文学

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風物語

2004/02/11

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     あすかマガジン            VOL 52
                     2004年2月11日発刊
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◇◆ 安眠するために ◆◇

「早寝早起きは三文の得」と言いますよね。
 確かに早く寝て、早く起きるのは身体にはいいようです。
 ただ、それに加えて、規則的に寝るというのも大切なことですね。
 人間の中には体内時計というものがあります。
 例えば午後10時に寝て、朝、6時に起きる。
 この習慣を身につけていると、身体は午後10時には眠くなります。
 そして、朝、6時には目覚ましがなくても起きれる。
 本当は目覚ましはストレスになるので、出来るだけ、自然に起きた
ほうが言うことなしですよね。
 この習慣をずっと続けていれば、健康を維持するためにベリーグッド
な環境だと言えるわけです。
 ところが、やっぱり、休みとかはゆっくり寝ていたい。
 ネットしていて、時間を忘れ、寝るのが午後2時になってしまった。
 旦那さんの仕事の関係で今日だけ、午前5時に起きなければならない。
 あるいは、残業で遅くなって、午後10時にはとってもじゃないけど、
帰宅出来ない。
 そういうことって、日常茶飯事だと思います。
 でも、それを続けていると、少しずつ、体内時計が狂い始めます。
早く寝たはずなのになんか疲れが残っている。
ぐっすり寝た満足感がない。
 そういう状態になるわけです。
 その体内時計をリセットするためにはどうしたらいいでしょう?
 答えは朝日を身体全体に浴びるのが一番いいです。
 朝日は狂った体内時計を元に戻してくれる作用があります。
 そして、太陽から発するビタミンDを取り入れてくれますから、
健康のためにもいいわけです。
 ただ、浴びすぎには注意★
 厄介なのは紫外線。
 肌に悪影響を及ぼしますからね。
 2,3回深呼吸する間だけ浴びたら、それで良しとしましょう。
 睡眠の話はまだまだ続きます。
 次回も是非、読んで下さいね♪

◇◆ 新連載小説 ドロップ・ザ・デビル 全五話 ◆◇

 第三話

 魔虎登……そう、噂には聞いたことがある。
 見た目には優しくニコニコしているが、こちらが少しでも弱味を見せると、
ガブッとかぶりつく、たちの良くない悪魔だ。
 かぶりつくと言っても本当に齧るのではない。悪魔を齧ったって美味しくも
ないんともないだろう。人間界で言えばそうだな、物の例えというヤツである。
 魔虎登は別名、悪魔ハンターと呼ばれる。
 魔界の役目を破ったり、人間界で悪魔のくせに良い行いをした人間界に住む
悪魔を魔界に送り返す。
 そんな役目をもった悪魔なのだ。
(こ、こんな奴だったのか?まさか女とは……)
 まあ、女悪魔なら、男悪魔はまずは警戒しまい。
 魔虎登は見る限り、ルックスがいい。
 身長は165センチで体重は42,3キロと言ったところだろうか?
 顔は魔界で悪魔たちの大人気舞台名女優、魔菜美の愛くるしい笑顔にも負け
ないだろう。
 男悪魔はきっと、魔虎登に誘われれば、きっと警戒することなく、真夜中の
デートと洒落込むに違いない。
 そして、油断したところに本性を見せ、言霊のパワーで魔界にその悪魔を
ワープさせるのだ。
 そうそう、闇夜は、人間にとって、苦手なようだが、俺たち目が効く悪魔に
とっては、絶好の時間帯だということを付け加えておこう。
 悪魔ハンターは口説きに応じるふりをして、油断させた悪魔の手を握り、こ
うつぶやく。
「センマ」
 センマとは栓魔。つまり悪魔の人間界行に栓をするということなのだ。
(魔虎登を俺のもとに寄越したということはやはり、人間界を追放、そして死
罪なのだろうか?)
  俺は気にいらない悪魔だった同胞を殴って逃げている、いわゆるお尋ね悪魔
だ。
 なんとか、魔界警護隊の目を逃れ、人間界に降りることが出来た。
 いまでこそ、出来損ないの悪魔だが、幼年修行の要、君臨パートワンの修行
のころはまだ、優等生だったのだ。
 そのころに覚えた呪文を活かして、なんとか魔界から人間界に抜けるトンネ
ルを通って来たのだ。
 こんなことを言うと、あんたたちは首を傾げるだろうか?
 たかが喧嘩ぐらいで、何を大げさなと。
 だが、魔界では、争いごとはタブーなのだ。
 ルールに違反した悪魔は即、重罪。
 今までだってそうだった。
 城の廊下に落書きしただけで、火炎地獄で焼かれたり、灼熱地獄でぐらぐら
と沸騰したお湯に浸けられて、大火傷を追った仲間もいる。
  魔界を脱出して人間界にようやく辿りついたと言うのに、悪魔ハンター、魔
虎登に先回りされるとはなんという皮肉なことだろう。
 とにかく、ここは平に誤っておいたほうが賢明だ。
「すみませんでした、魔虎登さん」
 魔虎登はきょとんとした表情で俺を見た。
 そして、直ぐに、にこっと笑った。
「ううん、そう素直になってくれると嬉しいわ、麻紀」
                             
                                (続く)

◇◆ ミラクルストーン? ◆◇

= これまでの物語 =

<ミラクルストーン>
http://nannpuu.kt.fc2.com/miracle/sub.htm

見てね★

 
= 2 =

「もともと、森は魔族の住処だった。トテンガ共和国の森は全て俺たち、
魔族が占領していたと断言していい」
 パチパチと音を立てて燃え上がる炎の中にバロークラーは小枝を投げこ
んだ。火の勢いが強いせいか、投げ込まれた枝に直ぐにぼぅーと勢い良く
火がつき、たちまち墨になった。
「そのころ、魔王であるグルプスは眠りに入っていた。ガラダックの祖先、
ガルドルが使った封印のせいでな。だが、森にいる魔たちは入り込もうと
する人間たちを襲い、人間たちを遠ざけるように仕向けたわけだ。だが、
人間たちは」
 そこで一旦、口を閉じると、目をつぶって黙って聞いているサランの方
に顔を向けた。
 サランはその気配に気づき、目を開けて、バロークラーのほうを見た。
 鋭い視線がバラークラーを捉える。それは母であるジャラードより、
祖母であるジュリスに近い目の色だ。
(ふふっ、より、サランの魔人化が進んでいるものと見える。今のサラ
ンなら、ガラダックを一ひねりで殺すことが出来るだろう。ガラダック
だけではなく、ビルバーナスもな)

 トテンガ共和国の兵隊を恐れはしないが、火を操れる力をつけたガラ
ダックや、総括司令官であるビルバーナスを亡き者にしたほうがスムーズ
に軍を壊滅させることが出来る。
 特に、ガラダックには超石、ミラクルストーンをもし、手に入れられた
ら、厄介な敵になるのは間違いないのだ。
(あやつは剣を手に入れた。しかし、こっちには……)
 ミラクルストーンは三つのものが揃わなければ、手に入れることが出来
ない。
 一つは、彼の友人、今は亡きスナイパーが所有していたシュゲインの聖
剣。
 これはガラダックの母、セレヌが亡くなるとき、命にかけて、エランジュ
の森の奥の洞窟から、抜き出したものだが、バロークラーにはそういう事
情はわからない。
 ただ、いつのまにか手に入れて、それでガラダックが住む戦士村や首都バ
ルボーダルの魔族たちとの戦いで使っていたのを水晶玉で覗いたのだ。
 二つ目は、カデンスの盾。これは、現在、バロークラーが馬車を馬代わり
にこの戦士村近くまで、こきつかって引かせてきた、ガラダックの父、バラ
ドールの意識の中にあるもの。
 バロークラーは何度もそのありかをバラドールに吐かせようとしたが、
ここまでとうとう、口を割らなかった。
 強情なヤツだと舌打ちしたバロークラーだが、どうやら、バラドールは
魔人たちの魔力の実験台にされ、本当に記憶を失ったようだ。
 もう一つがサランの持つ、ロステルの首飾り。
 サランが強引にデュアスから奪って自分のものにしたが、実は、サランの
育ての親、エバンの持ち物だったのだ。
 エバンはスナイパーの父、軍事裁判で裁かれ、絞首刑となったベッソルの
妹にあたる。
 そのエバンがサランの3歳の誕生日にプレゼントしたものだったが、魔人
化したサランにはその記憶さえなかった。
「軍人たちを森に総動員させた。そこで、俺たち魔族は人間たちと戦ったわ
けだ」
 それが、今から八十年前の出来事だ。
 そのときの司令官はガルドルの子孫にあたる、ベイグル。弓矢の使い手を
駆使して、上った木の上から、人間たちを殺そうとやってくる魔人たちを次
々と射殺した。
 魔人はそのほとんどがトテンガ共和国の戦いに敗れた他の国の兵士たちが
森に逃げ隠れ、さまよっている間に動物霊たちと融合した人間たちだ。
怒った魔人たちは蛾の化身たちを使い、それに立ち向かった。
 最初は空からの攻撃に戸惑い、逃げ惑った兵士たちだったが、航空超人た
ちの出現で、戦況は一挙に、人間たちにに傾いた。
「魔人たちにはそのころ、統領がいなかった。今はリーダーのデュアスは
もちろんいたが、まだ小娘だったからな。魔人たちは森から逃れ、洞窟を
辿り、地下に潜った」
 北に位置するデオルドの森、西のナルタドの森、南の山脈に近いサイス
トの森、そして、東のミューレン王国に抜けるエランジュの森は全て、人
間が占領した。
「地下に潜んだ魔人たちは時を待った。魔人は年を取らない。不老ではあ
るが、不死ではない。何人もの仲間の死を尻目にずっと待った。そんな時、
俺は目覚めた」
 バロークラーはそういって、にやりと笑った。もともとはバロークラー
は人間だった。
 ガルドルとベッソルの祖先、バンアービンの弟。
 それがバロークラーだった。
 ガルドルが剣の道を、バンアービンが超能力の鍛錬にいそしんでいたと
き、バロークラーは魔術をひそかに身につけた。
 それが発覚し、バロークラーは軍の追われ人となった。
 なんとか軍人たちから逃れ、魔王と出会ったバロークラーはグルプスよ
り不老の身を得る。
 その洞窟に潜り込んだガルドルはグルプスとバロークラーの身をミラク
ルストーンで岩に封印し、引き上げた。
 もう、二度と目覚めないだろうと去ったわけだが、後々のために、バン
アービンには剣と首飾りを、ガルドル自身は盾をそれぞれ分散して持つよ
うにした。
 もし、魔王が目覚めたら、即座に退治出来るように。
「だが、俺は目覚めた。封印から九十九年が経っていた。魔王はまだ目覚
めないが、もうすぐ目覚めるだろう。人間たちを抹殺するためにな。トテ
ンガ共和国だけではなく、地球のあらゆる人類を滅ぼすために」
 バロークラーが一年の歳月で人間から奪い返したのはエランジュの森だ
けだった。
 そして、今、サランの力を得て、トテンガ共和国を占領し、人間たちの
殺戮のためのベース基地にしようと考えていたのだった。
 バロークラーはニヤニヤしながら、サランに問いかけた。
「ところで、馬はどうする?もう、ここまで来ればもう不要だろう。お前
の力の実験台にするか?」

                         (続く)

(あとがき)
 ようやく、あすかマガジン52号が刊行出来てほっと一息です。
 次は3月7日ごろ、発行する予定です。

                     発行人 南風あすか

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創刊日:2000-11-03  
最終発行日:  
発行周期:隔週  
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