々堂」へ。この時なにげに借り
た自転車だったが、その楽しさと便利さに開眼!モーニングを食べながら今
日は夕方まで自転車で移動しようと決めた。そこで姫ははしゃぎ過ぎて持っ
ていた自転車の鍵を隣の席まで飛ばしてしまい、隣のおばちゃんビックリ。
旅の恥はかき捨て。

今回の旅のテーマ「徒然なる京都」は今日の午前中のスケジュールに組み込
んでいる。
というわけでまずは清水寺。

第四十七段
或人、清水へ参りけるに、老いたる尼の行き連れたりけるが、道すがら、
「くさめくさめ」と言ひもて行きければ、「尼御前、何事をかくはのたまふ
ぞ」と問ひけれども、応へもせず、なほ言ひ止まざりけるを、度々問はれて
うち腹立ちて「やゝ。鼻ひたる時、かくまじなはねば死ぬるなりと申せば、
養君の、比叡山に児にておはしますが、たゞ今もや鼻ひ給はんと思へば、か
く申すぞかし」と言ひけり。 
有り難き志なりけんかし。

高校の修学旅行以来という清水寺。あの時も真夏で、とにかく暑くて早く帰
りたいと思った記憶しか残っていない。旅というのは目的地に対する思いが
伴わないとただ疲れるだけ。だが今回は思いは十分。婆さんが「くさめくさ
め」とつぶやいたのはこのあたりかと思いながら坂を登った。
坂を登りきると意外にあっさり舞台に出ることができる。京都の中心部を見
下ろすその絶景にはさすがに言葉を失う。舞台はかなりの高さがあるが、江
戸時代には実際に飛び下りたバカもかなりいたらしい。
いわゆるベタな京都観光のポイントだが、やはりここは来るべきだ。京都に
来たんだなぁという実感が湧くのは必定。

今回、清水寺に来た理由は徒然草がらみだけではない。成就院の「中島潔 
奉納襖絵展」を見るためでもある。これは、いつだったかNHKの「クローズ
アップ現代」で中島潔の襖絵が特集されたのをたまたま姫と二人で見て、
絶対に見に行こう!と決めていたのだ。実際に襖絵を間近に見た時はあまり
の感動に鳥肌が立った。その躍動感は襖から飛び出さんばかりだった。中で
も番組で取り上げられた金子みすずの詩「大漁」を描いたものは圧倒的な迫
力だった。大量の鰯が動いて見えた。そこには力強さと悲しみがあった。立
ち去りがたい素晴らしさだった。
この成就院は庭も素晴らしいのでそれもたっぷり鑑賞させてもらった。庭の
向こうに続く借景の高台山のほうから涼しい風が蝉時雨とともに降りて来る
のが心地よかった。あぁワシは今、真夏の京都にいるんだなと感じた。

清水寺を出た後は二年坂の「かさぎや」で氷休憩。暑いから本当に身体蘇る
思いだ。「悪党も 素通りできぬ 二年坂」か。全くだな。

ここから再び自転車で移動。ちなみに自転車は観光用の駐車場で預かってく
れたので助かった。自転車はとても歩けない距離も行動範囲に入れることが
できるし、交通機関のような待ち時間もゼロ。こんな便利なものはない。

徒然草ゆかりの地、お次は六道珍皇寺。

第七段
あだし野の露消ゆる時なく、鳥部山の煙立ち去らでのみ住み果つる習ひなら
ば、いかにもののあはれもなからん。世は定めなきこそいみじけれ。 
命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の
蝉の春秋を知らぬもあるぞかし。
つくづくと一年を暮すほどだにも、こよなうのどけしや。飽かず、惜しと思
はば、千年を過すとも、一夜の夢の心地こそせめ。住み果てぬ世にみにくき
姿を待ち得て、何かはせん。命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほ
どにて死なんこそ、めやすかるべけれ。 
そのほど過ぎぬれば、かたちを恥づる心もなく、人に出ヰで交らはん事を思
ひ、夕べの陽に子孫を愛して、さかゆく末を見んまでの命をあらまし、ひた
すら世を貪る心のみ深く、もののあはれも知らずなりゆくなん、あさましき。

徒然草は世の無常を記述したくだりが多いが、最も心つかまれるのはこの段。
化野も鳥辺山も昔の京都の葬送地。人は誰しもいづれは化野の露か鳥辺山の
煙になる。短い現世で何を右往左往しているのかと。ここでいう鳥辺山(鳥
辺野)というのが今日午前中にまわるエリア。かつては白骨が転がる寂しい
野も今では世界中から客を呼ぶ一大観光地だ。これこそ無常か。
鳥辺野の葬送地への入口にあったのが六道珍皇寺。このあたりはいわゆる六
道の辻といわれ、冥土への入口とされていた。小野篁は冥界とこの世を自由
に行き来していたという伝説があるが、このお寺にある井戸がその入口で、
化野にあった福生寺という寺の井戸が出口だったらしい。冥界を自由に旅す
るなんて不思議だがロマンのある話だ。

続いて六波羅蜜寺。

第百五十三段
為兼大納言入道、召し捕られて、武士どもうち囲みて、六波羅へ率て行きけ
れば、資朝卿、一条わたりにてこれを見て、「あな羨まし。世にあらん思い
出、かくこそあらまほしけれ」とぞ言はれける。

踊り念仏の空也上人で有名なこのお寺はかつてこの周辺にあった六波羅探題
の時代の名残を感じさせる唯一の寺。
このお寺がまた面白い。四季を通して様々な行事があるが、夏に行われる万
燈会では蝋燭を大の字に並べて火を燈す。これは五大本不生の祈願というそ
うだがなんと空也上人以来の伝統行事らしい。この行事によって迎えられた
精霊は、あの山に点火する五大の送り火によって送られるらしい。京都はこ
の送り火を境に夏が終わって秋を迎えるそうだ。
ここでは有名な空也上人立像や平清盛坐像なども見ることが出来て収穫は多
かった。

予定ではこの後昼食だったが、自転車による移動でかなり時間を余らせるこ
とができたので、すぐ近くの建仁寺に寄ることにした。ここは全く予備知識
なく訪れたが、たまたま小泉淳作画伯の筆による「双龍図」が公開期間中で
見ることができた。その迫力の前に又しても言葉なし。寺の庭も美しく、予
想外の感動を得ることができて嬉しかった。

昼食は「半兵衛麩」で麩料理三昧。全くなぁ。贅沢な食事だ。様々な麩料理
を楽しめて幸せこの上なし。

午後は姫の買い物タイム。ここでまた姫の本領発揮。箸のお店で一桁間違え
て1万円を越す箸を買おうとし、お店の人に何度もこれですか?これでいい
んですか?と確認されても「はい。こういうのが欲しかったんで」とまだ気
付いてない。値札を見なおしてやっと気付いた。旅の恥はかきすて。

いろんな店を自転車でまわって、韓国カフェでお茶タイム。その後も数軒冷
やかした後、一時ホテルへ戻って休憩。

夕方、元気を回復したところで再び活動開始。まずはホテル近くのうどん屋
でカレーうどんを食べた。ここはたまたまフラッと入った店だったが、なん
とカレーうどん絶品の店として有名な店だった。実際に食べてみたがそのう
まさに又しても感動。おそらくこんなにうまいカレーうどんには福岡では出
会えないだろう。予想外の喜びってのはいいもんだ。

腹ができたところで地下鉄に乗って北大路まで移動。鴨川の河原の土手で大
文字焼きの点火を待った。あの京都の夏を象徴する五大の送り火が見れると
いうことで点火前からかなりテンションは上がっていたが、いざ火がついて
大の字に山が燃え始めると感動が全身を走った。あぁこれぞ京都の夏だ。
来てよかったとしみじみ思った。あの火は彼岸へ戻る精霊を送ると同時に、
京都の夏も送る。眺めているとワシの中の夏も幕を閉じたような気がした。

「送り火」

送り火の 消えて終わるか 京の夏



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