国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.00 by CLICK INCOME

2000/06/23

 _/          _/  _/                      憲法改正を求めて
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/    (中)全世代を結ぶ
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.06.23 3,277部
 _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0185
                                 _/     国際派日本人の情報ファイル
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          ほそかわ・かずひこさんからの投稿

◆世代構成の変化が問題

    (上)で述べましたように、憲法を改正する主体は国民です。
     憲法の改正は、国民が自己の意思で決定する課題、そして決
    定できる課題です。

     国民の中には、性別、年齢、職業、地域などでさまざまな違
    いがあります。その中で、私は憲法との関係では世代の違いに
    注目します。そして、世代構成が年々変わってゆくことに、今
    後の日本の問題点を感じています。

     既に戦後教育を受けた世代が大半となっています。戦前の世
    代は、退職者や高齢者のみになりつつあります。

     明治生まれの人(88歳以上)は急速に少なくなっています。
    戦争を青年期以降に体験した人(73歳以上)は、社会的な影
    響力を失いつつあります。政界・財界・学界しかり。60歳台
    半ばから70歳台にかけての人々は、自己形成の過程で、戦中
    から戦後へ教育の激変を体験しました。そして、完全に戦後教
    育を受けた年代は、61歳以下の人々となります。

     このままあと10年、20年すれば、戦後世代が圧倒的多数
    になります。日本の歴史・伝統・精神を教えられず、反日的で
    自虐的な教育を受けた世代が、一層社会に満ち溢れることにな
    ります。

     現在は、まだ国民の意識は、危ういバランスを保っています。
    しかし、このまま世代構成の経年変化が進めば、じきに天秤は
    動かなくなります。片方のおもりが圧倒的に重くなって。

     そこで戦前の日本を知っている世代、70歳台以上の人々は
    大いに、歴史と体験を語っていただきたいと思います。子や孫
    に、若者に、失われた精神を伝えていただきたい。それに余生
    の命を燃やしていただきたい。それを世代的な責任と心得られ
    たくお願いしたいと思います。
 
◆戦後世代は担いうるか

     戦後教育を受けた世代、戦後生まれの世代は、既に社会の中
    枢を占めるにいたっています。そうなるに従って、日本の政
    治・外交・経済・司法・教育・報道等が、急速におかしくなっ
    てきています。

     このまま戦後世代は、日本丸の舵取りを担いうるでしょうか。

     戦後世代の中で、最も目立つのは、「団塊の世代」です。
     この世代は戦後最初期の世代であり、突出して人数が多く、
    また強いエネルギーをもっています。今後の我が国の舵取りに
    大きな影響を及ぼしてゆく世代と考えられます。

     「団塊の世代」とは、昭和22(1947)〜24(194
    9)年生まれの人々です。今年、51〜53歳になります。完
    全な戦後世代です。

     「団塊の世代」は人数が多いのは、敗戦直後のベビーブーム
    に生まれたからです。そして、彼らは同年齢が多いため、過酷
    な受験競争を体験しました。やっと入った大学では、学園紛争
    と70年安保という動乱の時代に直面しました。

     この時代の学生をいう「全共闘世代」とは、「団塊の世代」
    を中心に、プラスマイナス2歳あたりの年齢層でしょう(主に
    昭和20年〜26年生)。

     動乱の時代の後、「団塊の世代」は1970〜80年代の日
    本の成長を、若き戦士として支え、ものの豊かさを楽しんだ後、
    バブルの崩壊に遭遇しました。長引く平成大不況の中で、今は
    厳しいリストラの対象にされています。彼らは、我が国最初の
    核家族をつくった世代でもあります。戦前の日本の家制度が解
    体されたところに、彼らはニューファミリーを演じました。し
    かし、父性を喪失し、母性が衰弱した彼らが、今、家庭で抱え
    ているのは、子供(団塊ジュニア)の心の問題です。犯罪や病
    理につながるような。

     「団塊の世代」は、戦後日本の変化と矛盾を、そのまま直に
    体験してきた日本人だと、私は思います。

◆「団塊の世代」とその下の世代

     「団塊の世代」には、産業社会に順応して生活していながら、
    思想・心情的には左翼的な根っこを持っている人が多くいます。
    しかし、そうした人ばかりでもありません。私の知るところ、
    このの世代には、次のような人たちがいます。
 
    ・ 昭和22(1947)年生 53歳
      東中野修道、小浜逸郎、中西輝政、鳩山由紀夫

    ・ 昭和23(1948)年生 52歳
      川勝平太、吉田和雄、西村眞悟、舛添要一

    ・ 昭和24(1949)年生 51歳
      佐伯啓思、桜井哲夫

     これは私が個人的に関心を持っている人を並べただけですが、
    この世代には、日本を動かすエネルギーを発している、錚々た
    る人材がいることがわかるでしょう。

     ちなみにこの世代の上下を含むのが「全共闘世代」ですが、
    彼らは学生時代から政治・社会問題への高い意識をもっている
    世代です。「団塊の世代」の上下には、次のような人たちがい
    ます。

    ・ 昭和20(1945)年生 55歳
      中川八洋、桜井よしこ、太田誠一
    ・ 昭和21(1946)年生 54歳
      長谷川三千子、百地章、松本健一、菅直人
     昭和22〜24年生  「団塊の世代」
    ・ 昭和25(1950)年生 50歳
      坂本多加雄、高橋史朗

     戦後世代の全体を見たとき、「団塊」なるいは「全共闘」の
    世代に比べ、より若い世代が、この世代よりマシとは言い難い
    と、私は思っています。(私は昭和29年生ですが…)

     というのは長期的な傾向として、より若い世代には、政治・
    社会問題への無関心、生命力・精神力の低下、ものへの執着、
    快楽消費志向、価値観の多様化・個別化、自己中心、幼時退行
    などの傾向が、顕著になってきていると思うからです。

     そのことを考えると、「団塊」あるいは「全共闘」の世代の
    エネルギーが、日本再生の方向に向くかどうかが、今後の日本
    の舵取りに大きな影響を与えると思われるのです。別の言い方
    をすれば、この戦後最初期世代が反日・自虐・護憲の誤りに目
    覚めれば、我が国は再生は、勢いを増すということです。

◆子供の悩みは、各世代に共通

     そのための鍵となりうるものの一つが、少年の問題だろうと、
    私は思います。

     「団塊」「全共闘」の世代も、その下も含めて、20歳台以
    上の人々の多くが持っているのが、子供の悩みです。自分の子
    供を含め、今の子供達がこのままではとんでもないことになる、
    なんとかできないかと考える人が多くなっていると思います。

     たとえば、凶悪殺人などが続く17歳。その親の年齢は、い
    くつでしょうか。主に40歳台〜50歳台でしょう。17歳の
    子供を持つ親が集まれば、37歳の親もいれば、57歳の親も
    いるのです。そして、17歳の子供をもつ親として悩みを共有
    しています。

     また、小学校1年生の学級崩壊。その親の年齢は、いくつで
    しょうか。主に20歳台半ば〜40歳台でしょう。小1(6〜
    7歳)の子供を持つ親が集まれば、24歳の親もいれば、その
    倍の48歳の親もいるのです。そして、学級崩壊の子供をもつ
    親として悩みを共有しています。

     またたとえば、中高生による少女売春。「援助交際」という
    欺瞞語の売買春。その親の年齢は、主に30歳台〜50歳台で
    しょう。「人に迷惑かけなければ、なにやってもいいジャン」
    「自分の体でお金もらって何がわるいのヨ」などと言われて、
    言い返せない親。うちの娘は大丈夫だろうか、と不安を持つ親。
    そこに共通する悩みがあります。

     子供の悩みを持ち、教育や社会を何とかしなければならない
    と、考える人は、世代を超えて、急速に増えていると思います。
    どの年齢層にも、真剣に悩んでいる人がいます。

     なんとかしなくてはと思う人々が発言・行動し、ネットワー
    クを作り、同世代、他世代に影響を及ぼしていく。その中から、
    より大きな動きが生まれてゆくと思います。

◆歴史・教育が全世代を結ぶ

     私と同年代に、小林よしのり氏がいます。彼の漫画「戦争
    論」は、世代間の壁を破りました。10歳台から80歳台まで
    の人々に感動を与え、意識改革を起こしました。そして、祖
    父・父・子の三世代につながりを生み出しました。これは凄い
    ことです。世代の違いや断絶を強調する論議を、吹き飛ばして
    しまいました。壁を破ったのは、歴史認識でした。

     また彼も関与してきた「新しい歴史教科書をつくる会」は、
    歴史教育・歴史教科書の問題から、戦前・戦後の世代が結び合
    い、各世代の優れた人材が結集してします。主な人々を挙げて
    みます。

    ・ 昭和10(1935)年生 65歳
      西尾幹ニ
    ・ 昭和14(1939)年生 61歳
      西部邁
    ・ 昭和18(1943)年生 57歳
      藤岡信勝
    ・ 昭和25(1950)年生 50歳
      坂本多加雄、高橋史朗
    ・ 昭和28(1953)年生 47歳
      小林よしのり
    ・ 昭和32(1957)年生 43歳
      高森明勅

     これらの人々は、戦後教育を受けた世代です。その中から、
    教科書改革運動が起こっていることが見て取れます。

     たとえば、この運動が、子供の悩みをもつ人々を、世代を超
    えて結び付けています。現在、教科書の採択戦が本格化しつつ
    ありますが、一層多くの人々が輪の中に加わってゆくに違いあ
    りません。

     また「つくる会」の面々の活動は、10歳台〜20歳台の青
    少年の心に訴え、大きな影響を与えています。藤岡氏らの「教
    科書が教えない歴史」シリーズは、今も中高生に読まれていま
    す。西尾氏の著書「国民の歴史」は、大学生協の書店でもベス
    トセラーになったと聞きます。この活動の影響を受けた青少年
    の中から、10年後、20年後に、日本を変えていく人材が出
    てくるでしょう。

◆ここ10年で日本の運命が決まる

     「つくる会」を挙げたのは、一つの例に過ぎません。教育改
    革や青少年問題。社会改革に取り組んでいる組織・団体は、他
    にいくつもあります。

     教育問題や心の問題に取り組んでいる人の多くは、さまざま
    な問題の根本に憲法があることにきづきます。そして、改革へ
    の取り組みの中から憲法改正をめざす方向に、向っていきます。

     そして、教育改革や精神改革と憲法の改正は、同時並行して
    推進すべき課題だと認識されます。

     青少年に関わる改革は、待ったなしの課題ですが、憲法の改
    正もできるだけ早期に実現することが目標でなければなりませ
    ん。私は10年のうちに抜本的改革をと考えます。20年先で
    はもはや遅すぎると思います。2020年には、日本社会の世
    代構成が劇的に変わっているからです。これからの10年が極
    めて重要な期間だと思います。

     この期間のうちに日本の変革を成し遂げられなければ、日本
    の精神的伝統は、急激に衰退するでしょう。それは、日本とい
    う国家・民族の衰亡に結果するでしょう。それは、日本人個人
    個人の将来が、不幸と悲惨に向うということを意味します。も
    ちろん家族や子供たちとともに。

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    ほそかわ・かずひこの<オピニオン・プラザ>
    http://www.simcommunity.com/sc/jog/khosokawa
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a. JOG(141) Common Sense: 仮設憲法、急造成功
http://www.melma.com/mag/15/m00000115/a00000070.html
 今週末までに、新憲法の概案を作れ、、、マッカーサーは、なぜ
そんなに急がせたのか?

■編集長・伊勢雅臣より■

     教育は、ほそかわさんの言われるとおり、各世代をつなぐ問
    題であり、さらに家庭や学校などなにがしかの実践を行いうる
    分野です。こういう所から、国民が自らの力で自己改革を図っ
    ていくというエネルギーが出ればと思います。

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