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Wing-Mel No.1651 アメリカ帝国の終焉(天下の無法松)

2010/02/08

■■■■■■■■■ JOG Wing ■ 国際派日本人の情報ファイル ■

  天下の無法松「21世紀の未来予測シリーズ」第1弾
               「アメリカ帝国の終焉」
                                                  
■転送歓迎■ No.1651 ■ H22.02.08 ■ 9,223 部 ■■■■■■■


 先週はフランス人ジャック・アタリ氏の21世紀の未来予想「五
つの波」についてご紹介しましたが、今回から、「21世紀の未来
予測シリーズ」と題して述べていきたいと思います。

 まず、第一弾として副題をジャック・アタリ氏の「第一の波」の
「アメリカ帝国の終焉」について述べたいと思います。
 なぜ、「アメリカ帝国の終焉」と題して述べるのかと言いますと、
このことこそ、我が国のこれからの外交の基本戦略を決定する鍵と
なるからです。

 今、我が国において、左翼陣営の人々のみならず、保守派層の人々
の中で、この副題について考えておられる人がいるのでしょうか。

 このアメリカ帝国に我が国が大東亜戦争で負けて以来、我が国は
吉田茂内閣の下でアメリカ帝国と同盟を締結し、今年はその同盟の
条約が岸内閣の下で1960年1月19日に改定(改定された条約
名が通称の日米安全保障条約略して日米安保条約)されて50周年
の年となりました。

 その記念なる年に、アメリカ帝国では大統領が国家初の黒人大統
領であり、そして我が国では単なる幼稚な反米意識しか持たない人
物が総理大臣となっていることに何等の歴史のアイロニーを感じざ
るを得ない人もこのメールマガジンをお読みの中にはいらっしゃる
のではないでしょうか。

 それは兎も角として、一昨年前からの100年に一度と言われて
いるアメリカ帝国発の大恐慌はやはり、「アメリカ帝国の終焉」を
感じさせる歴史上に残る出来事であり、この米国発の大恐慌は今か
ら80年程前にもあったものの、黒人大統領は「アメリカ帝国」の
建国以来、初めての出来事であって、これは「アメリカ帝国」から
白人の力が弱くなっていく象徴となるのではないかと無法松は思っ
ております。

 当然ながら、オバマ政権の裏ではしっかりと白人達が実権を握っ
てはおりますが、「アメリカ帝国」はその建国の精神(互いに相反
する自由と平等の二つの精神から成る民主主義国家の精神)故にア
メリカ帝国において人工的にマイノリティとなりつつある白人だけ
が何時までも実権を握っておくことはできず、やがて白人社会はマ
ジョリティ社会からマイノリティ社会へと没落し、有色人種社会が
その逆となっていくのはこの21世紀において必然なことであると
断言して良いと無法松は考えております。

 そこでですが、ジャック・アタリ氏はアメリカ帝国がかってのロー
マ帝国の様に没落して消滅していくのでは無く、世界を動かす力が
弱くなっていくだけであると言っておりますが、無法松もその様に
思います。

 まず、世界を動かす力ですが、これは目に見える力として軍事力
が挙げられますが、この軍事力はやはり、経済力の裏づけがあって
こそ世界を動かす力となるものでありますが、その経済力の源であ
る米ドルの力が弱体化しているのは今や誰が見ても明らかであり、
数年中には米ドルが世界基軸通貨の地位から降りるのではないかと
まで予想されています。

 その為に結果的にアメリカ帝国の軍事力が今より弱体化していく
のはもはや必然的であり、このようなことが予想される現在におい
ては日米同盟が変化していくのは民主党政権が成立せずとも考えら
れることであります。

 よって、我が国の指導層の人々はこれからの日米同盟をどのよう
にしていくかを考えておかなければならないのですが、このことを
訴えている保守派の人がおられるのでありましょうか。

 無法松は最近、今の政治への関心が薄くなり、月刊誌「正論」や
「諸君」等の雑誌を殆ど読んでいないのでよく分かりませんが、民
主党政権による日米同盟の弱体家では無く、アメリカ帝国の弱体化
と北京政府の軍事力台頭による日米同盟の変質を訴えている人はお
られるのでしょうか。もし、居られましたなら、無法松までお知ら
せ下さい。(今、真の保守派を自認する人は民主党政権に対応する
だけでは絶対に駄目であって、これからの未来を創造していかなけ
ればならないのです。真の保守的人間は決して「理想」を失っては
ならないのです。)

 では本日は中途半端な様ですが、これで終わりたいと思います。
来週は、日米同盟変質への無法松の考察について述べたいと思って
おります。

■天下の無法松より一言■

 先週の無法松よりの一言では船中八策ならぬ机上一策として「廃
藩置県」とは逆の「廃県置藩」なる無法松の勝手な造語について少
しばかり述べましたが、なぜ、無法松がこのような言葉を考え付い
たかと申しますと、それは明治時代以来の政党政治はやはり我が国
には育たないという思いからであります。

 政党政治では無く、江戸時代のように「廃県置藩」となった諸藩
のお殿様達が江戸詰めで政治を司っていく、これしか今の日本国を
救う道は無いと無法松は思っております。

 「廃県置藩」の藩とは唯、中央集権化された中央からすべての指
示を待つだけの県ではなく、中央から経済的に独立した江戸時代の
ような藩のようなものを言い、自らの足で立つ地方自治を目指すも
のであります。そして諸藩のお殿様とはその藩の中から選ばれた藩
の指導者であり、その指導者達が集まって国の政治も司るのです。

 廃藩置県によって我が国は明治時代以降、中央集権を進め、大久
保利通達の作り上げた官僚達が政治家や他の国民、大東亜戦争前ま
では軍人達も含め、共に「日本の近代化」を成し遂げ、どうにか今
日まで我が国を引っ張ってきました。

 大正時代以降の我が国の大問題は政治家達がこの官僚達を指導し
て日本国を動かしていくのでは無く、その逆に官僚達が政治家を指
導し、日本国を動かしていることです。つまり、明治時代に官僚制
度が成立したものの、大正時代以降の我が国ではその官僚が政治家
の上をいき、政治家では無く、官僚が我が国を動かしていくように
なったことです。

 なぜ、官僚が政治家を通り越して日本国を動かすことが問題なの
かと言いますと、それは皆さんがご存じの通り、官僚は国民から選
ばれた者達ではないからです。勿論、官僚が政治家以上に我が国の
しっかりとしたビジョンを持ち、政治家以上に指導力を持っている
ならば、まだ能力の無い政治家に政治をされるよりましかもしれま
せんが、それでも、国民から選ばれていないと言うことは官僚が暴
走しても国民はその暴走を防ぐ手段を持たないということで問題な
のです。(暴走しなくとも江戸時代末期の徳川幕府のように弱体化
しても困るのです。)

 ですから、封建制度の時代を終えて、代議制の元で「近代化」を
成し遂げた我が国は、やはり、日本国の明日のビジョンを国民に示
して国民から選ばれた政治家達が官僚達を動かし、あるべき日本国
の政治を行っていくと言うのが理想であると思われます。

 しかるに、今の時代に官僚を動かす力のある政治家がどこにおら
れるのでしょうか。あの田中角栄元総理にしても結局は官僚達に操
られていたとも言え、その田中氏の足元にも及ばない今の政治家達
に官僚を動かす力があるとは到底、思えません。(官僚を動かす力
を持っていた政治家が大東亜戦争後に居たとするならば、せいぜい
佐藤栄作総理大臣ぐらいまででしょう。今の民主党政権が財務省の
官僚達の操り人形政権であることは誰の目にも明白であることは言
うまでもありません。)

 そこで、廃県置藩なのです。今の日本の国会議員達に日本国の政
治を行う力はありません。ですから、これからは日本国民が国会議
員を直接選挙で選ぶのでは無く、廃県置藩で成立した藩の政治家の
みを選挙で選ぶのです。そしてこの藩の政治家達の中からその政治
家達によってその藩の政冶を指導する政治家(今で言うと県知事の
ようなもの)を選び、またその選ばれた藩の指導者達の中から、総
理大臣他の大臣をその政治家達が選び、内閣を組織して日本国の政
治を動かしていくのです。当然、どこかで国民が藩や国の政冶を司
る政治家を承認する手続きが必要かとは思います。

 ところでこれは何か、衰退しようとしている米国の、大統領を選
ぶ際の中間選挙制のようですが、決してそうではありません。総理
大臣を日本国民が直接選挙で選ぶのでは無く、あくまでも総理大臣
を選ぶのは今の制度と同じで、国政を担う政治家達が選ぶのです。

 今までと異なるのは日本国民が国政を担う政治家を選ぶのでは無
く、あくまでも自分の住んでいる地方の政治家を選ぶだけにするの
です。そうすれば、誰を選んで良いのか訳の分からない国政選挙よ
りも、住民にとって身近なよく知っている人を選ぶ方が結局は国政
が活性化するのではないでしょうか。

 またもや、無法松の一言が長くなってしまいましたので本日はこ
れで終わりますが、無法松の机上一策なるものは唯のほら吹きの戯
言としてしか世間では受け入れられないものかもしれません。

 しかし、言葉が力を失ってしまった大東亜戦争後の時代において
はこの無法松の考えるぐらいの荒唐無稽なことを実行しない限りは
絶対に我が国が国家として復活するどころか、「終焉するアメリカ
帝国」から有り難く戴いた「日本国憲法」と心中して今度こそ、国
家崩壊の憂き目を見ることはこのままでいけば必定であります。

 「大日本帝国憲法」と心中していった、憲法改正ができなかった
大東亜戦争以前の日本国が正に国家崩壊の一歩手前までいった様に
です。(以前、無法松が日本国は大正時代に既に国家としては崩壊
していると言うようなことを述べましたが、それは我が国が国家と
しての精神的支柱を失ったと言う事であり、国家としての制度的体
制はあの敗戦でも我が国は崩壊しなかったのであります。それが、
これから来るであろう未来においては国家としての体制そのもの、
つまり国家体制(国体)そのものが崩壊してしまう可能性が出てき
ているのです。それを防ぐには日本国民皆さん一人ひとりの力を結
集していかなければ絶対にできないことは今や誰の眼にも明らかな
のです。)


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  • 名無しさん2010/02/08

    人類の危機はもうそこまで迫っています。

    生き残れる人はわずかです。

    魂を磨く他に道はないでしょう。

  • 名無しさん2010/02/08

    先ずは、推敲を。

    誤字「人工的」以下…



    > 誰を選んで良いのか訳の分からない国政選挙よりも、住民にとって身近なよく知っている人を選ぶ方が結局は国政が活性化するのではないでしょうか。

    証明せよ!

  • 名無しさん2010/02/08

    素晴らしいと思います。