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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第236号 【 感染 】【 予言 】

2004/11/11

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.236(2004.11.11)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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==contents==
1.本日の上映作品
  【 感染 】
  【 予言 】
2.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 感染 】
 製作:2004年 日本映画 98分
 監督:落合正幸(催眠)(パラサイト・イヴ)
  出演:佐藤浩一(魔界転生)/高嶋政伸/星野真理/真木よう子

 私的作品評価 ☆☆★ (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
ハリウッドで続々リメイクが決定しているジャパニーズホラーを代表する6人
の監督が競い合う形で行われる「Jホラーシアター」。第一弾は【パラサイト
・イヴ】【催眠】の落合正幸監督による病院奇談。
廃院寸前の総合病院を舞台に、一夜にして恐怖と惨劇に見舞われる医師や看護
婦たちの末路とは?佐藤浩一をはじめとする個性派揃いの配役にも注目。

●REVIEW

<医療ミス、謎の病原菌、狂気、怪談、サービス過剰があだとなった>

ジャパニーズホラー映画を代表する監督による「Jホラーシアター」鶴田監督
、黒沢清監督、清水祟監督と大御所が名を連ねるこの連作のトップバッターを
飾る落合監督の気合みなぎる【感染】は、力が入りすぎて怖い以上に観ていて
疲れる映画となってしまった。原因ははっきりしている。閉院寸前の病院で発
生する医療事故と隠ぺい工作、謎の病原菌による院内感染、狂気に駆られる人
間たち、悪夢のような映像、それぞれが一本の作品となりうるテーマを次々と
走らせたサービス精神が、結果として散漫な印象しか残らないごった煮映画と
してしまった。スタート時から恐怖のボルテージをひたすら上げようという焦
りがこの映画から恐怖を奪ってしまっている。落合監督は根本的に怪談映画の
恐怖を誤解しているのではないか。観客は、幽霊が画面に出てくることに恐怖
しているのではなく、「もうすぐ幽霊が出るかも」という待つ時間に恐怖して
いるのだ。矢継ぎ早に怖い話を盛り込むのではなく、観客に怖さを想像させる
間を作って欲しかった。

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【 予言 】
 製作:2004年 日本映画 95分
 監督:鶴田法男(リング0 バースディ)(何かが憑いている)
 出演:三上博史/酒井法子/堀北真希/小野真弓

 私的作品評価 ☆☆☆★ (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
【感染】と同時上映となる「Jホラーシアター」第二弾の監督は、個人的に最
も期待していた鶴田法男監督が登場。【予言】原作というより原案となったの
は恐怖漫画の代表作である、つのだじろう先生の「恐怖新聞」。
悲劇的な未来を予言する新聞が届いた人間に訪れる真の恐怖とは。伝説的漫画
のテイストを巧みに利用し、まったく別のホラー映画を作り上げたアレンジの
妙。クライマックスに向ってじわじわと忍び寄る恐怖感は抜群。

●REVIEW
<従うも地獄、逆らうも地獄、絶望的恐怖があなたを襲う>

恐怖映画を手がける監督の中でも、怖さに至るまでのプロットをしっかりと撮
ることができる数少ない実力者である鶴田監督。その実力は最新作【予言】で
も遺憾なく発揮されている。悲劇的かつ派手なオープニングの事件から一転、
未来を予言する新聞の存在を巡る謎解きをじっくりと描き、クライマックスへ
と恐怖の溜めを作り上げる抜群の構成とそれを支える演出力。やや凝りすぎた
感のある内容は、後半若干の違和感を感じさせることも事実だが、終盤の怒涛
の恐怖と涙腺を緩ます感動のラストシーンにストーリーの矛盾すらも消し飛ん
だ。伝説的怪談漫画「恐怖新聞」をモチーフにしながら、まったく別の物語を
作り上げた大胆さとゲストキャラクターとしてある人物を登場させるサービス
もお見事。消え去ることの無い悪夢を観ているかのような、不安感を煽る現代
怪談映画の傑作が誕生した。

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2.徒然なるままに・・・編集後記
【感染】【予言】も早速ハリウッドリメイクが決定したとか。日本や韓国でヒ
ットした作品の権利を買い付け、すぐさまリメイクするハリウッドのやり方に
はいささか疑問も残る。ましてや、【リング2】や【呪怨】のようにオリジナ
ルを手がけた日本の監督が自らリメイクするというのも、どうかと思う。好き
なジャンルゆえに、同じ内容のお話しで二度も観に行くこちらの身にもなって
欲しいものだ。
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