国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0279 by melma!

2001/01/25

 _/          _/  _/                      アヘン戦争こぼれ話
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/                     伊勢雅臣
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H13.01.25 3,981部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0279
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     国際派日本人養成講座の伊勢雅臣です。JOG(173)「地球史探
    訪:アヘン戦争〜〜林則徐はなぜ敗れたのか?」の執筆中にい
    ろいろ面白い発見がありました。紙数の関係で、JOG本誌には
    掲載できませんでしたが、JOG Wing の方で紹介させていただ
    きます。
    
■1.中国の汚職のすさまじさ■

     ある国で、どれだけ「公」が尊ばれるか、を測定する一つの
    バロメーターが汚職の程度であろう。清国には「私」が充満し
    ていると書いたが、その汚職のレベルも我々の想像を絶する。
    
     その典型は、道光帝の2代前の乾隆帝が死んだときに、処刑
    された寵臣・和シェン(王へんに申)であろう。没収された彼
    の財産は8億両、当時の政府歳入7千両の10年分以上であっ
    た。20年間にわたって、歳入の半分以上を自分の懐に入れて
    いたのだ。[1,p17]
    
     平成13年度の税収見込みが約50兆円であるから、今の日
    本で言えば、和シェンは500兆円ほども懐に入れていたとい
    うことになる。現代日本の数千万円レベルの汚職など、子供だ
    ましというレベルである。

■2.なぜ中国に「公」の意識が育たなかったのか?■

     しかし、なぜ中国人はこれほど、公を犠牲にしてまで、私利
    私欲を追求したのか。これに関しては、の著者・陳舜臣の次の
    言葉がヒントになろう。

         しかし、当時の中国は満州族政権であったことを想起す
        る必要があろう。異民族に支配されている国であるから、
        時の政権に忠誠を誓う方が、民族の大義に反したといえる
        のだ。満州人も英人も、漢民族にとって同じく異族である。
        英軍の手先になるのも、清朝の将軍になるのも、同じよう
        に異族に身を売ることだという理屈になる。[p1,240]
        
     結局、有史以来の民族国家を保ち、その中心の皇室が「公」
    の精神を発し続けてきたわが国と、長い異民族支配のもとで
    「公」の精神の育ちようもなかった中国とは、もはや「国体」
    の違いとしか言いようがない。
    
     日本と中国とは「同種同文」などというのは誤った先入観で、
    これほど対照的な国体を持った隣国というのも珍しいであろう。
    
■参考■(お勧め度、★★★★:一般向け〜★:専門家向け)
1. 「実録アヘン戦争」★★★、陳舜臣、中公文庫、S60.3

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創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
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