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Wing-Mel No.440 国益損“省”の“害”務省と“害”務大臣

2001/12/17

 _/          _/  _/                      国益損“省”の
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/   “害”務省と“害”務大臣
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.12.17 4,910部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/         JOG Wing No.440
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     外務大臣としての資質が問われ続ける田中真紀子外相と、そ
    れを補佐し切れぬ外務官僚による外務省の停滞、機能不全によ
    って日々国益が失われいるようだ。

        ●「外務省アジア大洋州局が、10月の日韓首脳会談にあ
          たって作成した小泉純一郎首相の想定問答集「応答要
          領」の中で、新しい歴史教科書をつくる会のメンバーが
          中心になって執筆した扶桑社の歴史教科書の採択率が低
          かったことについて、「日本人の良心の表れ」との表現
          を盛り込み、首脳会談で首相に発言させようと工作して
          いたことが、複数の与党幹部の話で分かった。首相はこ
          れを拒否し、首脳会談でこうした発言は行わなかった。

         外務省の工作は、韓国政府が、この教科書の採択率の低
        さを高く評価していたことへの配慮とみられる。

         首脳会談で焦点となるとみられていた扶桑社の歴史教科
        書について韓国側から問われた際の首相の応答として、
        「採択率が低かったことは日本人の良心の表れで、肯定的
        に評価する」と記すなど、日本の内政問題に干渉して採択
        阻止を要求していた韓国側の主張を、そのまま追認する内
        容となっていた。

         また、靖国神社参拝問題についても、小泉首相の意向を
        確認しないまま「来年の靖国神社参拝は慎重に対応した
        い」と記述、来年度以降の首相の靖国参拝を牽制していた。

         小泉首相は勉強会の席上「この(応答要領の)通りには発
        言しない」と不快感を示し、10月15日に行われた金大
        中大統領との首脳会談では「日本の教科書は国定ではな
        い」と説明している」。(産経新聞 12.15)

■編集者・YoJirouより■

■見識・教養なき外相

     国民的支持を集めて発進した田中真紀子外相だが、就任から
    八か月近く、外相は事務方や首相官邸サイドとの対立が絶えな
    い。失言だらけ、失態だらけで教養のなさ、見識のなさを自ら
    暴露してしまった。この間、日本外交は、米中枢部へのテロ、
    アフガニスタン問題など歴史的重要事件に直面しながら、内部
    の混乱に足を引っ張られ続けてきた。外務省のガタガタは、国
    に計り知れない損失をもたらしたようである。

■チャイナ・コリアへの忠誠

         外務省中国課長の横井裕氏は、「5月の(日中)外相会
        談では、「李登輝訪日拒否を公式表明しない代わりに、横
        井とアジア大洋州局長の槙田邦彦(当時)は、中国に対し、
        『今後は李登輝訪日を阻止する』と約束した」。
        (産経新聞 12.8)

     槙田氏も横井氏も入省後、中国語研修を受けたいわゆる「チ
    ャイナスクール」だ。田中、槙田、横井の“親中派ライン”は、
    中国政府、ついでに韓国政府にも都合のいい存在になった。な
    めきられている。

■気まぐれ

         5月8日、赤坂の米大使館で、ミサイル防衛構想の説明
        のため来日した国務副長官のアーミテージと国務次官補の
        ケリーらは、田中真紀子外相との会談の打ち合わせをして
        いた。

         「そこに日本外務省から一本の電話。「田中外相に至急
        の仕事ができたので会談を中止したい」。アーミテージは
        信じられないという表情を浮かべたが、気を取り直して肩
        をすくめ「仕方ないな」と語った。しかし、ケリーは違っ
        た。「それは失礼ではないか」。声は部屋の外まで響い
        た」(産経新聞 12.6)。

        「アーミテージは帰国後、非礼をわびる日本大使館幹部に
        「あきれたよ」とだけ語った」。(産経新聞 12.6)

     米政府内は、この件について「日米関係に配慮して田中外相
    批判はしないように」との意思統一がはかられたそうだ。しか
    し、田中は国会で会談キャンセル問題が取り上げられると「米
    政府から批判が出ているとは承知していない」とケロリとして
    いた。

■我がまま勝手で国益損傷

         イランの南に広がるペルシャ湾で1991年に発見され
        たサウス・パルス海上ガス田は可採埋蔵量は約13兆立方
        メートル。それまで世界一だったカタールのノース・フィ
        ールドガス田を3兆立方メートル以上も上回る世界最大の
        ガス田である。イランの天然ガス開発には、経済産業省が
        いち早く目をつけ、イラン政府との間で今年7月にまとめ
        たエネルギー協力に関する共同声明に盛り込んだ。8月に
        は、サウス・パルス海上ガス田開発を日本企業との随意契
        約で進めることでほぼ合意していた。

         ところが突然、「イランがなぜかわれわれの話を聞いて
        くれなくなった。こういう大規模プロジェクトは政府間の
        信頼がなければうまくいかない」と外務省からイラン政府
        に働きかけをしてもらえないか」、と三井物産幹部が外務
        省に泣きついてきた。

         田中外相は11月1日に訪日したイランのハラジ外相と
        の会談に、指輪紛失騒動で約40分も遅刻。ハラジ外相が
        ホテルを出る時間をわざわざ調整して合わせたが、田中外
        相は「遅れたが、相手のご都合もちょうど良かった」とい
        うようなことを後でしゃあしゃあと言っていた。会談では
        ハラジ外相がイラン訪問を重ねて招請したにもかかわらず
        「国会があり難しい」と一蹴した。イラン側が期待してい
        た経済支援についてはひと言も触れなかった。

        「天然ガス開発をめぐる今回のイラン側の対応は、日本の
        エネルギー政策の根幹を揺るがしかねない。田中外相の対
        応が影響しているのは明らかで、その責任は極めて重い」、
        と中西輝政京大教授は指摘する。(産経新聞 12.5)

■失った国益・信頼回復には血がにじむ

     失われた国益や信頼関係を取り戻すには、長年の血のにじむ
    ような外交努力を要する。田中外相の見識のなさで一瞬で失っ
    てしまったイランとの友好関係。責任は大きいが、この責任は
    外務大臣がとらなければ誰もとらない。指導者の無責任極まる
    国・日本。嗚呼!

        「外相が使えなければ外交は機能しない。田中外相は外交
        で何か役割を果たしているのではなく、その存在が障害に
        ならないように、米政府や日本政府からケアしてもらって
        いるだけということだ」。(五百旗頭真神戸大教授 産経 
        12.6)

     外交とは「日本国民と日本国の利益の向上と維持を第一目的
    として、外国との間でなされる政治、ないしは政治交渉」であ
    る --- 塩野七生氏(『ローマ人の物語』著者)

【関連】
『真紀子“害”相と小泉総理の“苦悩”?』 YoJirou JOG Wing No.437
(H13.12.10)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000443.html
『日本に主権意識はあるのか?』 YoJirou JOG Wing No.336 (H13.05.14)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000342.html
『外交とは外政なり』 YoJirou JOG Wing No.0273 (H13.01.15 )
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000279.html
『田中外相の軽すぎる発言』 YoJirou JOG Wing No.333 (H13.05.07)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000339.html
『田中真紀子外相への予想された失望』 YoJirou JOG Wing No.341
(H13.05.28)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000347.html
『抜き打ち参拝の末路』 YoJirou JOG Wing No.382 (H13.08.20)
http://www.melma.com/mag/56/m00000256/a00000388.html


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