哲学・心理学

生協おばちゃんとホッと一息

生活協同組合の活動とともに育った人生観
放送大学で心理学を学び築いてきた死生観
あなたがうなずけるものはありますか?
キーワードは「生」「性」「死」「人間」「子ども」「日本」

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[生協おばちゃんとホッと一息]しあわせって何?

2000/12/28

生協おばちゃんとホッと一息

[ しあわせって何? ]

 ご無沙汰しています。
 もうすっかり20世紀も終わりに近づいたのね。
 去年マスコミが「世紀末に何かが起きる!」とか騒いだので今年は拍子抜けしているみたいだね。

 二世紀前のアメリカ合衆国はまだ開発途上国で、
半世紀前の日本は戦後の混乱の中、今日のような世界第2位の経済大国になるなんて、
夢にも思えなかったんじゃないかね。

 戦後、物資が豊富になかった頃は、バナナ一本、みかん1個を大事に取っておいて、
食べようと思った頃には腐らしてしまったけど、今では、食べるのを忘れて腐らしてしまう。
 なんて、罰当たり(よく祖母がこう言っていたの)なことをしているんだろう。
 甘いお菓子もとてもおいしかったけれど、今はお砂糖がかかりすぎと思うほど甘すぎて昔の感激はないみたいだよ。


 しあわせって何だろうね?

 小さい頃のあたしの家の食卓は、ちゃぶ台に家族が周りを囲んで正座していつも決められた時刻に食事をしていた。
 おしゃべりはお行儀が悪いと、ただ黙々と食卓を囲んでいたんだ。
 祖母と母がけんかをするときが一番いやで、なんて不幸な家に生まれてきたんだろうと何度も思ったよ。
 あたしにとっては、二人とも大事な人だからね。
 それでも、台風が近づいてくると雨戸が飛ばされないよう板を二人で協力して打ちつけていたっけ。
 そのときは「家族なんだなあ」って思うんだけど・・・。

 家族がいるから、自分の時間が充分持てないと憂いているかね?

 自分で自由に出来る時間が一日中欲しいと思うかね?
 自由な時間を一日中もつことは、人と関わる時間が少なく希薄になる可能性があるね。
 仕事をしている時間を除けば、自由なことが出来る。
 食事をいつとろうと、寝ころがって食べようと、何をしていようと誰にも邪魔されず自由なんだ。

 そんな時、幸せって思うかね?

 
 以前「デ・カン・ショ節」の話をしたけど、
「ショ」のドイツの哲学者ショウペンハウアーが書いた「幸福論」では、
「自分がそれであるところのもの(自分の内面)を充実させて、はじめて幸福になれる。」
 人格こそが幸福の源泉であると。
 自分の個性に従った生活様式をとり、自分にあった職業を選び、自分がもともと持っている価値を発揮させていく。
それから、「健康な乞食のほうが、病気の王様より幸福であろう。」と書いているように幸福であるには、
健康で若干のお金も必要と言っているんだ。。
 また、「自分の力が及ばないもの(身体・財産・名誉とか)は、無視して生きなさい。」と。

 不幸になることは、努力などいらない。
 何もしなくても不幸はやってくる。
 自分の心を豊かにして、自分ではどうしようもない不幸は諦めて生きていくことが必要なんだね。

 
 あたしは、小さい時のちゃぶ台を囲んだ家族だんらんの日々が懐かしく思うよ。
 祖母も父ももういない。
 二度と訪れることのない大切な時間。


 「しあわせ」って、あんたの心の持ちようで生まれてくるんだ。



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発行責任者  :水鏡
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創刊日:2000-11-07  
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