文学

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風物語

2004/10/02

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  あすかマガジン  あなたと過ごしたクリスマスイブ VOL.1

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「だから、もとかはトロいと言うのよ。その分じゃ、彼が他の女の子と浮気
していたって、まったく気づかないんじゃないの?」
 北里由真の一言で顔を真っ赤にした篠原もとかがすっと立つなり、バーン
と木製のテーブルを両手で叩いた。
 池袋にあるバー。人数がそれほど多くない店内だったから、その音はまる
で小型爆弾のように響く。
 当然のごとく、店に飲食に来ていた客の視線は私たち三人のテーブルに集
まった。
 わたしの頬が恥ずかしさで火照っているのを感じる。

 もう、何でこうなるの?

 わたしは頭を抱えた。 お酒が入らないときは、お互いニコニコしてる仲
の良い三人組なのだが。
「何よ、由真。あんた言っていいことと悪いことがあるわよ!何でそこで彼
を引き合いに出すの?ちゃらんぽらんなあなたの彼氏よりずっとましじゃな
い!」

 北里由真の顔を真っ青になったのを見て、これはいけないと思ったわたし
は、
「ねえ、ねえ、由真、もとか。久しぶりにこうして3人で飲みに来たんじゃな
い。楽しく飲もうよ」
 わたしは、ビールを二人に注ぎながら、どうやってこの場を取り繕ったら
いいのかと内心、思い悩んでいた。

                         発行人 南風あすか

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創刊日:2000-11-03  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
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