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Wing-Mel No.1921 官僚批判こそが国を滅ぼす(一公僕)

2011/12/30

21 官僚批判こそが国を滅ぼす(一公僕)
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                 官僚批判こそが国を滅ぼす

                                                     一公僕
■■ 転送歓迎 ■■ No.1921 ■■ H23.12.30 ■■ 8,937 部 ■■


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 本年のご購読ありがとうございました。
新年は1週間お休みをいただき、1月9日から発信再開いたします。
良いお年をお迎え下さい。
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 私は国土交通省の官僚ですが、国際派日本人養成講座前号「捕鯨戦争最前線 〜 日本代表の戦い」では、農水官僚の方の活躍ぶりを披露していただき、とても嬉しく読ませていただきました。

http://archive.mag2.com/0000000699/20111218080000001.html


 ただ、最近の官僚バッシングの中で、前号の記事を読まれた読者の中には、「官僚にも、中には国のためを思って必死に働いている人もいる」というように、例外的な真面目な官僚と取られてしまうのではないかと懸念しております。

 しかし、自分の知っている限りでは、ほとんどの官僚は国のためを思って、私利私欲なく真面目に働いています。

 霞ヶ関に全く問題がないとは言いませんが、少なくともマスコミが報道しているような「官僚=悪」のイメージは全くのでっちあげですし、中にいる人間の感覚としては、テレビ等での官僚に関する報道は、一だけ事実で、あとは二から十まで推測と出鱈目といったところでしょうか。テレビを付けると、まずありえないような出鱈目だらけの官僚批判のオンパレードで、本当に気分が悪くなります。
 例えば、しばしば政治家が「官僚の言いなり」というような言葉で批判されますが、これなどは最初から「官僚=悪」が大前提とされているよい例です。その分野の行政の専門家である官僚の意見を聞いて物事を進めることに何の問題があるというのでしょうか。

 また、最近、「改革派官僚」などといって「官庁の内部事情」を暴いて人気を博している人がいますが、彼の著書などそれこそマスコミの作りだした役所批判に迎合しただけの出鱈目ばかりです。

 きりがないのでとても書ききれませんが、例えば「全ての官僚は、天下り先を作るためだけに仕事をしている」といった論調など、およそ普通に働いている官僚の感覚からすれば現実とは程遠い内容ばかりで、それこそマスコミの常套手段である「一つの事実を元にひたすら悪意ある解釈を積み重ね、嘘に塗り固められたもの」です。彼は決して「改革派官僚」などではなく、むしろ「売国派官僚」というのが正しいと私は思っています。

 官僚の仕事は、世の中の複雑な事柄を調整し、落とし所を見つけて少しずつ物事を進めていくことだと思っています。橋下大阪市長などは国の官僚を批判して、口ではいとも簡単に改革できるかのように言いますが、大きな改革であるほど不利益を被る人が出てくるため、実際は想像を絶する様々な困難を伴います。
(もちろん、無理な改革によりかえって悪くなることもあります。)

 そのため、検討・調整の結果なかなか思うような改革ができないこともあるのが現実だと思いますが、大衆にとって分かりやすく成果のある内容でなければ、すぐに「官僚の怠慢」「官僚に骨抜きにされた」などとして、いくらでも批判されてしまうのです。

 私は最近、「官僚批判こそが国を滅ぼす」と強く思っています。

 民主党政権になってどれだけ政治が滅茶苦茶になっても、なんとかやっていけている(のか疑問ではありますが)のは、ひとえに官僚が適切に実務をこなしているからです。

 よく言われるのは、官僚バッシングや給与削減によって「優秀な人材が集まらなくなる」ということですが、それだけではありません。

 一番の問題は、官僚バッシングが原因で政策が滞ったり、かえって多大な無駄が発生することだと思います。

 例えば、増税の話が出るだけで「また財務省が裏で暗躍している」「国民の生活よりも自らの利権のことしか考えていない」などと、増税の必要性や影響とは全く関係のない、意味の分からない官僚批判ばかりが繰り広げられ、結局「増税は民意に反している」として先送りせざるを得なくなります。

 また、ダム事業に対しては「官僚の決めた計画は自らの利権のために作っているもので、本来必要がないものだ」として「効果を再検証せよ」「過去のデータを全て公開せよ」といったもっともらしい意見を主張してきます。また、怪しい市民団体などが「ダムなんて造らなくても○○をすれば十分だ」という類の、専門家から見たら全くいかがわしい主張を繰り広げて、それをマスコミが大々的に宣伝するわけです。

 こうして、既存の計画の考え方や過去の膨大なデータを一から確認したり、検討するに値しない対案も一々比較検討を行ったりと、全国で何百人といった職員が膨大な作業を強いられ、それによって何十億円もの予算が使われるとともに、本来行うべき業務がそれだけ滞ることになるわけです。
(そして、八ッ場ダムの場合は、結局建設が「妥当」という結果が出たわけです。)

 本来、こういったものは政策の専門家である官僚や公務員が(国民の代表である政治家の監視の下で)立案、実行すればよいもののはずですが、官僚が信用を失っているために、(さらにその官僚不信を利用した売国政権によって)あらゆる政策や改革が進まなくなっているのが現状です。

 そして、改革が進まないのは既得権益にしがみつく官僚のせいだ、として、また全て官僚のせいにされるのです。さらに、政治家は公務員改革を打ち出さないと選挙に勝てなくなり、ますます公務員批判に明け暮れるようになります。

 このように、過度の官僚バッシングにより、とてつもなく国益を損ねているのが現状なのです。そして、このような現状を作っているのは間違いなくマスコミです。売国マスコミが日本の国益を損ねるために意図的に公務員批判を繰り広げている、と考えるのが最も自然なのではないでしょうか。

 こういった状況で、今何よりも必要なのは、「官僚が国民からの信頼を回復すること」です。

 無論、霞ヶ関の中にも問題はあります。改善すべきところは改善しなくてはなりませんが、霞が関改革だけでは決して国が良くなることはないでしょう。そんなことよりも「官僚の名誉を回復し、自信を持って政策に当たらせること」こそが、日本国のために最優先の課題の一つである、と私は考えます。

 一方、既に官僚バッシングはもはや止められないレベルまで来ていると思います。マスコミが報じない以上簡単ではありませんが、少しずつ官僚バッシングの過ちを国民一人一人に理解してもらい、広めていくしかないと思っています。

 例えば、国交省の東日本大震災での活躍ぶりが文藝春秋五月特別号(P141〜)に掲載されています。三陸の自治体が機能しなくなった中、「くしの歯作戦」で道路を開削したり、自治体に支援部隊を送り込んだりと、最近盛んな出先機関廃止論の必要性など全く感じさせない活躍ぶりです。ぜひ本誌でも、こういった官僚・公務員の活躍ぶりを取り上げていただくことを心よりお願いする次第です。


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  • 天下りを死刑にしろ2012/08/14

    天下り税金強盗をやめろ クズ売国官僚

  • 名無しさん2012/01/06

    ところで、先ほど閲覧したネット上のNHKニュースを、下記に貼り付けますが、予想通り共産党系の元最高裁判事の園部逸夫氏が内閣官房参与に起用されたようですね。実質的な「皇統断絶への一里塚」としての使命を帯びているのは明らかだと思いますが、保守系政治家及び知識人等を含め、どの程度の国民各層が、この重大な懸念事項(静かなる革命への序章→その淡々とした報道姿勢を観ても彼等・天皇制度廃止勢力の異様な自信が伺える)を自覚し得るのでしょうか?



    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120106/t10015086171000.html



    【引用開始】



    女性宮家検討で園部元判事起用へ

    1月6日4時0分

    政府は、女性の皇族が、結婚後も皇室にとどまれる「女性宮家」の創設を視野に入れて、皇室典範の改正案の素案をまとめるため、小泉政権のときに、この事案に携わった園部逸夫元最高裁判事を、内閣官房参与に起用する方針を固めました。



    野田政権は、「女性宮家」の創設について、「皇室の安定的な活動のためには、緊急性の高い課題だ」として、検討を加速しています。こうしたなかで、政府は、小泉政権のときに作られた「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務め、この事案に詳しい園部逸夫元最高裁判事を、内閣官房参与に起用する方針を固めました。園部氏は、来月から学識経験者へのヒアリングを開始し、皇室典範の改正案の素案をまとめることにしています。政府は、この素案を基に国民からも幅広く意見を募るとともに、各党の理解も得て皇室典範の改正案を取りまとめる方針です。



    【引用終了】



    以前、他スレでも言及しましたが、園部氏は、京都大学法学部の学生時代から「民青(共産党の学生組織)」で活動した、根っからの共産主義者であり、その後の、裁判官時代や大学教授時代を通じても、その共産革命イデオロギーへの熱い信仰は衰えることなく、未だ健在であると考えられている人物である。



    その人物がまさに政府の中枢たる内閣官房に参与として滑り込み、女性宮家創設を指揮するわけですから、大変な時代になったものです。

  • 名無しさん2012/01/06

    もともとなかった」ばかりか、日韓両国政府によって「最終的かつ完全に解決」されたはずの従軍慰安婦のデマを、いつまでもいつまでも持ちだして、日本を攻撃する韓国の行動がエスカレートするばかりです。



    ソウルの街中で泣き叫ぶのはまだご愛嬌としても、関係のない米国でも新聞広告を打ったり、記念モニュメントを設置したり。しまいには日本まで乗り込んできて、違法ポスターを東京の目抜き通りにはりまくるという犯罪行為にまで発展しています。しかも「次は大阪でやる」という犯罪予告までしているのです。



    ポスター事件の首謀者たちを日本の当局が逮捕しないのは不思議でなりません。



    考えてみれば、韓国の人々も憐れです。歴史上、ただの一度も誇るべき時代がないため、自尊心を満たすために嘘の起源説を捏造しまくり、ありもしない被害話をでっちあげて惨めな自国史の責任を他国に転嫁するしかないという事情も理解できます。それ以前に、そもそもハングルで書かれた教科書や本には正しい情報など掲載されていないのですから、韓国の人々に「きちんと歴史をみろ」と言ってもはじまりません。



    しかし、こうした動きが行きすぎてくると問題です。「嘘も100回つけば本当になる」といいますが、日本人の子孫が、ありもしない先祖の「犯罪」で未来永劫ののしられるのはゆゆしき問題です。しかも、日本人の若い世代でさえ「従軍慰安婦問題があった」という誤解をしている人がいるというのですから、米国をはじめ他の国であたかも「嘘から出たまこと」として語られることになったら、たまったものではありません。



    本来であれば、歴史問題は、政府同士で、また学界で真摯な議論を経て決着をつけるべき性質の問題ですが、韓国全体と日本の一部のエセ知識人が、得体の知れない奇妙な空気に支配されている事実を無視するわけにもいきません。

  • 名無しさん2012/01/06

    でもやはり、計画無く税金を無駄遣いしているのも役人。大阪市が良い見本。橋下新市長は大阪市の現状しか見ていないからああいった役人批判を中央まで拡大させるのだろう。

    官僚にも言い分はあるし、国民にも言い分はある。

  • 名無しさん2011/12/30

    「官僚がいなければ政治はスムーズに回る」と本気で信じているような文言を聞くと悲しくなってきます同時にこいつアホかいな、と思ってしまいます

    国交省で現役との事、ご活躍を期待しています。

     OB