国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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Wing-Mel No.446 真珠湾・二題

2001/12/28

 _/          _/  _/                      真珠湾・二題
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.12.28 4,923部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/         JOG Wing No.446
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     伊勢雅臣です。大東亜戦争開戦60周年にあたる今年の最終
    号は、12月8日の開戦に関する二題をお届けします。最初は、
    南十字星様の「眞珠湾は騙討だったか」。いつもながらの快刀
    乱麻を断つ如き論旨を、じっくりお読み下さい。正かな正漢字
    の文章は国語力を鍛えるにも好適か、と思います。
    
     二つ目は、現役大学生・萩原良和君による大東亜戦争の英霊
    への祭文。英霊の孫の世代からのまごころあふれる呼びかけで
    す。
    
     本年もご愛読、ありがとうございました。よいお年をお迎え
    下さい。新年は1月4日から発信します。
                                                            
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                    眞珠湾は騙討だったか
                                                    南十字星
    
     以前は開戦記念日ともなれば報道機關も盛んに戦争回顧の論
    説を擧げたものですが、近年は其がありませんので、聖戦の大
    義、更には英霊の顕彰の為にも、一筆啓上仕る次第です

     十二月八日と申せば開戦劈頭、布哇眞珠湾作戦の華やかな勝
    利を想起しますが、此の眞珠湾攻撃を以て騙討であるとする説
    があります 此は戦時中、米國の展開した宣傳戦に由來する對
    日プロパガンダですから、第二國人すなはち敵國人が主張する
    のはまだしも、日本人が此に雷同するのは通敵行為であり、立
    法政策としては反逆罪なり外患援助罪として検断すへきです

     ナチス・ドイツが欧州を席巻した際、その占領下、彼に協力
    した者が戦後如何なる評価を受けたでせうか 對獨協力者、裏
    切者、反逆者として永久に許されぬ烙印を押されました 第一
    次大戦の英雄にしてフランス元首たりしペタン元帥ですら死刑
    を宣告された程です

     が、其はさておき騙討なる主張の當否を検討すれば、単に當
    時新たに定立されんとしつつあって結局定立されずに終った國
    際法上の開戦手続を踏まなかった、具体的には宣戦布告が武力
    發動より数十分遅れた、てふだけのことでしかありません

     以下に検証して見ませう

    1.宣戦布告の遅れは、駐米大使館のミスであって故意のこと
    ではない

    2.米國は外交暗号の解讀により既に開戦を知ってゐた 問題
    の宣戦布告も先に承 知してゐた すなはち米國は法律用語に
    言ふ悪意者であって、何も「騙」されてなど ゐなかった

    3.米國が先に發したハル・ノートは最後通牒と可被見、條約
    法上の開戦手続は宣 戦布告か最後通牒かの択一方式であるか
    ら、既に最後通牒が發せられた以上、 重ねて宣戦布告する必
    要は無い

    4.抑も左様な國際法が確立されてゐたかどうか疑はしく、當
    時(開戦手続に関す る條約法定立以降)、上記手続に則って
    開戦した例を寡聞にして聞きませんし、 戦後に至っては完全
    に絶無です 戦後、無数の戦争が繰返されて來たことは周 知
    の事實ですが、宣戦布告若くは最後通牒とふ手続を踏んで開戦
    した例は只の 一例もありません

     つまり、開戦手続を踏んで開戦した國など無かったのです 
    其にもかかはら ず、我國のみが非難されてゐるのです 早い
    話、米國は越南戦争で、グレナダ進 攻で、パナマ侵攻で、湾
    岸戦争で、近くは聯日話題の今次アフガン制裁戦争で、 開戦
    手続を踏んだでせうか

     過去四分之三世紀にわたり、昭和十六年十二月八日の前も後
    も、何れの國もそんな手続は踏んでゐないのです それなのに
    我國だけが、あの日一日に限って非難さ れるのです 我開戦
    が騙討であったのなら、米國始め列國の開戦も皆騙討であり、
     彼等が騙討でないのなら、我國もまた騙討ではありません

    5.大東亜戦争開戦時、英國も宣戦布告前に我軍の攻撃を受け
    ました 馬來作戦は布 哇作戦に二時間近く先んじました 因
    って大東亜戦争は英軍を對手とするコタバル 上陸作戦によっ
    て開始せられたのであり、米軍を對手とする眞珠湾攻撃によっ
    て開始 せられたとする説は虚説です

     米國人が米國有るを知って世界を見ないのは愚かにもせよ人
    間の弱さ偏狭さの表 れとして判らないでもありませんが、米
    國人以外が同調すれば単なる阿呆に堕します

     まして日本人が敵占領軍の洗脳を受け正氣を失って鸚鵡のや
    うに嘘を繰返すとは 真に悲惨な光景です

     斯様にして米國同様に、しかも米國に先んじて宣戦布告 / 
    最後通牒前の攻撃を受け、敗れた英國は馬來の騙討と叫んだで
    せうか リメンバー・コタバルと唱へたでせうか

     米國は、就中ルーズベルト大統領は公約違反にして輿論の猛
    反對する開戦に敢て 打って出る為、何らかの口實を要しまし
    た スネーキー・アタック云々は其為に創作され た謀略宣傳
    に過ぎません

     義経の鵯越、屋島、謙信の川中島、信長の桶狭間‥‥ 奇襲
    は戦術の華です  米軍も大戦中の昭和十九年、機動部隊によ
    るトラック空襲等で鮮やかな奇襲の手並を示したものです イ
    スラエルは我開戦初動の作戦を徹底的に研究し、模倣し抜いて
    第三次中東戦争に大勝しました 眞珠湾攻撃は戦術的奇襲の大
    成功例として誇って宜しい

     では皆様、良い御年を

    御正月用推薦AV  原節子「ハワイ、マレー沖開戦」
              獅子文六原作「海軍」
              山村聡、田村高廣「トラトラトラ」
                  出演者忘る「太平洋の翼」
                       「太平洋の嵐」

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          「大東亜戦争忠魂顕彰六十年祭」における祭文

     青山学院大学の国際政治学科二年に在籍する萩原良和と申し
    ます。

     大東亜戦争の開戦日にあたる十二月八日、靖国神社では「大
    東亜戦争忠魂顕彰六十年祭」という御祭りが執り行われました。
    この御祭りは、「忠魂の遺志と殉國を偲ぶと共に、自らに誓
    ふ」ことを堅く願われる元国士館大學教授の金城和彦先生の、
    「先人が決起した開戦の日にこそ御霊を顕彰したい」との思い
    により、毎年の十二月八日に靖国神社で執り行われている御祭
    りのことです。青山学院大学名誉教授であられる佐藤和男先生
    をはじめ、多くの思いを胸にして戦場で戦われた方やまたその
    御遺族を主に、凡そ六十名ほどが、御霊のお鎮まりになる靖国
    の宮居に集われました。そしてある大役を担うべくしてこの私
    も、この日、御霊の御前へとお参りしました。

     私は日本の歴史をいろいろと学ばさせていただいております
    が、そのなかでも英霊の御遺文・御遺詠を拝読させていただく
    なかで、「後に続くを信」じて日本を守りぬかれた英霊のおか
    げで、自分が豊かな時代に生まれることができたのだというこ
    とを知り、感謝の気持ちで胸がいっぱいになるようになりまし
    た。そしてなんともその私が、今回の「忠魂顕彰祭」の御祭り
    で、二百六十万の御霊を前にして「祭文」を奏上申し上げると
    いう誠の御役目を、ありがたくもいただいたのでした。

     本日は、御霊の方々に聞いていただいたその祭文を、皆様、
    特にご年配の方に読んでいただきたいと思い投稿いたしました。
    時期が少々ずれての投稿となりますゆえ、たいへん申し訳なく
    思いますが、よろしければお暇を合間にお読みください。

     では、以下に、今は神さまとおなりで、60年前は一人の日
    本人であった方々に、精一杯御読み申上げた祭文を謹んで掲載
    させていただきます。

         ――――――――――――

             祭  文 

     本日、ここ靖国の御社におきまして、「大東亜戦争忠魂顕彰
    六十年祭」を執り行いますにあたり、参列者を代表いたしまし
    て、謹んで御霊の御前に祭文を奏上申し上げます。

     六十年前の今日のこの日、日本は欧米列強諸国の支配する奪
    い合いの世界に一人立ち向かい、その後、ある光を遺して、敗
    れました。思いおこせばこの数百年、奪うものが奪われるもの
    を支配する力学が罷り通っていた時代でありました。そのよう
    な世を悲しまれ、

    四方の海 みなはらからと思ふ世に など波風の たちさわぐ
    らむ 

     そう明治大帝がお詠みになられたことが御座いました。その
    大御心を一心に引き継がれようとされました昭和天皇を戴いて、
    わが先達はこの百年の激動を駆け抜け、そしてついに、歴史の
    流れを、かえたのであります。欧米の世界制覇が進行するこの
    時代、我が国は自国のみならぬ亜細亜の独立と安定を守る為、
    日清戦争では大韓帝国の独立を確保し、日露戦争においては満
    州と朝鮮半島を狙う世界最強国ロシアの侵略の魔の手を排撃し
    ました。第一次世界大戦が幕を閉じたパリ講和会議においては、
    先人はこの時代を支配していたいかなる列強諸国も考えていな
    かったある提言を、堂々と行ないました。大国列強の集うこの
    国際会議において、世にも人にも先駆けて我が国は、隷従と酷
    使を強制する列強国を前に人種差別の廃絶を訴えたのでありま
    す。神武建国の御時より今に至るまで、先達は天皇陛下と心を
    一にして、この八紘一宇の精神を顕そうとされてきました。し
    かし、我が国のこの存在は植民地を縛り上げることにより権勢
    と富を貪ってきた列強諸国を揺さぶることとなり、失うことの
    不安とそれ以上の憎悪とに苛まれた欧米諸国は、オレンジ計画
    に始まる対日侵略戦争を立案し、強行的な圧力と挑発を繰り返
    すようになったのでありました。

     手始めにみますれば、大正十年のワシントン会議で、日英同
    盟は、当事者ではないアメリカにより破棄せられるところとな
    り、また、移民の歓迎を国是とするはずのアメリカは、日本人
    移民のみを締め出す排日移民法を、その感情の赴くままに制定
    し、アメリカに帰化していた日本人の国籍まで奪いました。こ
    の締め付けの果てに、我が国と欧米列強との関係は、悪化の一
    途をたどることとなりましたが、ひたすらに平和を願われます
    昭和天皇の大御心に導かれまして、我が国はあくまで外交にも
    とづく時局の打開に臨みました。しかし、アメリカがそれまで
    の日米交渉の経過を一切無視するハル・ノートをつきつけるに
    至って、神代より連なるこの国の生命の断絶を予感した我が国
    は、昭和十六年十二月八日、ついに、米英との戦端をやむなく
    開いたのでありました。
  
     トラ・トラ・トラの奇襲成功で幕を開けたこの大東亜戦争に
    おいて、我が先達は、二千六百年もの連なりをなしているその
    悠久を守るため、また列強による侵略の苦痛より喘ぐ東亜の同
    胞を解放したい思いを胸に熱くして、陸に海に空に、そして本
    土である沖縄に、力戦奮闘をたび重ね、一つとしりながらもそ
    の尊き命を、この悠久に捧げられたのであります。守るべきを
    守り抜いたこの奮戦を経て我が国は、国民(くにたみ)の身を
    深くお憂いにならせられました昭和天皇の御聖断を畏くも奉戴
    するをもちまして、この御戦を閉じることとなりました。

     日露戦争以来、列強諸国に抑圧されていたアジア・アフリカ
    の諸民族は、同じ有色人種である日本人が、白人列強諸国に毅
    然と立ち向かっていったその姿に感動し、奮い立ちました。此
    の度の戦に於いては、「大東亜の天地が呼んでいる」、そのよ
    うに強烈な使命感を母親に書き遺し、「元気で逝きます」と敵
    艦に突入された学徒もおられました。我が国は敗れはしました
    が、御霊等が貫き通されたその信念は、抑圧されていた世界の
    民族に独立の勇気をもたらし、コロンブスが彼の大陸を発見し
    てより四百年、決して変わることのなかった白人支配の歴史の
    流れをかえたのであります。タイ王国のククリット・プラモー
    ト元首相は、母体をそこなった日本というお母さんのおかげで、
    今のアジアに独立があることを詩に詠まれました。そしてわた
    くしは、身を挺して人類解放の光をもたらしたこの御霊のお姿
    をお偲びし、深い信頼とそして愛情を、おぼえました。世界の
    有色人種を抑圧から解放する先駆けとなりました十二月八日の
    この日を、私達が忘れることはありません。

     死を目前にして究極の奮戦を尽くしたのち、「後に続くを信
    ず」と、私達の幸せをも願って先人は最期の瞬間に立ち向かっ
    て逝かれました。その思いのうえに築かれたこの平和と繁栄の
    時代に、生を享けることができましたことに幸せを感じるわた
    くしは、この宮居に鎮まります英霊に、皆様になりかわって深
    く感謝を申し上げます。

     時を今に移しまして本年の十二月一日、誠に嬉しくも、高光
    ります皇孫殿下がご誕生あそばされました。御結婚より八年の
    月日を経た本年は、生涯国民に安寧の祈りを捧げられました昭
    和天皇が御生誕あそばされてより百年目の年でもありました。
    ここに、なんらかの御導きがあられたのかもしれません。この
    日、戦後を覆い尽くしていた陰鬱なる闇の呪縛が、一挙に解放
    されるほどの慶びに、この国は包みこまれました。かえりみる
    に我が先人は、古より今に、天皇陛下と一体になってこの国を
    築きあげて参りました。人間、自らが大切に思うものを、時と
    しては生命をかけても守らねばならないことを、私達に身をも
    って示されました御霊を鑑とし、今ここに御生まれになられま
    した新たなる御光(みびかり)をお守りし、断絶ではない、二
    千六百年の連続のうえに先人が築いてこられました、この美し
    い日本を守り抜いていくことを御誓い申し上げます。

     靖国に鎮まり坐します二百六十万の御霊よ、願わくば、天翔
    けりつつ、國翔けりつつ、我々の歩みゆく道を照らし給わんこ
    とを、参列者一同心より御願い申し上げ、わたくしの祭文とさ
    せていただきます。

    平成十三年 十二月八日
          
    青山学院大学国際政治経済学部二年 萩原良和

  
           ―――――――――――――

     最後まで御読みいただきまして、ありがとうございました。

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