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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第235号 【 アイ・ロボット 】【 ヘルボーイ 】

2004/11/11

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.235(2004.11.11)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
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メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 アイ・ロボット 】
  【 ヘルボーイ 】
2.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 アイ・ロボット 】
 原題:,ROBOT
 製作:2004年 アメリカ映画 155分
 監督:アレックス・プロヤス(クロウ/飛翔伝説)
  出演:ウィル・スミス(MIB)/ブリジット・モイナハン

 私的作品評価 ☆☆☆☆ (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
SF小説を代表する巨匠アイザック・アシモフの傑作短編集「われはロボット
」。知的好奇心を刺激する原作の魅力は見る影も無いが、「ロボット三原則」
を独自の解釈で痛快なSFアクションに仕上げた、大胆なアレンジは大成功。
今から30年度の近未来。従順なる人間の僕(しもべ)であったロボットの一
体に殺人容疑がかけられた。「ロボット三原則」により人間に危害を加えるこ
とが出来ないはずのロボットに何が起きたのか。なぜか、ロボットを憎み続け
るスプーナー刑事がたどり着いた衝撃の真実とは。

●REVIEW

<ウィル・スミスを前面に押し出しながら見応え十分のSFアクションとして
も成立させたスター主導型映画のお手本的快作>

「ロボット三原則」主人である人間にロボットが危害を加えないように組み込
んだこの理論は、一見すると完璧な安全装置であるが、予定外の状況下でその
論理が次々と破られていく。【アイ・ロボット】は原作であるアシモフの小説
「われはロボット」の魅力であったこの知的パズルの要素を完璧に排しおり、
タイトルのみを拝借したまったく異なるSFアクション映画だ。原作ファンは
さぞ落胆されるであろうが、まったく別な作品と割り切れば、家族で楽しめる
ハリウッドお得意の娯楽作品として及第点以上の出来である。
ウィル・スミスのスター映画であるから、その露出度はファン以外にはゲップ
が出るほどだが、もう一人の主人公である人型ロボットの扱い方が日本人の感
覚とは異なっていて興味深い。ロボットは単なる道具として考える世界中の人
々に対して、人間を模したロボットは不気味な存在であり、ましてや自らの意
思で行動するという不気味さを強く感じることで前半のミステリー部分も大い
に盛り上がるはず。ところが多くの日本人は偉大なる漫画創始者 手塚治先生
の「鉄腕アトム」に代表されるように、ロボットが自我を持ち人間の友達(時
には敵)であるという感覚が刷り込まれている為、映画の意図するところとは
異なり、ロボットを毛嫌いする刑事に対して苛立ちを感じる人も多いのではな
いか。日本のアニメーションが海外に流出する中で、この特殊な日本人のロボ
ット論がどのように西洋に理解されていくのか、非常に興味のあるところだ。

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【 ヘルボーイ 】
 原題:HELL BOY
 製作:2004年 アメリカ映画 132分
 監督:ギレルモ・デル・トロ(デビルズ・バックボーン)(ブレイド2)
 出演:ロン・パールマン/セルマ・ブレア

 私的作品評価 ☆☆☆☆ (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
アメリカン・コミックスから新たなニューヒーローがスクリーンに参戦。
ナチスドイツのオカルト術により地獄から召還された悪魔の子供ヘル・ボーイ
は、アメリカの超常現象調査防衛局の創設者である教授に、育てられた。成長
したヘル・ボーイは、政府のオカルト調査員として闇の世界を暗躍する化け物
と戦い続けていた。
日本公開版はアメリカ公開版から更に追加シーンが加わった(約10分)ディ
レクターズカット版となっている。これは日本のみの公開となっており、その
幸せを是非スクリーンで堪能していただきたい。

●REVIEW
<人間以上に人間らしいヘル・ボーイを演じるロン・パールマンに拍手喝采>

【ブレイド2】の成功で、アメコミファンの絶大な信頼を勝ち取ったギレルモ
・デル・トロ監督。最新作【ヘル・ボーイ】では、期待通りの歯切れの良さに
加え、主演のロン・パールマンをはじめとする絶妙のキャスティングと魅力的
な登場人物たちを生み出し、アメコミ原作の映画化でも最大級の成功と呼べる
改心の出来となった。特殊撮影が見所になりがちなアメコミ映画を更なる高み
へと押し上げたのは、主演のロン・パールマンだ。、直情的で不器用、本心を
常に隠しながら、内なる心は正義と愛に燃えている複雑なヘル・ボーイを、ロ
ン・パールマンが名脇役のキャリアで培った演技力によって愛すべきニューヒ
ーローとして命を吹き込んでくれた。ロン・パールマンの演技損なうことなく
、迫力あるメイクを作り出したリック・ベイカーの職人技も見事。デル・トロ
監督は【ヘル・ボーイ】によってCGと生身のアクションのバランスを熟知し
た新世代監督の一人に名を連ねた。これほどの完成度を誇りながら、日本では
客の入りはイマイチなのは、【X‐メン】【スパイダーマン】といったアメコ
ミヒーローの活躍に観客が少々食傷気味になったということだろうが、【ヘル
・ボーイ】はこれまでのアメコミ作品の中でも群を抜いた完成度を持っており
一人でも多くの観客に観ていただきたいと願っている。
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2.徒然なるままに・・・編集後記
すっかり発行が遅くなってしまい、【ヘル・ボーイ】は打ち切りになってしま
ったようです。是非ビデオ発売時にご鑑賞ください。

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         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
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