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Wing-Mel No.1682 中国艦隊通過の目的を民主党政権は知らないか(メルマガ台湾は日本の生命線!)

2010/04/23

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     中国艦隊通過の目的を民主党政権は知らないか
             ー恐るべき制海権奪取の戦略
                                                  
                     【メルマガ台湾は日本の生命線!】
■転送歓迎■ No.1682 ■ H22.04.23 ■ 9,214 部 ■■■■



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■中国艦隊の示威行動に防衛相も危機感  

中国海軍の東海艦隊(司令部・浙江省寧波)が四月七日〜九日、遠洋作戦能力向上のため、東支那海で合同演習を実施。その際、監視していた我が護衛艦「すずなみ」に、艦載ヘリコプターが距離約九十メートル、高さ約三十メートルまで接近し、「護衛艦の航行に影響が出た」(赤星慶治海上幕僚長)と言う事件もあったが、それは明らかな示威行動だろう。

やはり何だかんだ言っても中国は、日本にとっては敵性の国家なのだ。

その後も演習は継続中と見られる。艦隊は十日、沖縄本島と宮古島の間の公海を通過し、太平洋に出た。

艦隊はミサイル駆逐艦など計十隻。二隻はキロ級潜水艦で、浮上していた。日本の近海で一度にこれほどの艦艇が現れたのは初めてだが、これも日本に対する示威と見ることができる。

これを受け北沢俊美防衛相は十三日、閣議後の会見で艦隊の通過を発表した。防衛相が発表するのは異例。「日本に対する何か意図があるのかないのかも含めてよく調べ、対応を検討したい」と述べている。

つまり示威だと認識しているのだ。

■中国に「なぜ通った」と問えない政府 

中国への刺激を避けるためか、これまで中国海軍による周辺海域での活動に関し、「冷静さ」を装ってきた政府だが、中国の軍拡が進む中での大規模な艦隊の出現に、もはや口を閉ざすこともできなくなったか。

平野博文官房長官もまた同日の会見で、「なぜこの時期にと言う疑念は抱く」と述べている。

しかし、やはり相変わらずだと言わざるを得ない。その一方で「公海上を通っているので、なぜ通ったと言うべきことではない」として、問題視しない考えを示したのである。

公海上はたしかに軍艦の航行は自由である。しかし政府はその理屈を立てに、明らかに中国に物言えぬ自身を正当化している。

ここまでの示威を受けたのだ。中国に対し、「なぜこの時期に」「なぜ通った」と問い詰めるべきだろう。

■艦隊行動は米国に対する遠洋能力の誇示

「なぜこの時期に通った」かの答えは明瞭だ。沿海海軍から遠洋海軍への転換を図る中国海軍にとり、いよいよその「時期」に至ったからだ。

中国が遠洋型海軍を建造する目的は何か。これを八〇年代に提唱したのは中央軍事委副主席だった劉華清氏だが、同氏はまず、日本本土、沖縄、台湾、フィリピン、ボルネオと結ぶラインを第一列島線、そして伊豆諸島、小笠原諸島、グアム、サイパン、パプアニューギニアを繋ぐラインを第二列島線とした上で、二〇〇〇〜一〇年に第一列島線内部の制海権を、そして一〇〜二〇年に第二列島線内部の制海権を確保し、二〇〜四〇年に太平洋、インド洋において、米軍と制海権を競うとの戦略構想を打ち出している。

そして中国は実際に、その戦略に基づいて海軍建設に邁進しているのである。朝日新聞(〇九年二月十三日)によれば、中国軍は
「15年をめどに2隻の通常型空母を完成させ…20年までに運用体制を確立し、沖縄、台湾、フィリピンなどを結ぶ防衛ライン『第1列島線』を越え、沿岸防衛からの脱却を目指す」とともに、
「20年以降、同国として初めてとなる原子力空母2隻の建造を計画」、「将来的には日本列島からグアム島、インドネシアに至る『第2列島線』内の西太平洋海域の制海権を確保したうえで、インド洋や太平洋全域で米海軍に対抗することを目標に掲げている」と言う。

今回の中国艦隊の行動について台湾の軍事誌「尖端科技」の畢源廷総編集長は、英国BBCの取材に対し、「すでに第二列島線の突破能力を試すほどの能力を示すことにある」と指摘した。

そして「実際にはこうした試みは珍しいことではない」とした上で、「中国海軍がアデン湾で船舶護衛を行うことで、西での遠洋航海には問題ないことが実証された。次は東の太平洋で試す番だ。近年来の遠洋型海軍建設の思考と合致している」との見方を示した。

それでも平野長官は艦隊通過を不問に付すのか。

■西太平洋の制海権を握られれば日本は

第一列島線である沖縄本島と宮古島の間を南下した艦隊の先には、第二列島線の米軍の要衝グアムがある。

中国軍が、この二つの列島線に挟まれた西太平洋の海域で潜水艦やミサイル駆逐艦を展開する目的は、主に台湾攻略の際に出動する米空母機動艦隊を阻止することにある。

中国にとって西太平洋での制海権確立には、第一列島線を勢力下に置かなければならない。そのためには台湾は何としてでも手中に収めなければならない。もしそこを攻略できなければ、第一列島線は逆に、中国の海洋への軍事力伸張に対する強固な障害であり続けることとなる。

そしてもしそのようにして西太平洋の制海権が中国に握られた場合、日本は中国の「内海」に浮かぶ列島と化すことだろう。

■民主党は「中国支配下の平和」を希求するか

中国は実際に国運をかけ、そうした新秩序を現実のものにしようと軍事行動を本格化させ始めているのである。

中国艦隊が「なぜこの時期に」「なぜ通った」などと「聞くべきではない」と語った平野官房長官だが、それを知らないはずがないだろう。

畢源廷氏は、「米中両国には日本の戦略的地位を巡る争がある。米国は日本が太平洋前方の哨兵であることを望んでいるが、中国は絶対に日本を米国の橋頭堡とさせるわけにはいかない」と説明する。

そこで懸念されるのは、もしや民主党政権は、「パックスアメリカーナ」に代わる「パックスシニカ」(中国支配下の平和)を東アジア・西太平洋地域において確立すると言う中国の戦略を受け入れる方向にあるのではないか、と言うことなのである。

東支那海に面する沖縄米軍基地問題で迷走するのも、米国の勢力排除を想定するかのような東アジア共同体構想を打ち出すのも、その表れではないかと言うことだ。

国民は今回の中国艦隊の行動は何を象徴するのか、そしてそれをあえて問題視しようとしない民主党政権の姿勢にはいかなる意味があるのかを直視しなければならないのである。


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  • 名無しさん2010/04/23

    民主党政権が続けば、中国の支配下に置かれる確立は100%だと思いますが、しかし、この危険性をいったいどれだけの日本人が認識しているかが問題です。今でも、次の参議院選挙では民主党に投票するという人たちがいるのですから、彼らには目の前の人参しか見えていないようです。愛子

  • 名無しさん2010/04/23

    そして中国は実際に、その戦略に基づいて海軍建設に邁進しているのである。朝日新聞(〇九年二月十三日)によれば、中国軍は

    「15年をめどに2隻の通常型空母を完成させ…20年までに運用体制を確立し、沖縄、台湾、フィリピンなどを結ぶ防衛ライン『第1列島線』を越え、沿岸防衛からの脱却を目指す」とともに、

    「20年以降、同国として初めてとなる原子力空母2隻の建造を計画」、「将来的には日本列島からグアム島、インドネシアに至る『第2列島線』内の西太平洋海域の制海権を確保したうえで、インド洋や太平洋全域で米海軍に対抗することを目標に掲げている」と言う。



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    シナは馬鹿ですね。

    いくら軍備を増強したって、2・3年以内に起こる月からの「都市攻撃」で壊滅させられるのに、奴らに敵うわけないのに。

    NASAのSOHO画像を見てないのかな〜。

    科学力に天地のひらきがあるし。