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∬転職支援マガジン《fortissimo》 = 2004.03.29号 =

2004/03/29

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□    −●−○  ∬ 転職支援マガジン《 fortissimo 》∬  ○−●−

            −  VOL.129  2004.03.29 (隔週月曜日) 発行  −           ■
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│  目  次  │
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     ┏ 転職コラム 〜 連載 〜
          アークスター転職コンサルタントからのリポート

        『 転職者の憂鬱(ゆううつ)と転職の目的 』

     ┏ 王様の耳はロバの耳  ▲▽ 好評連載 第80回 ▲▽
        〜転職経験者現役エンジニア "わにぞう" の心の声〜

        『 叫びの80:話す内容を適切にするということ 』

     ┏ 特別寄稿 − 短期連載 −

        『 マダガスカルで考えたこと(最終回) 』

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│転職コラム          │転職者の憂鬱(ゆううつ)と転職の目的
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  動物は身の回りの環境に変化が生じると、その変化を受け入れようとせず、
拒絶することで旧態を守ろうとする。これは古今東西、三葉虫、フズリナや
恐竜の古代から現代の人間にも通ずる真理の一面である。しかし、そんな中
で着実に種を残し、繁栄を続けてきた生物もある。ダーウィンの言葉ではな
いが「変化できる者だけが生き残って」きたのが生命の歴史である。

  人類は今日なお繁栄を築いているので、動物界の中では革新的な生き物で
あると位置づけることができるが、それは人類全体を包括した場合に言える
ことで、ひとつひとつの個体をつぶさに眺めてみると、老若男女で個体差は
あるが、かなり保守的であることに気がつく(保守とか革新という言葉を動
物に適用できるかどうかは不問として)。

  ひとりの人間の中には、程度の差こそあれ、保守と革新という二面性が同
居している。日常慣れ親しんだ環境で普通に生活している場面ではその二つ
の性格は完全に調和しており、葛藤を引き起こすことは少ない。しかし、人
生を左右するような大きな場面に遭遇したとき、この両者が心の奥で激しく
ぶつかり合い、その人の神経を掻き乱す。

  マリッジブルーしかり、マタニティーブルーしかり、そして今回のテーマ
「転職者の憂鬱」である。大きな環境の変化を伴う転職は、過去に何度か引
き合いに出したが、肉親との死別、離婚などに次いでストレスが高いもので
ある。それだけに転職とは人間の人生にとって大きな意味をもつものである
ということが分る。しかし、これだけ重いものではあるが、事前の準備、心
構えがしっかりとしていれば、結構上手く乗り切れるものなのである。

  今まで多くの転職のケースに接してきた。時流に乗り、時宜を得てトント
ン拍子で転職していく人、あるいは、”旬な”キャリアの持ち主なのに必要
以上に慎重すぎ、何年も転職活動した挙句、不満を持ちながら現職に留まっ
ている人、オファーを受けた会社のネガティブな情報ばかりをインターネッ
トで拾い上げ、悩みに悩んでオファーを蹴る人・・・

  転職に際して、各々の転職者が採る態度は十人十色で、そこには正答やマ
ニュアルなどは一切存在しない。ある程度の傾向とルールがあるとはいえ、
すべてが臨機応変で、自分がそれまでに培ってきたもの全てをさらけ出して、
誠心誠意対するべきものなのである。転職に対する姿勢はそのまま、その人
の人生に対する考え方や態度を表していると私は思う。

  転職は人生の大きな転機であり、大きな変化を伴うものだ。当然、現在い
る環境と将来を天秤に掛けて大いに悩むであろう。オファーを貰った後に、
「もしかしたら、今の会社の方が給与は安いが、慣れた環境だし、人間関係
も楽だし」とか、「新しい会社で心機一転、一から信頼を勝ち取っていこう」
などと二転三転揺れることもあるかもしれない。

  人間の中には、保守的な自分と革新的な自分、必ず二面の自分を持ってい
る。弱気な保守と強気な保守があるかもしれないし、やけっぱちな革新と前
向きな革新があるかもしれない。しかし、どちらがどの場面で現出するかは
自らコントロールするものだ。いざという場面に接して、大きく心が左右し、
何事も決することができないようでは、心労だけが残り、何か(好機、時間、
名誉…)を失った損失感しか残らない。

  自分がしてきたこと、できること、やりたいこと、また逆に、してこなか
ったこと、できないこと、やりたくないことを理解し、その上で、自分自身
の転職の目的(大義)を事前に必ず明確にし、悩んだ際にはそれに照らし合
わせることで、ジョブチェンジブルーは大いに軽減できるはずだ。あなたの
転職の目的は何か?それが肝心である。

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│王様の耳はロバの耳  │叫びの80:話す内容を適切にするということ
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  最近連続して考えてしまうような話がありまして。それぞれ全く異なるも
のですが双方とも「ちゃんとコミュニケーションを取ることができない」事
に起因していると判断したのですが…。今回はそれらをベースにお話をした
いと思います。

<ケース1>
  業務分析を行っている顧客のグループ会社への現状報告会での出来事。実
は報告会ではなく「グループ会社が使用しているパッケージをあなたの所で
も使用しなさい」という事を遠回しに伝えるパッケージの説明・デモンスト
レーションをメインとするものだったのですが…。

  お抱えのコンサルタントが登場し「このパッケージは凄い。自分はこれを
熟知していて、最優秀デストリビュータとして何度も表彰されていて凄い。
このパッケージはできると言ったことは確実にできる。この会社にマッチし
たパターンで導入する。確実なテスト方法を採用しているからトラブルも起
きにくい。商品が届いたら瞬時にシステム全てに反映され、発生するお金に
ついても同時に反映される。グループ間の連携も完璧だ。我々は最短2ヶ月
でパッケージを導入した実績もある。不満が発生したケースが無いわけでは
ないが失敗事例は存在しない…」とやったわけです。

  もう思いっきり引きました。「そこまで自信があって成功すると言い切る
なら全部お任せします」と言いたかったのですが、仕事を放棄するわけにも
いかないので、ごく一般的な技術的な質問やパッケージやカスタマイズの費
用等についての質問をしたわけです。

  とにかく逃げまくっていました。具体的な数字は契約して見積を出す段階
にならないと話せない(それは順序が間違っているだろうと思いっきり突っ
込んでしまいました)、割引率の問題があるのでここで話すとズレが発生す
る、カスタマイズの部分がハッキリしないと…などなど。最終的には基本的
な数字を引き出しましたが…。

  でもって、テスト技法が凄いと言ったが、どのようなものかと質問したと
ころ、いわゆる「条件網羅法」についてとうとうと話始めたのですね。有益
な情報の提示が無く苛立っていた僕は「それは単純に『条件網羅法』をやっ
ているという事ですね?」と話を遮って訊ねたところ「私は会計のプロとし
てこの仕事をやっており、技術はプロではない。それはどういうものか」と
倒れそうな質問を返してきました。質問に質問を返すのは反則行為ですが、
頭痛を堪えながら手短に説明すると「まさしくその方法でテストしている」
とニッコリ答えたのでした。

  その後も専門的な質問をすると「エンジニアに訊いて欲しい」と言い放っ
たりしていたのですが、基本的に話は上手いのでシステムに携わっていない
人(社長さん含む)は「これを導入すると良さそう」と思ったようです。シ
ステム部の人や僕を含むエンジニアは「困っちゃったなぁ」状態になってい
たのですが。

「システムの立ち上げに時間をかけるのは金銭的にも人的にもロス。構築開
始までにかける時間は長くても1ヶ月」と言い切り、業務分析に時間をかけ
る事を否定した彼がメインとして参画するかどうかが大きなポイントになる
と思っています。上手くいくなら素晴らしいですし、そのメソッドを知りた
いと本気で思うのですが、果たして…。


<ケース2>
  システム畑ではないのですが社内では最もコンピュータに強いだろうとい
う事でシステム関連の話し合いには必ず同席させられる僕の知人のお話。彼
の会社はこれから事業を確立していこうとしている所で、システム部やシス
テム専任者が存在しないという状況だったりします。事業内容は公表できな
いのですが、規模は大きく、要件も特殊だったりします。

  で、先日某大手ベンダーのコンサルタントとの打合せ・状況報告があった
そうなのですが(どうもこの友人とは変にシンクロする事が多く、今回も報
告を受ける側・する側の違いはあってもほぼ同時刻にコンサルタントと話を
していたという…)、とにかく話ている内容が分からなかったそうです。

  テクニカルタームを多用されたり、図を使った説明をしていて何となく意
味がありそうだけれど、どうも分かりきった事を小難しく表現しているだけ
のようだったりと、原因は色々あるのですが、一番大きかったのは出席者を
無視して自分達のスタイルで述べるだけ述べるというスタイルだったようで
す。曰く「途中から理解させるつもりもないのだろうと諦めてしまった」と
のこと。他の出席者も同じような感想で、結局何もなかったのと同じだし今
後どうすればいいのだろう…という不幸な状況にあるようで…。


  この2つに共通しているのは「相手により適切な内容で話をしないと様々
な弊害を生む」という事に尽きると思います。

  エンジニアに対して話す時は共通認識としてテクニカルタームを使用した
方が通りがいいですし、分かり切った事をさも重要なように話すと信頼して
貰えなくなります。エンジニア同士で会話する場合は「具体的な数字」「簡
潔な表現」「的確な技術情報」を心掛けるべきです。勿論、ちょっとした余
談を盛り込んで場を良くするのは効果がありますが、中核となる話をする時
に余計な事を挟むんだり、具体的な数字が出せないと混乱の元になるだけで
はなく、信頼を失ったりもします。

  技術に強くない顧客と話す時は極力平易な言葉で、場合によっては例示す
るなどして、多少時間が掛かっても確実に理解して貰えるように努める必要
があります。エンジニア・コンサルタントが一番嫌われるパターンが「この
位は当然知ってますよね」とばかりに専門用語を並べ、理解できないと言う
と「え?何でこの位分からないの?」といわんばかりの表情を浮かべる…と
いうものです。

  実は程度の差こそあれ知らずにテクニカルタームを使ってしまう事はある
ものです。何しろ日常的に使っている言葉なのですから、つい普段の生活で
も出てしまうのは当然と言えば当然だったりします。問題は平易に話す事を
心掛けるかどうかなのですね。気を付けていれば口に出した時に「あれ?こ
れはマズイかも…」と気が付くかもしれませんし、それまで理解できていた
のに急に知らない単語が出たような場合は相手から「それの意味は?」と質
問して貰いやすくなります。最初から振り切ってしまうと質問しようという
気力すら奪ってしまいます。

  第40回(専門用語は上手に使いましょう)でも専門用語の扱いについて述べ
ましたが、思った以上に効果的なプロポーザルや説明ができない為に双方不
幸になるというケースが多いように最近感じています。どうも「技術に強い
ように見せた方が得」とばかりに表面的に難しくし、混乱を招くというケー
スが少なからずあるようです。

  明言してしまいますが、顧客に理解できないような「説明」は「説明」で
はありません。そのような行為はエンジニアに対する印象を悪くするもので
あり、排除すべきものです。業界にとって一つも良いことがありません。

  また「技術を知らないエンジニアはエンジニアに非ず」と述べたことがあ
りますが、エンジニアを相手に話す時にはそれなりの作法があります。それ
を破れば「コイツは信用するに足らない」「技術者として認められない」と
いう判断をされます。またハッタリは簡単に見抜かれるので御法度です。

  「話が上手い」というのは1つのスキルです。が、「上手い」の定義を間
違えてしまうと単なる話の押しつけになってしいます。先ずは正確に情報を
伝えられるようになること。テクニックを身につけるのはその後です。「あ
の人は良い話しかしない。不利益になるような話は隠す」と思われた時点で
多くの損失が発生する事を認識して頂きたいと思います。

  考えると、世に言う「インチキくさいエンジニア/コンサルタント」とは
正しいコミュニケーションがとれない人達の事を指すのでしょうね。んー。

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│特別寄稿            │マダガスカルで考えたこと(最終回)
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  前回から少し時間が空いてしまったが、今回はマダガスカルの仕事事情を
考えてみたい。日本の転職者の方々になにがしかの感慨を持ってもらえれば
幸いである。

  第一回目でも少し触れたように、マダガスカルの多くの人は、サイザル畑
でサイザルを収穫したり、お米を作ったり、マンゴーやライチなどを摘んで
売ることで生計を立てているように感じた。農業や漁業などの一次・二次産
業に従事している人がほとんどだ(都会の生活事情は世界どこでも大差はな
いので触れない)。

  日本の産業構造とは全く異なり、直接比較することは無意味だが、彼等は
純粋に生きるため、生活の糧を得ることが目的で働いているようにみえる。
皆とても明るく、胸を張り、自信を持って生きているようにみえる。サイザ
ル畑などはフランスの資本家が、多分、安い賃金で彼等を雇っているのだが、
朝早く家族総出で楽しそうに働いていた。

  私たちは彼等が徒歩で何時間もかけて歩いていく道の横を、車に乗って通
り過ぎていく。中にはそんな私たちを嘲笑するような言葉(だと思う)を掛
けるものもないではないが、本当にごく一部だけで、大部分の人は明るい笑
顔で手を振ってくれる。彼等からみれば、私なども資本家側の人間に見える
はずで、安い金でこき使いやがって位の気持ちで接せられても仕方がないと
思うのだが。

  この点、経済も政治も複雑に込み入っていない(良い意味で)原始的な生
活をしているマダガスカルの人たちは、牧歌的で生き生きととても人間らし
く暮らしていた(通りすがりの偏見にすぎないかもしれないが)。それに比
べて、経済的に裕福だといわれる日本にはそのような余裕や溌剌としたもの
が希薄な気がしてしかたがない。

  日本人の視点でマダガスカルの人たちの生活を云々するのは僭越であるし、
そのこと自体には全く意味がないが、私たち日本人が遠い昔に持っていた何
かを彼等はまだその心の中に持っている気がするのだ。それは生に対する喜
びや自分に対する誇りであると思うし、そこに生命を受けたことに対する感
謝の気持ちであるように思う。

  日本は経済大国になり、確かに生活は楽になった。皆、雨風凌げる家に住
み、毎日のパンにも困らない。医学は進歩し、寿命も延びた。しかし、衣食
足りて何かを失ってしまったと思うのは私だけではないはずだ。生きるとい
うことはどういうことだろう。働くって何。お金を稼ぐためだけに働いてい
るわけではないよね?何故、転職するの?

  最後は問題提議の形で締めさせていただく。
  あなたの転職はあなたの転職だ。
  あなたの人生はあなたの人生だ。
  あなたの生きがいはあなたの生きがいだ。
  良い転職をして、意義のある楽しい人生を見出してください。

  (完)

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│ 編集後記 │
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  東京ではまだ5分から7分といった桜の開花状況ですが、お天気に恵まれ
たこともあり、週末の上野公園は22万人の花見客で賑わったようです。

  私は人込みが苦手なので、散歩がてら近所の桜が咲いていそうな場所を回
りました。それは人家であったり、空き地であったり、学校であったりする
わけですが、普段は気にも掛けていないような場所を、ゆっくりと眺めなが
ら歩くと色々な発見がありますね。最近の子供も公園で泥にまみれて遊んで
いたり、2、3件先の家で白熊のような大きな犬を飼っていたり。

  桜の花のお蔭で、思わぬリラックス効果がありました。さあ、これで来週
も思いきり働けるぞ!来週末まで桜が残っているとよいのですが。

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