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Wing-Mel No.2866 1分で読む日本の思想(2) 古事記 ― 倭(やまと)は国のまほろば

2019/06/14

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   1分で読む日本の思想(2)
   古事記 ― 倭(やまと)は国のまほろば

■■ 転送歓迎 ■■ No.2866 ■■ R01.06.14 ■■ 7,832部■■


 ここに採り上げる倭建命の物語は、中巻の第十二代・景行天皇のところに出てくるもので、天皇の御子・倭建命は、父帝の命を受けて国土統一のために西(南九州、出雲)に東(東海、関東)にと遠征し、帰路、ふるさとを目前にしながらも生還がかなわなかった悲劇の英雄である。
その最期に臨んで遠征を共にした部下の兵たちに「おまえ達は無事に生きて還って、長生きをしてくれよ」と呼びかけている。
前出の『古事記のいのち』には「倭建命の背景には、全国統一に努力した、幾百万の日本人の祖先の声がこもっている」「その幾百万の祖先たちの国家創成への足跡は、決して生ま易しいものではなかったはずで、沢山の悲劇を伴う努力」があったのであろう旨が記されている。

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其れより幸行(い)でまして、能煩野(のぼの)に到りましし時、国を思(しの)ひて歌曰(うた)ひたまひしく、

倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(ごも)れる 倭しうるはし

とうたひたまひき。又歌曰(うた)ひたまひしく、

命の 全けむ人は 畳薦(たたみこも) 熊白檮(くまかし)が葉を 髻華(うず)に挿せ その子

とうたひたまひき。此の歌は、国思ひ歌なり。

【訳】
ようやく能煩野(二重県鈴鹿郡あたり)にまでたどり着いた倭建命は、この時、ふるさと大和の国(奈良県)を偲ばれて、歌を詠まれた。
「やまとは どこよりもすばらしい国だ 重なりあって連なっている 青い垣根のような山々 その山々につつまれている やまとは 何とうるわしい国だろう」
さらに、倭建命は歌を詠まれた。
「いのちを 無事ながらえてふるさとに帰るお前たちよ 平群の山(奈良県生駒郡平群町の山)の大きな樫の本の葉を 髪挿のように頭にさして 長生きしてくれよ お前たちよ」(「たたみこも」は「平群」の枕詞。「樫の葉を髪にさす」のは長寿を祈る意味がある)
これらの歌は国思歌(望郷の歌)である。

1. 國武忠彦『語り継ごう 日本の思想』、明成社、H27
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/479421426X/japanonthegl0-22/

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