国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0174 by CLICK INCOME

2000/05/29

 _/          _/  _/                      アメリカは世界の裁判官 ?
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.05.29 3,274部
  _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0174
                                 _/     国際派日本人の情報ファイル
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     88年2月、パナマの最高実力者、マヌエル・ノリエガ国防司
    令官を、フロリダ州の連邦大陪審院が麻薬取引罪で起訴した。
    南米のコカイン密輸ルートに君臨しているという容疑である。
    
     ブッシュ大統領は、90年1月、連邦大審院の起訴を理由に、
    パナマに軍事侵攻し、ノリエガ将軍を逮捕、身柄をフロリダに
    移送した。国内の犯罪容疑者を逮捕するのと、同じ感覚で、他
    の主権国家の高官を武力侵攻で逮捕したのである。
    
     この「米国が裁く」方向は、97年に登場したテロ国家訴追法
    でさらに強化されている。これはテロ国家によって、アメリカ
    人が被害を受けた場合、その国家を相手取って、損害賠償でき
    るという内容である。
    
     この法律は法学の常識を無視して「過去にさかのぼって」適
    用可能とされており、第一号申し立ては95年4月、パレスチ
    ナ・ゲリラがバスに爆弾を積んで、イスラエル兵士に自殺特攻
    を仕掛けた際、巻き添えになったニュージャージー州の女子学
    生の遺族からなされた。
    
     法廷はこれをイランの支援によるものと断定、イランの国連
    大使事務所に召喚状を出した。イラン側は、証拠もないまま被
    告と認定し、国際問題に米国の国内法を外国政府に適用するこ
    と、それも過去の事件に遡及するという法律自体に疑義を投げ
    かけて、出廷を拒絶した。
    
     裁判は結局、被告欠席のまま行われ、イランに対して2億4
    7百万ドルの賠償支払いを命じた。これには外交上の拘束力が
    伴うので、たとえば今後アメリカがイランに政府援助を行う場
    合でも、この賠償支払いを条件にする、ということができる。
    
     いまや、アメリカは世界の警察官だけではなく、世界の裁判
    官にもなろうとしているのである。

    参考「弁護士が怖い!」、高山正之、立川珠里亜、文春文庫、
    H11.5

■ 編集長・伊勢雅臣より■

     国際社会を最も知らない国民は、アメリカ人なのではないか、
    という気がします。英語以外の外国語を話すアメリカ人にはあ
    まりあったことがありません。ヨーロッパやアジアのように異
    文化と対等につきあうという機会もほとんどありません。
    
     国際社会を知らないアメリカが、アメリカン・スタンダード
    をグローバル・スタンダードとして、国際社会に押しつけてい
    る、そこに現在の国際社会の不幸があります。
    
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創刊日:1999-03-10  
最終発行日:  
発行周期:3回/週  
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