国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

全て表示する >

Wing-Mel No.2854 歴史から学ぶ日本の心 (3)教育の目的

2019/04/19

■■■ JOG Wing ■■■  国際派日本人の情報ファイル  ■■■

            歴史から学ぶ日本の心 (3)教育の目的

                                                  花房麻里
■■ 転送歓迎 ■■ No.2854 ■■ H31.04.19 ■■ 7,786部■■


「教育の目的は、人格完成」ということは、10年ほど前に教えてもらったことがある。江戸時代は浄瑠璃や人形芝居などを通して勧善懲悪、忠孝、義理人情などを庶民は自然と学ぶことができたという。しかし、現代に生きる私には具体的に人格を高めるにはどのように努力をすればいいのかわからなかった。

 そんな時にヒントを与えてくれたのが、伊勢雅臣著「世界が称賛する 日本の教育」という本である。この本で紹介されている日本の教育とは戦後の教育ではなく、江戸時代以前から戦前まで日本で長い年月をかけて形成されてきた教育伝統である。本の内容は全て紹介できないが2点だけ紹介したい。

 1つ目は、教育勅語。私は大人になるまで教育勅語を読んだことがなかった。内容は、孝、忠、博愛という思いやり。親に対しての思いやりが「孝」、それが国家・国民に向けられると「忠」、さらに人類に向けられると「博愛」となるという段階を経て発達する。

 明治天皇が自分もこの道を率先して実行するから国民の皆さんも一緒に孝、忠、博愛の道を歩みましょう、と呼びかけているのが教育勅語なのだと。教育勅語が日本のためだけではなく、人類に向けて思いやりが拡大されているということに感動した。

 だからこそ、アメリカのレーガン政権で道徳教育改革のためにまとめられた「The Book of Virtue(道徳読本)」は教育勅語が下書きとなって書かれており、三千万部を超える大ベストセラーとなったという。又、戦後廃止された修身教育(広い意味での道徳教育)も、子供の良心を伸ばしたものとして紹介されている。

 本の内容で紹介したいことの2点目は、日本の教育は理想的なマンツーマン教育ということ。その代表的な一例に、吉田松陰が開いた松下村塾が紹介されている。時間割もなく、塾生がそれぞれテーマを選び作文を書く。そして松陰先生が一つ一つ丁寧なコメントを書くという個別指導。

 精魂こめて一人一人の生徒の長所を見抜きそれを磨き上げていくという教育と比べ、現代では子供たちが一律の教科書やドリルを使い、偏差値の高い大学目指して毎日何時間も勉強し大学へ入る頃は身も心も疲れてしまうということはもったいない。

 また、著者の伊勢雅臣氏は登録無料のメール・マガジン「国際派日本人養成講座」を二十年余発行し続けている。メルマガを通し、日本を知ることは、アメリカに住む身としてアメリカ社会への本当の意味での貢献につながるということを学ばせてもらっている。

 最後に、教育の目的が人格完成にあるなら本当に有難いことと思う。なぜなら、人格完成は老若男女の誰もが自分の最期の日まで努力できる目標だから。最期の一瞬まで努力することがあるということは、ある意味で、誰もが味わう自分の命はいつかはつきるという恐怖が薄れることにもつながるのではないかと思う。

 まだまだ、人格完成までにほど遠い私だが、最期の日まで努力することが山ほどあるということに感謝する。

----------------------------------------------------------
購読申込・購読解除・既刊閲覧・:
  まぐまぐ: http://www.mag2.com/m/0000013290.htm
  Melma!:  http://melma.com/backnumber_256/
Mail: ise.masaomi@gmail.com または本メールへの返信で
Japan on the Globe 国際派日本人養成講座
      http://blog.jog-net.jp/
相互広告: 弊誌読者の参考になるメルマガとの相互広告歓迎。
-----------------------------------------------------------

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
Score!: 89 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。