国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

全て表示する >

Wing-Mel No.2832 1分で読む日本の思想(23) 本居宣長 〜 三十五年をかけた『古事記』の研究

2019/11/15

■■■ JOG Wing ■■■  国際派日本人の情報ファイル  ■■■

1分で読む日本の思想(23) 本居宣長 〜 三十五年をかけた『古事記』の研究

■■ 転送歓迎 ■■ No.2832 ■■ R01.11.15 ■■ 7,761部■■

 宣長の学問に決定的な影響を与えたのは、宝暦十三年(1763)、三十四歳の宣長が、松坂の宿において六十七歳の賀茂真淵と対面したことであった。
 宣長が、『古事記』の研究をはじめたいというと、真淵は、まず「からごゝろを清くはなれて」、素直な気持ちになって、古代人のまことの心、「いにしへのこゝろ」を得なければならない、そのためには、古代の言葉の意味が理解されなければならない、と教えた。

「からごゝろ」とは、中国風の物の考え方をさし、わが国古来の道の正しい理解のさまたげになり、排斥されなければならないとした。わが国古来の「道」は、『古事記』『日本書紀』などの歴史書、『万葉集』などの和歌、『伊勢物語』『源氏物語』などの物語に残されている。これらの古典の意義を明らかにして、日本人の古代精神をきわめるのが、宣長の学問となった。

『古事記』には、いささかの漢意(からごころ)・さかしらも加えず、古より伝えられたままに記された言葉、真実であるから、この言葉を信じて、これを研究することを終生の大業と定め、三十五年間を経て寛政十年(一七九八)六十九歳の時、『古事記伝』の大著を完成した。

__________
県居大人のをしへ

 吾はまづもはら万葉をあきらめんとする程に、すでに年老て、のこりのよはひ、今いくばくもあらぎれば、神の御ふみをとくまでにいたることえざるを、いましは年さかりにて、行さき長ければ、今よりおこたることなく、いそしみ学びなば、其心ざしとぐること有べし

【訳】
自分はまずもっぱら『万葉集』を究明しようとするうちに、すでに年を老い、余命もわずかしかないから、『古事記』の神典を究めるところまでは出来なかったが、あなたは壮年であり、前途も長いことだから、今から怠けることなく、努力して学んでいけば、その志を達することができよう」と。


1. 國武忠彦『語り継ごう 日本の思想』、明成社、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/479421426X/japanonthegl0-22/

----------------------------------------------------------
購読申込・購読解除・既刊閲覧・:
  まぐまぐ: http://www.mag2.com/m/0000013290.htm
  Melma!:  http://melma.com/backnumber_256/
Mail: ise.masaomi@gmail.com または本メールへの返信で
Japan on the Globe 国際派日本人養成講座
      http://blog.jog-net.jp/
相互広告: 弊誌読者の参考になるメルマガとの相互広告歓迎。
-----------------------------------------------------------

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
Score!: 90 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。