国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0266 by melma!

2000/12/25

 _/          _/  _/                      潰れぬ、潰さぬ北朝鮮
_/          _/      _/_/_/      _/_/_/                 YoJirou
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.12.25 3,963部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0266
                                _/     国際派日本人の情報ファイル
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     平壌で開かれていた第四回南北閣僚級会談は12月15日、
    年内に予定されている最大懸案である北朝鮮の金永南最高人民
    会議常任委員長(元首格)のソウル訪問が決まらないまま終わっ
    た。6月の南北首脳会談で出発した南北和解ムードは最近、各
    種の日程が延期や中止になるなど足踏み状態になっており、来
    年春の金正日総書記のソウル訪問も不透明になりつつある。

     足踏みの背景としてソウルでは、対北融和策を進めてきた金
    大中政権に対する支持率が低下し、世論の対北友好ムードが後
    退していることなどが挙げられている。

     北朝鮮側は今回の閣僚級会談でも依然、高姿勢が目立った。
    自らの軍事独裁体制はよそに、従来通り「主敵(仮想敵)は北」
    とした今年の国防白書を取り上げ韓国側を執ように非難する一
    方で、新たに「50万キロワットの電力支援」を直ちに約束す
    るよう要求した。

     北朝鮮は食糧支援獲得ではすでに日本からのコメ50万トン
    のほか韓国からは60万トンを取り付けるなどかなり入手して
    いるため、次は必ずエネルギー支援を求めてくるとみられてい
    た。会談でも当初の支援要求は「2百万キロワット」だったと
    いう。

     エネルギー支援については余剰電力を直接、北に送電するの
    か、あるいは余剰石炭にするのかなど今後、経済協力推進委員
    会で協議されるが、一方的な対北支援に韓国世論はしだいに厳
    しくなっており実現までは曲折がありそうだ。

     金正日総書記訪韓の前提になっている金永南委員長の訪韓時
    期は、今回の会談で具体的な合意がなかったため来年にずれ込
    む見通しだ。

     北朝鮮側が韓国の国防白書における「主敵」論を繰り返し非
    難しているのは、金正日総書記の訪韓が延期ないし中止になっ
    た場合、韓国側に責任転嫁するための布石ではないかとの観測
    もある。
                                         (産経 12.16 より)

     韓国と北朝鮮の第二回離散家族再会が11月30日からソウ
    ルと平壌で始まったが、ソウルでは再会事業の最高責任者であ
    る大韓赤十字社の張忠植総裁が北朝鮮側から批判されているこ
    とを理由に突然、海外(日本)出張に出されるという異常事態が
    起きている。

     これは張総裁が前回の離散家族再会で平壌を訪問した後、韓
    国の雑誌インタビューで「平壌は十年間、変化はなく、沈滞し
    ている」などと語ったことを北朝鮮側が問題視し、張総裁の罷
    免などを要求していることが背景にある。

     北朝鮮側の強硬姿勢については、韓国における北朝鮮批判を
    封じることが目的とみられている。韓国内での対北批判勢力の
    孤立化を狙った圧力との見方が強い。
                                          (産経 12.1 より)

     北朝鮮当局が第2回南北離散家族訪問の取材団の一員として
    訪朝した韓国紙、朝鮮日報の写真記者を12月1日深夜から2
    日未明にかけ、平壌のホテル内の部屋に一時“軟禁”、同紙の
    記事内容について謝罪するよう要求していたことが3日明らか
    になった。

     北当局者は記者をホテルの空き部屋に連れていき、「朝鮮日
    報に好ましくない記事が出た」として謝罪を求めたが、同記者
    は拒否し、3時間後に解放された。
                                               (産経 12.4)

■ 編集者・YoJirouより ■

     JOG Wing 8.28号で編集者・YoJirouは次のように書いた。

         「まず、頑ななイメージから、いきなり対話、柔和ムー
        ドを持ち出し相手を感激させて冷静な判断力を失わせる。
        そこでジワーッと対話への対価、見返りを求めてくる。相
        手が譲歩をし始めると、突然対話ムードを止め、一方的に
        難癖をつけて相手を非難し攪乱する。軍事独裁体制は結局
        は国をオープンにできない、すれば崩壊に向かう宿命にあ
        ることを一番知っているのは独裁者である」

     まさにこうなってきているようだ。

    10.16号では次のようにコメントした。

         「南の金さんが脚光を浴びれば、北の金さんははますま
        す閉じこもろうとする。アメリカと韓国がそれを何とか開
        けさせようとする。それにつけ込んでいろいろ脅し、要求
        を出し物資をむしり取ろうとする。日本は協力を強要され
        る、という図式になるのではなかろうか、というのが編集
        子YoJirouの予想です」

     これもまさしくこうなってきている。

     どうもアメリカは北朝鮮を潰さない大方針を持っていると思
    われる。韓国は当然これに従う。韓国に軍隊を駐留させている
    アメリカは、北朝鮮が崩壊すれば、直接中国と対峙することに
    なる。これはアジアの不安定要因となるからアメリカは避けた
    がる。また、中国にとっても北朝鮮が崩壊して難民がどっと流
    れ込んでも困る。今でも北朝鮮国境では難民に手を焼いている。

     また、ソ連崩壊による、東欧の資本主義化が非常に困難を極
    めているし、東西ドイツ統一によって西ドイツへの負担が非常
    に重いものになっている現実が分かり、南北統一を楽観視でき
    ないことが判明した、等によりアメリカも韓国も北朝鮮を潰さ
    ず、アメリカの大嫌いな独裁だろうと何だろうと北を生かし続
    けながら影響力を行使しようと決めたものと推測できる。北朝
    鮮も何だかんだとぐずりながら援助をせしめられる。韓国金大
    中大統領の「太陽政策」がまさにぴったりである。アメリカの
    属党自民党の怪しげな動きもこれに呼応しているものと考えな
    いといかにも不可解である。野中、河野など不快、不可解な日
    本外交はまだまだ続きそうだ。

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