受験

誰でも書ける論文講座〜論理的な頭を作る〜

このメルマガは論理的な思考の方法から解説し、誰でも論理的な思考と表現ができるようにその具体的な手段を例を挙げて説明していきます。これによって合格論文が書けるようになることは当然の結果となるでしょう。


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誰でも書ける論文講座   臨時増刊号vol,32

2012/12/18




7.思考のテーマの発見から何が始まるか

 考えようとしている対象に対して、疑問点を見つけてそれを問いにしていく
と、それらの対象が次第に深く理解できてきます。その疑問点をみつけること
が大人になると難しいものですが、子供はすぐにいろいろな疑問をみつけてき
ますね。それは、対象を見る視点が定まっていないからです。

 対象を見る視点は、私たちの経験や知識によって形作られていますから、経
験や知識の少ない子供ほど柔軟に対象を眺め、大人になるほど視点が固まって
しまうという訳です。

 もちろん、疑問点を見つけ出すことで対象をより深く理解できるということ
は、子供だけの特典ではありません。大学の先生方も、疑問の余地の無いこと
を問うたりはしません。疑問をみつけて問いを発して調べて解答を得ることこ
そ、その対象を理解するということになるのです。

 少年時代、日本建築の屋根の複雑な形を不思議に思った私は、技術家庭の時
間に設計を習い始めると先生にいろいろと質問をしました。そこで日本の建築
技術の素晴らしさや歴史、風土や生活との関係を知り、大変驚いたものです。
それが国語や論文の授業にどれほど役に立ったか、想像頂けると思います。
 

 どういう対象にも、ある程度知識を得ると疑問が消えていきます。それだけ
深く理解しているからです。しかし、例えば、環境や条件が変われば、時代が
変われば、使う人や見方を変えれば、異なる理解が必要になるかもしれません。

 たとえば経済という分野は、1000年前には誕生していました。しかし、
1000年間姿を変えずに来た訳ではありません。むしろ、国や地域や文化に
応じて、時代ごとに姿や形を変えてきました。

 そこには、かならず、「どのように変えれば良いか(対応するべきか)」と
問うた人たちが存在します。そして、その問いへの答えを見つけようと調べ、
研究した人たちがいます。また、その研究成果を発表し伝えた人たちがいます。

 私たちの文明は、疑問を問いに変え、その答えをさがす様々な努力を行い、
その成果を発表し、伝えることによって築き上げられてきました。  

 はじめは、たったひとりの疑問だったかもしれません。
 たったひとりの「分からない」という呟きだったかもしれません。

 「分からない」ということこそ、総ての出発点です。
 そして、考えるということこそ、総てを変え、生み出していく方法です。
 しかもそれは、だれにでもできる作業なのです。




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創刊日:2000-10-26  
最終発行日:  
発行周期:週刊毎週週末発行  
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