飲食店ガイド

ESEグルメール

福岡の本当においしいお店だけを本音で紹介するサイト「福岡えせグルメ」から新規紹介店の情報等を毎週お届けします。

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ESEグルメール

2009/02/12

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                     φ(・_・;) ESE グルメール
                          2009/2/12 第456号
                    http://www.s-harvest.com/ese/
                    http://www.s-harvest.com/ese/i

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おかげさまで「蔵書」のブログもかなりの作品数に達していますが、ここら
でちょいと記事の見直しをしようかなと考えています。特に初期の頃は紹介
文も簡単で短く、参考になる部分も少ないので再度調べなおした上で書き直
して、新規紹介のような形で掲載していく予定です。そういうわけでしばら
くは、「あれ?この作品もう載ってなかったっけ?」と思われることでしょ
うがそういう事情ですのでご了承下さい。

……  蔵書 今週のオススメ ……………………………………………………

夏目漱石 「こころ」

えしぇ蔵に文学小説の素晴らしさを教えてくれた作品です。

徳冨蘆花 「不如帰」

韓国ドラマもそっちのけ。涙、涙の悲恋物語です。

…… 新規紹介店 …………………………………………………………………

惣菜・食材・デリカ 「黒毛和牛専門店 ナカツル」

”本物を本気で売る店”です。実に素晴らしい企業精神です。

カフェ 「バス停カフェ ばんび〜の」

高次元の技と感性が生かされたカフェが宗像にあります。

…… えせ蔵日記 …………………………………………………………………

1月16日(金)曇り時々雨

なし

さぁついに入院だ。朝10時過ぎに九大へ。担当の看護師の紹介と入院に関す
る説明諸々を受けて病室へ。九大病院の新病棟なので設備が新しく、実に快
適。こりゃ癖になるなぁと思ったが、出て来た昼食を食べて前言撤回。これ
は早く脱出しなければ!でもまぁこれを機会にダイエットするかと腹を決め
た。
看護師も先生たちも親切な人ばかり。同じ病室の方たちは皆さんご高齢。と
ても静かな空間だ。向かいのベッドの方は親切にいろいろと教えてくれる。
まぁ全体的にいい感じだ。ストレスなしの入院になりそうだ。
入浴は午前中から昼2時くらいまでににしないといけないので、病室に落ち
着いたところでいきなり入浴。風呂もきれいだし、なんだか安い温泉宿にで
もいるような気分。さっぱりした後、ゆっくりしようかと思ってもそうはい
かない。何回も呼ばれていろんな検査。眠たいけど寝れない。
夕方は姫同席で手術の説明。先生が4人も!説明を聞いた感じでは、腫瘍を
切開してみないとその後の形の修正をどうするかは決められないということ
だったが、概ねいい感じの形になるのではないかということだったので若干
安心。唇の感覚が完全に戻るまでは半年から一年待たないといけないらしい
が、形がよくなるなら待ちますがなそれぐらい。
なんとなく気分も明るくなったところで・・・あぁ、食事か・・・服役して
ると思ってここは我慢我慢。息をとめて飲み込む。御飯は姫が買ってくれた
”御飯ですよ”で無理矢理腹に押し込む。でもやはり完食は無理だ。これは
間違いなく痩せる。
パソコンを持参したので持って来た仕事を片付けないと。それが終わってか
らさぁ読書をしようと数ページ読むと・・・眠たい・・・いかん!今寝ては
早すぎる!無理に起きて日記書き。あぁそんなこんなのえしぇ蔵初入院の第
一日であった・・・。(つづく)

「初入院」
 
これもまた
いづれはネタか
初入院
 


1月17日(土)晴れ

なし

2日目。病院は暖かい。ちょっと暖かすぎるくらい。寝る時は掛け布団もい
らないくらいだ。
 
同室の人たちの会話が面白い。何が面白いかというと古すぎて面白い。「井
沢八郎はよかったねぇ〜」「あれは昭和何年頃やったろうかねぇ」「よぉ〜
はやったもんねぇ〜」・・・みたいな会話。
テレビでやってる「コンバット」を見ながら、「見つかるなよぉ・・・」と
ハラハラしながら一生懸命に見てる。綾小路公麿のトークを聞いて「この人
は面白いばい」と言いながらケラケラ笑ってる。微笑ましいものがある。
 
しかし食事のひどさはなんとかならんのか?これが「mishima」の大将とか
「浮岳茶寮」の女将さんとか、「松むら」の大将とかが作ったらは病状にプ
ラスに働くと思うんだけどな。身体にいい食事は自然治癒力を増すわけだし
。まぁでもこんな快適な環境で食事までうまかったら贅沢か。
 
土日外泊許可が出たのでちょっと一息つける。姫に迎えに来てもらって久留
米へ。3軒のお店を取材。その後、アポイントがとれたので「尾道屋」さん
に行った。まだ仕事してるし。
 
昼食は外食、夕食は姫の料理で栄養補給。一週間分食いだめができるといい
のに。
 
「外気」
 
外泊で
おもふ外気の
うまさかな
 


1月18日(日)雨

なし

3日目。外泊中に風邪を引いたら手術ができないのでずっと家で待機。そし
て夕方病院に戻った。
明日はカテーテルで患部の血流を止める。処置後6時間絶対安静。首は動か
せるらしいから本は読めるか。パソコンに入れてきた映画でも見るか。
 
「こたつむり」
 
こたつむり
離れがたきは
我が家かな
 


1月19日(月)晴れ

なし

4日目。今日はカテーテルで患部の血流を止める。まずは導尿管を入れる。
これを意識がある時にされるのはつらい。なんとも言えぬ不快感。その後、
点滴。造影剤を血管に流す場合、それだけだと濃すぎるので点滴も必要らし
い。お次は内臓の動きを止める筋肉注射。これって痛いという話を聞いてい
たが先生の腕がいいのか思ったほどでもなかった。
いざ、放射線科へ。ストレッチャーで運ばれるというのも初めて。九大病院
の天井が視界を過ぎてゆく。なんだかERの世界だな。放射線科に入ると設備
のすごさにビックリ。人造人間の製造工場って感じ。ごっつい機械に囲まれ
て身体を固定された。仮面ライダー本郷猛はこんな気分だったのかとバカな
ことを考えている間に局所麻酔。これってなんとも不安なものがある。効い
てるのか?途中で切れないか?とかいろいろ考えてしまう。感覚はないがな
んだかごそごそやってる。途中何度もMRIで撮影する。なんだかんだで3時間
。きっついねぇ。終わって病室に戻ってから絶対安静6時間。これが一番き
つい。膝も曲げれないし寝返りもうてない。動かせるのは腕と首だけ。この
体勢が長時間続くと腰痛が襲ってくる。カテーテルの傷口はなんともないが
この腰痛には6時間苦しめられた。水分をとれといわれたが、渡辺ラオウじ
ゃあるまいし寝てる状態で飲んだり食べたりできるもんじゃない。むせて苦
しくなるのでほとんど何も口にせずに6時間耐えた。解放された時は心底嬉
しかった。
絶対安静中に「ウイルホーム」の太田社長が来てくれた。腰が痛かったので
気が紛れて助かった。もうほんと太田社長にはお世話になりっぱなし。あぁ
いかに報いんこの大恩。
 
「安静」
 
安静の
胸中安静
ならずかな
 


1月20日(火)晴れのち曇り

なし

5日目。今日は何もない。同じ病室の人が2人手術。「頑張って」と声をかけ
る。まるで先に前線に行く戦友を見送るような心境。明日はワシか。
麻酔医が明日の麻酔の説明に来た。麻酔が原因で死亡する確立は10万人に1
人らしい。麻酔に拒否反応を示すのはなんていうんだっけ?たしかブラック
ジャックに出てきたよな・・・忘れた。
夕食は姫がビビンバの具を持って来てくれた。病院食の御飯に混ぜてビビン
バ。うまいねぇ。
地下にある売店に初めて行った。なんでもあるやねぇ。パンがブリオッシュ
だった!すごいではないか!これからちょくちょく買うとしよう。ハーゲン
ダッツもあったし。フフフ。
 
さて、明日が正念場だ。4年越しの腐れ縁のくそったれ腫瘍ともおさらばだ
。少しでもまともな顔になるといいんだが。主よ、あなたの弱き子羊を守り
たまえ。
 
「祈り」
 
祈るのみ
ここにきてただ
祈るのみ
 


1月21日(水)曇り

なし

6日目。運命の日。オバマ就任の日に手術か。忘れられない日になるな。外
は曇り。
 
車椅子で3Fの手術室へ向かう。姫もとことことついてくる。手術室に通じる
大きな扉の前で「ここからご家族の方とお別れですので何かお話になること
があれば・・・」となんともせつないことを言われ、「生まれ変わってくる
よ」と言ったらみんな笑ってた。
そしていざ、手術室へ。既にそこにベッドのようなものがあるから「あぁこ
こでやるんだ」と思いきや、ノンノン、これはきっと緊急の患者の手術前の
処置かなんかするとこだろうな、そこからずずずいと奥までご案内。ものも
のしく金属的な冷たい雰囲気の中を移動する。両側に手術室がずらりと並ぶ
。一体いくつあると?ワシは19番だったからそれ以上はあるんだろうな。ま
るで007が潜入した敵の秘密基地のような感じ。人質を探せ!
19番の手術室へ入ると自分でベッドへ移動。みんなてきぱきと準備に入る。
点滴の針が入らないのには閉口した。痛いっつうの。担当の人は入らないか
らあせってなお入らない。4回目でようやく成功。ワシにしてみればこれが
一番の山だったな。
酸素マスクをつけられるが逆に息苦しい。外してくれとも言えんしな。点滴
から薬が入り始める。少しぼぉーっとし始める。「意識がある間は返事して
下さいね」と言われ「はい」と返事するが、意識が飛びそうな感じはない。
ワシ麻酔効くとかいな?と考えていたら・・・「しんぐさん、終わりました
よ」と言われた。は?気付いたらいつものベッドで搬送されているところだ
った。おぉすごいね!全身麻酔はすごいね!華岡青洲はすごいね!
顔の手術だからさぞかし「ジョニーは戦場へ行った」みたいな感じで顔中包
帯なんだろうなと思ったが、唇の内側にも外側にも何もなかった。不思議な
もんだ。だから術後の結果がすぐわかる。姫が「おぉ!カンナさん大成功で
すって感じよ」って言うからまぁいい感じなんだろう。まだ自分で繁々と眺
める勇気はない。
部屋に戻ってからはしばらく点滴があったがすぐに身体は普通に動かせた。
歩いてもふらつきはない。Everything is OK.
 
はぁやれやれだ。嶮しい峠は知らないまま越していた。あとは傷の回復を待
つのみ。
 
ちなみに麻酔の間に見た夢。
昨日、アルフレッド・ヒッチコックの「白い恐怖」を見た。その中で夢を分
析するシーンがある。その夢の中の世界のデザインがサルバドール・ダリだ
った。幻想的なダリの世界が非常に印象に残った。その夢の中の世界がまさ
に麻酔中の夢だった。グレゴリー・ペックになった気分だった。
 
(御見舞い、応援、激励、アドバイス・・・本当に沢山の方に頂きました。
ありがとうございました。おかげさまで無事に終了しました。心より御礼申
上げます。)
 
「峠」
 
我四十
未だなかばの
旅なれど
いま越え過ぎし
憂いの峠
 


1月22日(木)曇り

なし

7日目。朝目が覚めたら唇が治ってたという夢をもう何度見たか数え切れな
い。その度に覚醒後の落胆が辛かった。だが今朝は、今朝こそはそれが現実
になった。看護師の人が見間違えたくらいに変わった。担当のN先生にも
「唇きれいですね。順調ですよ」と言われた。ワシは本当に生まれ変わった
のだ。今から別の人生を歩むかのような新鮮さが身体にみなぎる。
それにしても見事な技術だ。執刀のS先生は唇の手術に関してはかなりの腕
を持っていることは事前に聞いていたが噂に違わずだ。昨日術後に様子を見
に来てくれたS先生が、「唇いい感じになりましたね」と言って去って行っ
た後姿は強烈にかっこよかった。男が仕事を終えた時の背中だった。姫がぽ
つりと「やり甲斐のある仕事やね・・・」と言った。
 
昨日から食事はお粥。病院食にも慣れてきたのかそんなに悪く感じない。毎
回完食。健康状態は極めて良好。
 
今日はもっぱらメールの返事に忙しい。たくさん頂いて、パソコンの画面が
滲む思いだ。あぁ本当にたくさんの人に支えられて生きてるんだなと痛感し
た。いきがって己の道を歩んでるつもりだろうが、ちょっとつまずいたらこ
のざまだ。そしてそこで差し伸べられる多くの手を前にして己の弱さを思い
知るわけだ。あぁつまりこういうことなんだな。生きるってことはな。あい
だみつをなんだな。
 
「憂いの霧」
 
鉛色の
憂いの霧は
薄らぎて
行く末照らす
日のまぶしさよ
 


1月23日(金)曇り

なし

8日目。経過は順調。入院してから日記のアクセス数がすごい。手術の日は
ピークだった。感謝感謝・・・。
 
今日は回診の日。口腔外科の一番のボスが全患者を順番に診る。まわりにず
らりと並ぶ若い先生方。さすがだねぇ。大病院の雰囲気だねぇ。ボスと呼ば
れる先生はご高齢で今年引退らしい。人生を医の道に捧げられたわけだ。素
晴らしいねぇ。
 
06:00 起床(手術前後は検温)
08:00 朝食
12:00 昼食
14:00 検温
18:00 夕食
20:00 検温
21:00 消灯
 
歯磨きは起床時、毎食後、就寝前の5回。入浴の時間は午前と午後が毎日交
互になってる。食事の配膳の人、掃除のおばさん、売店の御用聞きと、いろ
んな人が出入りする。至れり尽くせりだ。
患者の数よりも働く人の数に驚く。担当の看護師さんがつくのでその人がず
っと世話してくれると思ったら、夜昼当然交替するし、昼も次々に違う人が
来て世話してくれるのでなかなか本来の担当の看護師さんの番がまわってこ
ない。まだ2回くらいしか見てない。世話してもらった看護師さんは既に10
名以上。医師の先生も外来担当のK先生、手術の執刀のS先生、担当のG先生
とN先生・・・とにかくすごい人数だ。さすが大学病院だ。
 
本日の御見舞い。「和白バプティスト教会」の黄先生、なすさん。黄先生に
は「違う人みたいでビックリしました」と言われた。なすさんは杖をついて
来たからどっちが見舞いかわからない状態で、なすさんの病状の話ばかりし
てしまった。
(黄先生、なすさん、ありがとうございます。)
 
「鏡」
 
面識の
浅き鏡の
中の我
 


1月24日(土)曇りのち雪

Glenn Gould

9日目。快食快便快眠。肉体的精神的に健康そのもの。
 
室温は常に快適なので外が寒いのかどうかがわからない。だが今日は見た目
にも寒そうだ。雪がすごい。
 
天使のようなかわいい看護師さんがたくさんいる。採用基準にルックスも関
係するのか?とも思う。あるいはそうかもしれない。人を癒す仕事だから不
細工じゃ務まらないか。それにしてもみんなよく働く。わがままな患者の世
話を愚痴ひとつこぼさず黙々とこなし、様々な要求に真摯に対応する。それ
も長時間。夜勤の時は16時間というから驚く。大したもんだ。
(九大病院に限らず、看護師という職につく全ての方に敬意と感謝の意を表
します。)
 
入院中ずっと音楽のない生活が続いたが、一番最初に聞きたいなと思ったの
は、Glenn Gould の「Goldberg Variations」だった。姫に持って来て貰っ
て聞いた。和むねぇ。病床にはバッハだねぇ。
 
本日の御見舞いはM島さん。完成した城めぐりのCDを持って来て下さった。
(M島さん、雪の降る中わざわざありがとうございます。)
 
対馬の姉が電話で萌ちゃんの新ネタをくれた。
 
姉:「こないだね、学校で面接の練習があったとよ」
ワシ:「うん」
姉:「そこでね、先生に、『はい』とか『いいえ』とか『その質問には答え
られません』とかはっきり言わないけんぞって言われとるとよ」
ワシ:「うん」
姉:「それで先生が、『あなたは文化部長をしている時に何を学びましたか
?』っていう質問をした時に、もえはじーっと考えてから、『その質問には
答えられません』て言うとるとよ!(笑)そこにおった人全員がずっこけた
って。『お前、そこは売り込むとこやろーが!』て言われたって」
ワシ:「あはははは!」
姉:「もえがね、『だってなんて言っていいかわからんかったちゃもん』て
言うたら先生に、『複雑な家族の事情とかを聞かれた時とかにそのセリフは
使いなさい』て言われたって(笑)」
ワシ:「もえちゃんさ、吉本興行とかがいいっちゃなかろうか?」
姉:「いや、本人はふざけとる意識はないけんねぇ」
 
まさしく天然というやつだな。
 
唇の形がだいぶ落ち着いてきた。自分の顔じゃないみたいだ。4年近く背負
った重荷をようやく下ろしたような気分。縫合した部分には痛みもしびれも
全くない。なんだか魔法のようだ。
 
「学び」
 
過ぎ去りし
四年の試練に
学ぶこと
われ独りにて
生くるにあらず
 


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                     φ(・_・;) ESE グルメール
                          2009/2/12 第456号
                         発行責任者:神宮吉昌
                    http://www.s-harvest.com/ese/
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                     福岡県粕屋郡新宮町夜臼1-4-24
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