Cinemaの王国 vol.991〜『J・エドガー』
発行日:2/3
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
─『J・エドガー』─
◆2.メールちょうだいッ!!
◆3.映画情報
◆4.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! 〜『J・エドガー』〜
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●『J・エドガー』(J. EDGAR)
(2011年 アメリカ)(上映時間2時間17分)
監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョ
シュ・ルーカス、ジュディ・デンチ
*丸の内ピカデリーほかにて全国公開中
ホームページ http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/
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<ストーリー>
人生の終盤に差しかかったFBI長官ジョン・エドガー・フーバー(レオナルド・
ディカプリオ)は、回顧録の作成にとりかかり、部下に過去を語り出す。1919
年、司法省に勤務していたフーバーは、新設された急進派対策課を任される。
その後、FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となったフーバーは、クライ
ド・トルソン(アーミー・ハマー)と秘書のヘレン(ナオミ・ワッツ)を信頼
し、FBIを強大な組織にしていくのだが……。
<レビュー>
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イーストウッド監督が描く謎に満ちたFBI長官の実像
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8人の大統領に仕え、1972年に亡くなるまで48年間も権力を握り続けたFBIの初
代長官ジョン・エドガー・フーバーを描いたドラマ。監督はクリント・イース
トウッド。脚本は『ミルク』でアカデミー賞を受賞したダスティン・ランス・
ブラック。
全体の構成は、晩年のフーバーが自伝をまとめるために、部下に自分の過去を
語るという設定。過去と現在が行きつ戻りつします。
いったいなぜ、フーバーはそんなに長く権力を握ることができたのか。それが
ドラマの大きなポイントですが、ミステリー仕立ての映画ではありません。
イーストウッド監督らしく、フーバーを英雄視したりダーティヒーローとして
描かずに、抑制的に一歩引きながら謎に満ちた人生を描き出します。
そこから見えてくるのは権力への強い執着心。表の部分では、科学捜査などを
導入してFBIを強大な捜査機関に育てあげるものの、裏の部分では、歴代の大統
領やその家族を盗聴した極秘ファイルを使って権力を保持し続けます。
さらに、共産主義を打倒するといって強引な操作を展開したり、キング牧師の
ノーベル賞を阻止するためにニセの手紙を送りつけるなど、自分が信じる「正
義」のためにあらゆる手段を用います。
そして、同時に彼の孤独も描き出すのがイーストウッド監督の真骨頂。息子に
「強くあれ」と迫って大きな影響を与えた母親アニー、秘書としてフーバーを
支えたヘレン、そして彼の同性愛の相手だったトルソン。彼らとの関係を中心
に、彼の内面を描いたことでドラマにより深みが加わっています。母の死後に
母の服を着て泣き出すシーン、トルソンとの愛憎劇などが特に印象的。
中盤でかなりの時間をかけて描かれる、リンドバーグの愛児誘拐事件の顛末な
ども興味深いところ。
それにしても怪人物としか言いようのないフーバー。やがて明かされる自伝に
まつわる真実には、愕然とさせられました……。
ラスト近くで「歴史から学ばねば」と述懐するフーバーですが、そう言う彼自
身の負の部分も含めて、歴史から学ぶことの大切さを実感させられます。同時
に「正義」を振りかざすことの恐ろしさも伝わってきました。
レオナルド・ディカプリオの熱演は怪演の域。晩年の老け役も含めて完全に役
になりきっています。同性愛相手を演じたアーミー・ハマーもなかなかの演技。
見応え十分のユニークな伝記映画です。
≪ぽちの満足度≫
★★★★☆
≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆(+1/2★)
(ぽち)
2012年1月31日(火)シネ・リーブル池袋にて。午後3時50分の回
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◆2.メールちょうだいッ!!
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「Cinemaの王国」は皆さんからのメールを活力に発行を続けておりまッす。
みなさんも「Cinemaの王国」へのメッセージや取り上げて欲しい作品のリクエ
スト、観た映画の感想など、気軽にメールをくださいネ。できれば名前(ハン
ドルネーム可)を本文中に明記してください。(メールは誌面で紹介する場合
もあります。載せて欲しくない方は、その旨を明記してください。)
・メールはこちらまで fwkg4052@mb.infoweb.ne.jp
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◆3.映画情報
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▲今週は、本日から『ペントハウス』、明日から『アコースティック』『タン
タンと私』『ハンター』『ビーストリー』『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の
卵』『マシンガン・プリーチャー』『レイトオータム』『鬼に訊け 宮大工 西
岡常一の遺言』『荒川アンダー ザ ブリッジ』『最高の人生をあなたと』『人
生はビギナーズ』『東京プレイボーイクラブ』『日本列島 いきものたちの物
語』『ボレロ』『マメシバ一郎3D』『忍道 SHINOBIDO』『NINIFUNI』『老獄
OLD PRISON』などが公開です。
各映画の公式サイトは下記サイトあたりで探してみるとよいでしょう。
→ http://www.eiga-site.info/
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◆4.ぽちのひとりごと
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*最近はすっかり週1本ペースでしか映画館に行けなくなっています・・・。
*ツイッターやってます。よかったらフォローしてね。
→ http://twitter.com/Wordrocks
(ぽち)
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