国際情勢

JOG Wing 国際派日本人のための情報ファイル

政治・経済・外交・社会・文化などの分野において「元気な日本」を作るためのオピニオン誌です。

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JOG Wing No.0121 by CLICK INCOME

2000/01/27


 _/          _/  _/                      笹川良一とカーター元大統領
 _/          _/      _/_/_/      _/_/_/   の友情
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 _/  _/  _/    _/  _/    _/  _/    _/      H12.01.26 2,939部
  _/  _/      _/  _/    _/    _/_/_/        JOG Wing No.0121
                                 _/     国際派日本人の情報ファイル
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     JOG(121,122)では、笹川良一氏をご紹介したが、一般に、笹
    川氏は「競輪と右翼」といった極めて悪い印象しか持たれてい
    ない。しかし、以下に紹介するカーター元米国大統領の信頼は、
    笹川氏の真の姿を明らかにするものである。
    
         笹川が「アメリカ人の中で一番親しい」(鶴蒔靖夫編
        『改革の時代−笹川良一と各界の英知が語る世紀末の提言
        集』IN通信社 一九八八年 242ぺージ)と語り、アフリカの
        飢餓問題の解決などいくつかの事業を一緒にしたことのあ
        る、カーター元大統領にインタヴューした時、私が「笹川
        と一緒に仕事などしない方がいいという忠告を、アメリカ
        人からいわれませんでしたか」と質すと、カーター元大統
        領は「アメリカ人からだけでなく、日本人の友人からも、
        たびたびそういう忠告を受けた」と答え(一九九八年三月
        十三日、著者がおこなったインタヴュー)、そして続けて
        「しかし私は、自分の体験から、彼(笹川良一)とその財団
        (船舶振興会)のインチグリティ(誠実さ、高潔さ)を信じて
        いる」と言い切ったのである。[1,pVI]
        
     カーターが笹川を信ずるようになったのは、次のようなおも
    しろいエピソードがあったからである。
    
     カーターが大統領職に破れた後、他の大統領の慣例に従って、
    自らの記念館を作ろうと、日本への募金集めに来たのだが、現
    職の時とはうって変わって、政財界人の大部分は手のひらを返
    すように冷たい態度をとった。
    
     この話を耳にした笹川は、「日本人は約束を守る国民です。
    悪く思わないでください。」と50万ドルを提供した。
    
         ちなみに笹川によれば、このときカーターは、「私が日
        本を訪問したときには、あなたの家に宿泊させていただき
        たい。あなたが米国に来られたときは、私の家に泊まって
        ほしい」と要請したという。
        
         これについて笹川は、以下のように述懐する。「私の家
        は、多くの人が考えているのと反対に、客を泊めるような
        大邸宅ではないので、私はせっかくの申し出を遠慮してい
        た。カーターさんは、自分を泊めるのが嫌だから断わって
        いるのだと思われたらしい。
        
        それで、『せめて、あなたの家で昼食をご馳走していただ
        けないか』と再度の申し入れがあった。(昭和)五十八年七
        月、カーターさんが来日されたとき、わが家を訪問された。
        
        ところが、両隣が立派な大邸宅であるのに、わが家の門柱
        は倒れかかっており、しかも家自体も粗末なのに、カータ
        ーさんは驚かれ、『別荘は何カ所にお持ちか』と私に質問
        された。アメリカの政治家がそうしているように、週末は
        都塵を避けて、自然の中に住まいを持っているとでも思っ
        たらしい。そこで私は答えた。
        
        『八十四歳(当時)の今日まで、別荘を持ったことはありま
        せん。その理由は、世界中には食ベるに食なく、寝るに家
        なく、病気になっても医師の診察、治療を受けられずに死
        亡する、気の毒な人たちがたくさんいます。こういう人た
        ちのことを考えると、贅沢はできません。私は栄養失調に
        ならない程度の最低限度の生活をしているから、老眼鏡も
        持たず、健康、長寿を保っていられるのです。』この答え
        にカーターさんは、すっかり満足されたようだった。
        (『人類みな兄弟』)[1,p328]

■編集長・伊勢雅臣より■

     50万ドルと言えば、現在のレートでも、5千万円。そんな
    金額をポンと寄付する人間があばら屋に住んでいるというのも、
    欧米人の感覚では、常識を超えた話です。
    
     笹川の悪評は、戦後のサヨク思想に収まらない強靱な思想と
    行動力に対する進歩的知識人の反発から来ているのではないで
    しょうか?
    
     笹川氏の戦後の活動は、まためざましいものがあります。こ
    れについては、いずれJOGで再び取り上げましょう。

★ JOG(121) 人物探訪:笹川良一(上)
    〜獄中の東条英機を叱咤した男〜
   http://backnumber.to/body.asp?userid=10000699&fname=JOG121

★ 同(下)
   http://backnumber.to/body.asp?userid=10000699&fname=JOG122

■参考■(お勧め度、★★★★:必読〜★:専門家向け)
1. ★★「笹川良一研究 異次元からの使者」、佐藤誠三郎、
   中央公論社  H10.7

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創刊日:1999-03-10  
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