国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0175 by CLICK INCOME

2000/05/31

 _/          _/  _/                         天才スターリン
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.05.31 3,274部
  _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0175
                                 _/     国際派日本人の情報ファイル
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     JOG(140)では、汪兆銘を軸に、日中関係を概観しましたが、
    最大のターニング・ポイントが西安事件でした。それまで反共
    親日政策をとっていた蒋介石が、張学良に捕らわれ、容共抗日
    政策に転換します。その7ヶ月に後に、廬溝橋での日中両軍の
    衝突が起こり、日華事変が始まります。これで、1933年(昭和
    8)年、塘沽停戦協定以来、4年2ヶ月にわたって続いてきた
    日中和平が終わります。

     こうした流れを見ても、日中戦争は日本側の「侵略意図」だ
    けでは説明できないことが分かります。蒋介石の国民政府、日
    本、そして中国共産党(というよりは、それをあやつるスター
    リン)の3者間の争いです。
    
     三者間の争いの場合、自分以外の二者が争えば、自分がもっ
    とも有利となります。西安事件では、スターリンが蒋介石を助
    けよと指示して、毛沢東が真っ赤になって怒ったそうですが、
    これを見ると、戦略家としてスターリンの天才ぶりがよく分か
    ります。国民党政府と日本を争わせたことで、結局、中国大陸
    全体を共産陣営に引き込むことに成功したのですから。
    
     スターリンが、アメリカのルーズベルト政権に影響を与えて、
    ドイツと戦わせるようにしたのも、同じ戦略でした[a]。これ
    により、アメリカの力も使って、東ドイツまでの広大な地域の
    共産化に成功しました。
    
     ソ連が東ヨーロッパから、中国、北朝鮮に至る広大な地域を
    勢力下に置くことに成功したのも、日-中、米-独など、「敵を
    もって、敵を叩く」大戦略の結果でした。
    
     日本とドイツが、ソ連との緩衝となっていたのに、両国をう
    ち破った結果、アメリカは、日独の抱えていた対ソ防衛という
    課題をすべて引き受けなければならなくなりました。ヨーロッ
    パにおける冷戦、アジアにおける朝鮮戦争、ベトナム戦争は、
    この結果なのです。
    
     第二次大戦を、日独の「ファシズム」陣営 対 米英ソ中の
    「民主主義」陣営の戦いと見ては、その後のなぜすぐに米ソ対
    立が起こったのか理解できないでしょう。
     
a. JOG(116) 操られたルーズベルト
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h11_2/jog096.html
 ソ連スパイが側近となって、対日戦争をそそのかした

■編集長・伊勢雅臣より■

     アメリカは戦う相手を間違えて、日本を破ったために、対ソ
    防衛の課題をそっくり引き継がなければならなくなった、とい
    うのは、米国の冷戦外交の理論的指導者ジョージ・ケナンの見
    方です。これについては、いずれJOGでご紹介しましょう。

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創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
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