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Wing-Mel No.2852 歴史から学ぶ日本の心(2) 孝行への道の一例(花房麻里)

2019/04/12

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                   歴史から学ぶ日本の心
                   (2) 孝行への道の一例

                                                  花房麻里
■■ 転送歓迎 ■■ No.2852 ■■ H31.04.12 ■■ 7,786部■■


「19歳の時に結婚してね、相手は飛行機野郎だったから、一緒に住むこともなく逝ってしまったのよ」と、初めてお会いした時に、未亡人の彼女は特攻隊で戦死されたご主人のことを話してくれた。

 その未亡人の方が紹介してくれたのが、打越和子著「靖国のこえに耳を澄ませて」という本だった。死を決意した遺書を読むと涙と共に様々な感情が溢れてくるが、今回は、様々な感情の中から、孝行に焦点を当ててみたい。

 戦死された方々の遺書を読むと、愛情深く育ててくださったことへの恩返し、つまり親孝行もできずに逝くことを詫び、また、国を守るために自分の命を捧げることをもって、恩返し、親孝行の代わりと思ってください、という主旨の文が多い。自分には、とてもたどり着けない境地と思う。

 天皇陛下が国民一人一人を大御宝(おおみたから)として、毎日日本国民と世界の安寧のためにお祈りしている、ということを戦前は誰もが教わっていた。自分の親、その親、そしてそのまた親とずっと続く先祖をたどっていくとその先に続く天皇という存在が、自分たちのために毎日祈りをささげてくれているという、そういう国柄である日本。

 その日本を守るということは、親、先祖、国という大きな意味での「親」に対する親孝行にもつながるので、納得いくことだったのかな、と思う。

「人と動物は、どちらも子育てをする。しかし、人と動物の違いは、人は、親がどこまで年老いても敬い、死ぬまで面倒をみることにある」と教えてもらったことがあります。自分の歩いてきた道をふり返ると、人の部類に入れてもらえるのか、心もとないものがある。

 今を生きる自分にできる親孝行とは何であろうか、と思いをはせてみた。皆さんの中には、ご両親が遠く離れている、あるいは、もう亡くなっているので親孝行できない、という方々がたくさんいると思う。

「私たちは戦後、戦前の良いものまでも全て古いものとして捨ててしまった。が、その捨て去った中に、私たちの先祖が大事にしてきた考えで、親が亡くなった後は自分の体は親の体と思い大切に生きるというのがある」と教えてもらったことがある。

 つまり、自分の体は自分のもののようで、親の体でもある。だとすると、自分の体を大事にするということは、親の体を大事にするということ、これも一つの親孝行なのでないだろうか。自分だけのものと思っていた体が親の体でもあると思うと、自分という強い我から少し解放されるような気がした。

 自分の最期の一瞬まで自分の体を大切に、その体に宿る精神も大切に生き抜くことが、親孝行につながるとすれば、自分は最期の一呼吸まで親孝行の機会を与えられているということで、本当に有難いことである。

 特攻隊の方々の遺書の中に最期の一瞬まで、勉学に励み、自分の魂を高め続けたい、ということが書いてある。私には、その心境を本当にわかろうとしてもどれだけ寄り添えるか自信がない。

 それでも、今を生きる私は、親の体でもある自分の体とその体に宿る精神を大事にして、最期の一瞬まで生きぬきたいと思う。それが、数々の心配をかけ、生意気な言動をたくさんし続けた親不孝な私にできる親孝行の一つの道なのかもしれない。動物としてではなく人として生きれるか否かは自分の実行次第。

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  • 名無しさん2019/04/12

    親孝行、人の生きる意味、非常に示唆に富んだお話でした。有難うございます。