国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0192 by melma!

2000/07/10

 _/          _/  _/                      台湾通信(1)
_/          _/      _/_/_/      _/_/_/       〜日本人への敬愛
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.07.10 3,277部
  _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0192
                                 _/     国際派日本人の情報ファイル
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     伊勢雅臣です。仕事で初めて台湾に行って来ました。わずか
    3泊4日でしたが、感ずるところ多々あり、随想風にまとめて
    おきたいと思います。

■1.日本語が通じる国■

     台北空港を降りて、入国手続きを済ませ、到着ロビーに出る
    と、日本語で企業名を書いた紙をもった出迎えの人で一杯でし
    た。日本の有名企業・無名企業が、ずらりと並んでいます。日
    本からの出張者を、台湾人の運転手が迎えにでているのです。
    
     私の会社名もすぐに見つかりましたが、よく見ると別の人の
    名前でした。いくつかの事業部がここに工場を造っていますの
    で、別のプロジェクトでしょう。
    
     出迎えの列の最後の方で、ようやく私の名前を書いた大判封
    筒を持っている人を見つけました。年の頃、50台のおじさん
    です。ちょっとたどたどしいが、十分理解できる日本語で、車
    を出口に回してくるから、出たところで待っていて下さい、と
    言います。
    
     北米、東南アジア、ヨーロッパと、すでに10数カ国を廻り
    ましたが、日本語で出迎えられたのは、これが初めてです。
    「ここは日本語が通じる国なのだ!」というのが、最初の印象
    でした。
    
■2.会社への信頼■

     目的地は新竹。空港は台北から数十キロ南西にありますが、
    さらに南西に数十キロ行った所です。大きな工業団地があり、
    最近では半導体などのハイテク企業の集積地でもあります。
    
     新竹に向かう車中で、日本語でいろいろなことを尋ねました。
    車中から見える山並みは、日本よりややずんぐりむっくりして
    いますが、豊かな緑に覆われています。どうも外国に来たと言
    うより、大分や鹿児島の延長上の土地という「連続性」の方が
    強く感じられます。
    
     工場についてから、日本人の社長と共に生産現場を廻ってみ
    ましたが、監督者が日本語でいろいろ質問に答えてくれます。
    海外工場では、こういう場合、現地人が自分をアピールしてや
    ろうと格好をつけたり、あるいは、自分の至らないところを見
    つけられたら困ると身構えるケースがよくあるのですが、その
    でっぷり太った監督者は、愛嬌のある笑顔で、いろいろ説明し
    てくれます。社長に問題点を指摘されると、ちょっと困ったよ
    うな顔をして、「そうですね。ハハハ」とあまり深刻には受け
    止めません。
    
     この会社はできて10年以上たち、現地の人も創業当初から
    の人がほとんどだそうです。当社の微温的な経営では、首を切
    ったり、給料を下げたりということをしませんので、現地人従
    業員もすっかり会社を信頼しきっているようです。
    
■3.心和む一体感■

     日本人と現地人による会議にも陪席しましたが、その和気藹
    々とした姿は、まことに心和むものでした。日本人の一人は、
    現場上がりの人で、定年退職後、嘱託として現場の指導に当た
    っている人です。この人が台湾人の監督者に対して、まるで自
    分の息子たちを教え諭すように、語りかけています。若手の日
    本人エンジニアは、台湾人の課長の提案に対して、真剣に議論
    をしていました。
    
     日本語が中心ですが、日本語ができない監督者には、別の人
    が台湾語で通訳してやっています。日本語と台湾語がわいわい
    と飛び交うまことににぎやかな会議でした。このような現地人
    と日本人の一体感ある会議は、はじめて経験しました。何度も
    日本国内の地方工場での会議と錯覚しそうになり、そのたびに
    ここは国内ではない、外国の工場なのだと、自分に言い聞かせ
    たほどです。
    
     社長は、中国や東南アジアでのビジネス経験も豊富な人です
    が、こんなに心からの親日感情を持って接してくれる国はない、
    と言っていました。また台湾滞在10年におよぶ事業部長は、
    日本統治時代に我々の先輩がしっかりやってくれていたので、
    そのお陰だと言ってました。
    
     台湾の日本に対する感情を私なりに形容すると「敬愛」とい
    う言葉がもっともぴったりします。「愛」というのは、かつて
    の同胞、というより「身内」への愛情、そして「敬」とは、進
    んだ技術と産業、そして、戦前の台湾の物質的・社会的インフ
    ラを作り上げた功績への尊敬です。どういう所からこれを感じ
    たのか、それは次号以下でご紹介しましょう。
    
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創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
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