国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

全て表示する >

Wing-Mel No.366 教科書問題決着?

2001/07/16

 _/          _/  _/                      教科書問題決着?
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/   
_/    _/    _/  _/  _/    _/  _/    _/                YoJirou
 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.07.16 4,444部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/         JOG Wing No.366
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   _/_/     _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 

        金大統領、教科書問題で強い不満表明

     金大中・韓国大統領は10日午前の閣議で、日本の中学歴史
    教科書の修正要求問題に関連して、「日本が歴史をわい曲して
    国民に教えることは、韓日関係にとってよくない。日本は国民
    に真実を教える義務があり、韓国はそれを要求する権利があ
    る」という認識を示し、関係閣僚に対して、あくまで教科書修
    正を目指して努力するように指示した。大統領府報道官が、金
    大統領の発言内容を伝えた。  (読売.online 7.10)

        歴史教科書の回答に 中国も強い不満

     中国政府はすでに「原書中の誤った表現とでたらめな歴史観
    は残っており、中国側は受け入れることはできない」(外務省
    スポークスマン)との立場を明らかにしていた。 中国は歴史
    教科書問題に続いて台湾の李登輝前総統の訪日も重なる中、韓
    国政府の対日反発に合わせる形で修正要求を出した。小泉純一
    郎首相の靖国神社参拝問題を8月に控えていることもあり、今
    後も検討結果を「受け入れられない」との態度を強調していく
    とみられる。(朝日.com 7.9)

    ※※「受け入れられないとの態度を強調していくとみられる」
      と相変わらず朝日新聞が誘いをかけているのが見え見えだ!

     歴史教科書ひとつさえ正しく作れない国を国際社会の責任あ
    る一員として認めることができるだろうか。今や残ったものは、
    反目であり、不和だ。大衆文化の追加開放が延期され、政府間
    交流が途絶え、安保理常任理事国進出にブレーキがかかり、天
    皇が日王に格下げされたとしても、それは日本の自業自得だ。
    残った1カ月間、日本国内の良識に訴える民間レベルの努力を
    併行させ、問題の教科書採択率を最小化しなければならない。
    現在と過去との対話に耳をふさいだ日本は、歴史の小児病から
    脱出できないのだろうか。 (韓国 中央日報 7.9 【社説】)

     (韓国)政府が検討中の段階的対応策には、今年11月から始
    まる日本大衆文化に対する第4次追加開放の無期延期を含む、
    韓日交流事業の縮小及びハイレベルでの交流中断、日本の国連
    安保理常任理事国入りの反対など、国際社会での日本の孤立化
    などが盛り込まれていると伝えられた。近く具体的な対応策を
    発表する方針だ。(朝鮮日報 7.9)

■編集者・YoJirouより■

■日本の誠意ある回答

         相手側には十分と映らないかも知れない。だが今回の文
        部科学省の対応は、法の枠内ぎりぎりまで行われたと評価
        してよいと思われる。過不足のない、誠意ある回答と言っ
        ていい。韓国、中国からの歴史教科書修正要求に対する政
        府の対応を評価したい(読売新聞)、

     と言える判断を今回政府、文部科学省が示したことは大いに
    支持し、慶賀したい。こんなに毅然とした対応を見せた内閣は
    初めてではなかろうか。これも小泉首相がでんと構えているた
    めであろうか。小泉首相も、遠山文科相もきっぱりと再修正は
    ないと明言した。立派である。また、韓国側が提唱している歴
    史教科書の共同研究については「考えはない」とした(朝日 
    7.9)。韓国側は自らの主張、見解に合わない記述は「わい
    曲」として決して認めようとしない、ことをへっぴり政治家や
    官僚でも認識し始めたのだろう。

■金大中大統領の怒り

     今回の回答に対して、金大中大統領が先頭に立って怒りを露
    わにして見せたのは、今のままでは政権維持は難しいという韓
    国国内情勢への大統領の危機意識の表れである。韓国では、対
    日強硬論や日本に対する毅然とした態度は世論を喜ばせ、国論
    をまとめ政権に対する支持につながる信じられており、しばし
    ば内政に利用される。韓国が日本に対して大袈裟に騒ぐのは大
    抵自国の国内問題が根底にあると思って間違いない。これは中
    国にこそ言えることでもあるが。

    「今回の“教科書反日”は次期大統領選に向けた国内政情に関
    係している」(韓国政界筋)(産経新聞 7.19 黒田勝弘)

■中国の比較的穏やかな反応

     今回の回答に対して、中国はもちろん抗議はしているが、比
    較的穏やかな反応を見せている。

     北京放送は外交ルートによる同日午前の回答に関し、歴史問
    題に関する日本政府の立場に変更がないとの日本側の発言内容
    を詳しく伝えるなど、対日関係に一定の配慮を示した。報道の
    あった同日夕以降も、日本大使館周辺をふくむ北京市内はきわ
    めて平静を保っている。(産経新聞 7.10)

     これは、無用な刺激をして、ODA問題、オリンピック誘致運
    動でチベットの人権問題などを持ち出されては困るというよう
    な打算の上での行動だろう。外交とは打算のぶつけ合いだとい
    うことを理解し、実践するほど日本の政治家が成熟し、老獪に
    なるような日が来るのだろうか。はかない夢だろう。

■髭の槙田局長の不思議な発言

     回答書を出したことへの両国の反応について外務省の槙田邦
    彦アジア大洋州局長らから事情を聴いた。槙田氏は「両国の反
    応は厳しいが、これで(この問題は)完結した」と述べた上で、
    外務省としてさらに中韓の要求にこたえることは「ありえな
    い」と述べた。(産経 web 夕刊 7.10)

     中国べったり、真紀子べったりと思われている髭の槙田局長
    に何が起こったのだろうか。「もう教科書問題は打ち切りにせ
    よ、それよりはODA見直しやアメリカのMMD問題で中国に有利に
    なるような外交をせよ」、と中国から秘密指令が来たのでなか
    ろうか、などと勘ぐりたくなる。もしそういうことが起こって
    いるとすれば、教科書問題はパタンと沙汰止みになることもあ
    り得る。これはまたこれで恐ろしいことではある。
    (聖域無き構造改革でばらまきODAの見直しをしようとする小
    泉内閣だが、中でも年間2000億円にのぼる中国へのODA
    の見直し論が浮上している。これに頑強に抵抗しているのが真
    紀子外相だと言われている)

     そう言えば、真紀子外相は親米、親台湾の川島裕事務次官を
    クビにするという。中国べったり槙田局長は相変わらず真紀子
    さんの腰巾着でいられるようだが。このあたりのいきさつはど
    うなっているのだろうか。不可解だ。

■正念場の靖国神社参拝問題

     小泉総理の正念場は何と言っても、靖国神社参拝問題である。
    そんなどうでもいいことにこだわっていないで、景気、経済を
    どうするかを真剣に考えろ、それこそ命取りになるぞという専
    門家は多いことだろう。それは当然であるが、今の景気、経済
    は誰かが少々のことをしてあがいてもどうにかなる問題でもな
    さそうだ。何か根本的なことを突破しないことにはどうにもな
    らないくらい、日本は病膏肓に入っている。経済の専門家も政
    治家も何も分かってない、何もできないことが白日の下に晒さ
    れたのがこの十年の不況だ。となれば、後は何か長い長い戦後
    的精神に風穴を空けて、国民の精神に突破口を作るしかないだ
    ろう。これが昔ならどの国でもやったように戦争を起こし、国
    民の目を外に向けさせたりするかもしれない。現に今韓国、中
    国が日本に仕掛けている教科書問題がまさしく今の時代の戦争
    である。しかし、日本はそれに応戦するほどの戦略も老獪さも
    気力もまったくない。

     そういう意味で、今の時期、インパクトのあるのが、総理の
    靖国神社参拝である。だからこそ、中国、韓国がなりふり構わ
    ず圧力をかけ妨害しようとする。これも一種の戦争だからだ。
    小泉首相はそこまで読める政治家だろうか。読めなくても本能
    的に分かっているのだろうか。

■靖国神社参拝を断行するなら小泉総理を圧倒的に支持する

     小泉総理は首相選挙立候補以来、終始一貫「内閣総理大臣、
    小泉純一郎として靖国神社に参拝する」と言い続けてきた。こ
    れは立派であった。

     しかし、韓国と中国訪問から帰国した自民党の山崎拓、公明
    党の冬柴鉄三、保守党の野田毅の与党三党幹事長が、首相公邸
    で小泉純一郎首相と会談、小泉首相が表明している8月15日
    の靖国神社参拝や新しい歴史教科書への日本政府の対応に対し
    て、韓国、中国両国から強い懸念表明があったと説明。小泉首
    相は、靖国参拝について「熟慮してみる」と述べた、(産経新
    聞 7.12)という。

    (それにしてもこの三人、雁首揃えてあえてこの時期に中韓を
    訪問するするとは、政治家らしからぬ何たる不思慮な行動だろ
    う。もみ手をしに行ったのだろうか。しかも、自分から「靖国
    分祀」を申告したというからあきれかえる)

     総理も揺らいでいなければ良いが、と心配になってきた。周
    囲からの凄まじい圧力、脅しがあるなか(公明党、橋本派など
    身内、身近にもある)、総理も孤独だろう。「熟慮した結果、
    やはり参拝する」とでも言うようなら圧倒的支持を送りたい。
    国民に大きな精神的突破口が開けるだろう。

■YoJirouの予言

     編集者YoJirouは、小泉首相誕生直後の、今年4月30日のJ
    OG Wing No.330号で
     http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000013290

         中でも、今国会中に決着することになる永住外国人への
        地方参政権付与、集団的自衛権の行使に関する憲法解釈の
        見直し、8月15日の靖国神社公式参拝の三点を特に注目
        したい。いずれも橋本派や連立を組む公明党と、小泉首相
        の考えが食い違う問題であり、常に不当外圧が利用される
        問題でもある。これら外圧は何ものにも臆せず毅然たる態
        度をとり続けられる首相が出ればそのうち消滅していく問
        題である。小泉首相はその第一号になれる可能性がある首
        相だと思う。

         小泉首相が座右に置いて愛唱しているといわれる昭和天
        皇の御歌

        ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかく
        あれ

         小泉首相には、臆せず初心を貫き、妥協せず大胆に前進
        するよう求めたい。国民の多くが、閉塞感のあったこれま
        での政治の打破を望み、首相の毅然とした姿勢を期待して
        いる。とくに政策面で断固とした姿勢を見せてほしい。前
        言を翻すようなことがあれば自民党は完全に見放されるだ
        ろう。

     と書いた。

     はたして、小泉さんはこの予言を的中させる首相になれるか
    どうか、靖国神社が正念場である。

============================================================
★★★ 書籍版「国際派日本人養成講座」第3巻発売中 ★★★
・「一つ屋根」の理想を掲げて
   歴史の中の共同体、奉公の人、公と私と、現代と共同体、、、
・全員に電子ブック版総集編をプレセント
・A5判218ページ 定価1,000円(税込み)+送料他210円〜
・千年紀書房 http://www.myciz.net/mmbook/jog.htm
============================================================
-----------------------------------------------------------
購読申込・既刊閲覧: http://come.to/jogwing Mail: jog@y7.net
購読解除: http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/quit_jog.htm
Japan on the Globe 国際派日本人養成講座 http://come.to/jog 
-----------------------------------------------------------

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
Score!: 89 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • コメントはありません。