国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0285 by melma!

2001/02/05

 _/          _/  _/                      教育荒廃の根元
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/               YoJirou
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.02.05 4,018部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/         JOG Wing No.0285
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     日教組の教研集会というのは、いまの成人式よりすさまじい
    らしい。東京の有明コロシアムで27日から開かれているが、
    来賓に向かって「ヒトラー」や「右翼」の罵声が浴びせられた
    という。

     「かえれ、かえれ」のシュプレヒコールが合唱されたともい
    う。いやはやこれが現代の学校の先生たちの会合であるのか。
    信じられない思いがする。かりにも教研集会と銘うつからには
    “教育研究”の場であるはずで、しかも全国から集まった代表
    のはずではないか。

     この集会では、50年前に採択されたスローガン「教え子を
    再び戦場に送るな」が再び確認された。十年一日という表現は
    あるが、“半世紀一日”の古証文を後生大事に抱えている。時
    代錯誤の一徹さには、ある意味で脱帽してしまいそうだ。

     (東京、国立市の教育は)ききしにまさる荒廃で、一部市民
    団体の集会では「『土下座しろ』と校長に言えるなんて、なん
    てすばらしい!」という印刷物が配られた。
                                      (産経新聞 1.30 より)

     敗戦後はまた「権威」の喪失、消滅と相まって、小学校など
    でも、授業中にさわいだり、勝手に教室から抜け出す生徒など、
    手のつけられぬような状態が、学校によってはかなり広がって
    しまった。その上、左翼系の教員組合の強い学校など、「平等
    指向」をたて前として生徒、学生たちをアジり、あおり立てて
    きたものだから、「校長土下座」事件とかいった、とんでもな
    い事態まで発生するようになった。

     規制や「きびしさ」をなるべく少なくし、出来れば消し去ろ
    うという戦後教育一般の傾向は、(それを諸悪の根元のひとつ
    とするのは)まず否めないところだろう。家庭における親の
    「権威」の喪失、希薄化も、こうした風潮に拍車をかけたに違
    いない。そしてアンチ権威の「平等」あおり立ての左翼的教員
    組合の主張と運動が、戦後の日本ではほぼ一貫して奇妙なほど
    の影響力をふるいつづけた。

     この際一層奇妙な話なのに、大方の日本人が見落としてきた
    ことは、世界の左翼運動の総本山だった旧ソ連は、もともと恐
    ろしいほどの「恐怖政治」の国柄で、かつての旧同志たちを雁
    首そろえて裁判の座に引きずり出し、しゃにむに「自白」を強
    要して、一斉に「粛正」してしまったり、さらにおどろくべき
    数の「同志」たちを、強制収容所に放り込んで、何ともいえな
    い「苦難」の歳月を強制したりした。その間の死者たちの数は、
    現在でも正確には判っていないのではあるまいか。

     そうした驚くべき権威主義、暴力政治の旧ソ連を、何と「平
    和」の守り神、階級の平等また人権の守り神のように賛美、ま
    たあがめ奉ってきた左翼政治家、日教組のリーダーたちなど、
    なんとソ連崩壊後ですら、ただの一言だって、公的な釈明、謝
    罪の発言は耳にした覚えがないのだ。これをしかし指摘、摘発
    した新聞というのも、当「産経」を例外とすると、ほとんどな
    かった。しかも、それで事もなくすんできたというのは、これ
    また何とも奇怪、驚くに耐えぬ言論界の「甘え」現象の遍満と
    いうほかない。 
                  (産経新聞 1.30 佐伯彰一氏 『正論』 より)

     とりわけ、韓国から留学していて事故に遭遇した李秀賢さん
    (26)の場合、異国の地でまったく見も知らぬ日本人を助けよ
    うと、ちゅうちょなく線路に飛び降りている。韓国で育った李
    さんのこのとっさの行動こそ、戦後多くの日本人が失ったもの
    だった。

     友人たちによれば李さんは「人が困っているとき助ける勇気
    をもった人だった」という。しかし、そうした「勇気」は一朝
    一夕に身につくものではない。子供のときから家庭や学校、社
    会ではぐくまれていくものなのである。

     戦前までの日本の教育も、家庭であろうと学校であろうと、
    わが身を犠牲にして弱い人や困った人を助けるという勇敢さを
    育てることをひとつの眼目としてきた。

     犠牲といっても、必ずしも命を捨てるということではない。
    家族や社会のため、時としては国のために奉仕する気持ちを養
    うということだった。また社会もそうした行動をたたえてきた。
    そうであってこそ、とっさの場合の勇気も生まれてくるのであ
    る。

     しかし、戦後の教育においては、こうした勇気だとか自己犠
    牲を「国家主義につながる」として廃棄してきた。その結果、
    自分のことしか考えられず、社会のことをかえりみない若者や
    大人を育ててきたのである。 
                                       (産経新聞 1.30より)

■ 編集者・YoJirouより ■

     日教組の第1回教育研究全国集会(教研集会)は昭和26年
    (1951)11月に栃木県日光市で開かれ全国から3千人の教員が
    集まった。基調講演は労農派経済学者の大内兵衛ら3人が行っ
    た。2回目以降も、矢内原忠雄、南原繁、都留重人、末川博ら
    “進歩的文化人”が講演した。

     大内兵衛といえば「戦後民主主義の柱か、革命の黒幕か」と
    称されるほど、左翼学会に君臨していた。ソ連、中国などの共
    産国家を崇め奉り、反米、反日、親共産、社会主義の戦後思想
    の基礎を築いた大御所の一人である。2回目以降の講師もこの
    同類である。

     「明治・大正・昭和を通じての日本のドロボウ根性 − 軍国
    主義をたたき直さないかぎり、日本は世界を大手をふって歩く
    ことはできない」と自国を“ドロボウ”呼ばわりする大内の言
    葉がまさしく日教組50年一日の「教え子を再び戦場に送る
    な」のスローガンであり、自虐の歴史を教える根元である。

     昭和34年(1959)から21年間日教組の委員長を務めた槇枝
    元文の次の言葉はどこの国のことを言っているのだろうか。

     「この国には泥棒がいない。泥棒とは富の片寄ったところに
    発生する。この国には泥棒の必要がないのである。泥棒も殺人
    犯もいないから警察官もいない。交通整理や怪我人のために社
    会安全員が街角や交差点に立っているだけ」

     --- 言うまでもなく、“社会主義の天国”“朝鮮民主主義人
    民共和国”を讃えた文である。

     「この国の人々が、明るい未来の建設に身も心も捧げ、そし
    てそのために真剣に世界の平和を願い、日本の民主勢力の発展
    に期待する心をひしひしと感じ取る。日教組の任務と責任は大
    きい。5年、10年と経てこの国がチョンリマの発展をとげる
    ことを確信し、滞在中に寄せられたさまざまの心づかいに深く
    感謝して帰途についた」
   久保田欣一【鹿児島県高等学校教職員組合執行委員長当時】

     “進歩的文化人”や日教組の心のふるさとソビエト連邦と
    “理想の衛星国”(←進歩的文化人や日教組がなりたかった
    ?)東欧の崩壊で、彼らはすっかりしょげかえるものと思われ
    たのだが、恬として恥じる様子もしょげる様子もない。社会主
    義も共産主義も理想とならない(本心は理想と思っているだろ
    うが)となったら、人権主義、平和主義があるさ、というわけ
    である(このシフトは朝日新聞、岩波書店にも言えることであ
    る)。いずれも左翼が政権を執れない“ドロボウ根性”の国日
    本にはないものだというわけだ。今年の教研集会も「第50次
    記念国際シンポジウムが開かれます。テーマは「平和・人権・
    環境・共生の世紀へ」。 “教え子を再び戦場に送るな”の今
    日的意義と21世紀にむけた国際的意義を考えます」(日教組
    HP)ということだ。

     社会主義、共産主義の崩壊後は朝日新聞を代表とする左傾マ
    スコミはそれに替わるものとして人権主義によってナショナリ
    ズムに対抗し始めた。日教組もこれとまったく軌をいつにして
    人権主義を掲げて国旗、国歌、皇室、日本の歴史などナショナ
    ルなものに激しく対抗し始めたと言える。彼らのよりどころは
    社会主義、共産主義から人権主義に替わってきたのだが、その
    底に共通して流れるものは何か。インターナショナリズム、普
    遍主義である(最近ではこれに左翼側でないグローバリズムが
    加わってきたと言えるかもしれない)。ナショナルなもの、共
    同体、共同体のシンボルの破壊を目指すものである。目指すは
    普遍主義である(ナショナルなもの、共同体的なものは神話、
    迷信、嘘である。普遍主義こそ真理であるという強い錯覚が根
    底にある)。
    
     普遍主義には顔がない。文化国家で固有の顔のない国はない。
    固有の顔を持つもの同士が何とか部分的にでも普遍を共有しよ
    うと努力しているのが今の世界だろう。この世界に固有の顔の
    ないものが出てくれば、お化けである。気味悪がられるだけだ
    ろう。固有の顔、すなわち文化は固有の場所と時間があって育
    つものだ。これをかき消したがっているのが日教組を始めとす
    る左翼である。固有の顔を消せば国際社会を“大手をふって歩
    ける”(大内兵衛)と思いこんでいる。これでどんな人間がで
    きあがるか、明白だろう。うすっぺらで品格のないお化けであ
    る。
    
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