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Wing-Mel No.2894 1分で読む日本の名歌(12) (伝)大葉子 〜 韓国(からくに)の城(き)の上(へ)に立ちて

2019/08/19

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1分で読む日本の名歌(12) (伝)大葉子 〜 韓国(からくに)の城(き)の上(へ)に立ちて

■■ 転送歓迎 ■■ No.2894 ■■ R01.08.19 ■■ 7,761部■■

(伝)大葉子

韓国(からくに)の城(き)の上(へ)に立ちて大葉子(おおばこ)は領布(ひれ)振らすも日本(やまと)へ向きて

『日本書紀』によれば、第二十九代・欽明天皇二十三年(五六一し、朝鮮半島におけるわが国の拠点、任那は新羅によって滅ぼされた。その後も凄惨な戦いが続くが、その折、日本軍の猛将、伊企灘(いきな)が捕らえられ袴を脱がされて尻を日本に向け「日本の将よ、わが尻を食らえ」と大声で叫ベと強制される。
だが伊企灘はそれに耳を傾けることなく、「新羅の王よ、わが尻を食らえ」と絶叫して殺され、並みいる将兵たちに深い感銘を与えた。
この歌は、『日本書紀』では、そのとき、夫とともに捕らえられた伊企灘の妻、大葉子が詠んだ歌と記されているが、歌詞によれば韓国の城の上に立って、遠い日本に向かって領布を振って別れを惜じむ大葉子の姿を第二者が詠んだ歌ではあるまいか。とすれば「韓国の城の上に立って、大葉子は夫、伊企灘の死を悼みつつ日本に向かって領布を振って別れを告げていることよ」の意であろう。
「振らす」という敬語の中に人々の大葉子への畏敬の気持ちが示されている。「領布」は古く婦人が正装のときに肩にかけた白い布のこと。古代の朝鮮半島で戦った将兵の心情を偲ぶ貴重な一首である。

[1] 小柳陽太郎『名歌でたどる日本の心―スサノオノミコトから昭和天皇まで』草思社、H17
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/479421426X/japanonthegl0-22/

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