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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第234号 【スウィングガールズ】【トゥー・ブラザーズ】

2004/10/27

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.234(2004.10.27)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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       http://www.geocities.jp/kurenataka/  (毎週金曜日更新)
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メルマガ【映画館で逢いましょう】は鑑賞前でも安心してお読みいただける
ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 スウィングガールズ 】
  【 トゥー・ブラザーズ 】
2.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 スウィングガールズ 】
 原題:SWING GIRLS
 製作:2004年 日本映画 105分
 監督:矢口史靖(ウォーターボーイズ)
  出演:上野樹里/貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/豊島田佳梨/平岡祐太

 私的作品評価 ☆☆☆  (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
「ジャズやるべ」
【ウォーターボーイズ】で男の子シンクロブームを巻き起こした矢口監督の最
新作は、女子高生たちのジャスバンド。田園風景広がる田舎でのんびりと暮ら
す女子高生たちが、ひょんなことから始めたジャズバンドに、次第にのめり込
んでいく姿を笑いと感動で綴る、スゥイングジャズのように楽しい作品。

●REVIEW

<スポコンから汗臭さを捨て去った爽やかな青春ドラマを良しとするか?>

この世には二通りの人間がいる。「目標に対して努力する人間」と「とりあえ
ずのんびり過ごす人間」だ。世間から見れば当然前者が健全な姿なのであろう
が、世の中そんな人ばかりではない。【スウィングガールズ】に登場する少女
たちも、部活動に勤しむ人を「よくやるね」と言い放ちながら、自分自身は特
に何をする訳でもない気楽な帰宅部族だが、そのような人に限って実は一生懸
命な人に内心憧れていたりするものだ。矢口監督は、前作【ウォーターボーイ
ズ】と同じようなテーマを男の子を女の子に、シンクロをジャズバンドに差し
替え再び挑戦したのだが、その語り口に大きな成長は見られない。導入部分で
観客の心を掴んでいるのに、中盤の特訓エピソードは散発的でバランスに欠け
笑えるポイントはあるが、苦難、苦労がほとんど描かれない。その為、ラスト
の発表会でこれまでのフラストレーションを爆発させる準備が整っておらず、
ラスト直前に余計なエピソードを入れなければならない羽目になってしまう。
(今回は大雪で…)バネは縮めれば、その分大きく跳ね上がる。自分が生み出し
た主人公たちを一度奈落の底に叩き落すことが出来れば、矢口監督の作品は更
に盛り上がるだろう。

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【 トゥー・ブラザーズ 】
 原題:Two Brothers
 製作:2004年 フランス+イギリス映画 110分
 監督:ジャン=ジャック・アノー(子熊物語)(愛人/ラマン)
 出演:ガイ・ピアース(メメント)/ジャン=クロード・ドレフュス

 私的作品評価 ☆☆   (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
【スタンリーグラード】【セブン・イヤーズ・イン・チベット】などの大作を
手がける巨匠ジャン=ジャック・アノーによる、傑作【子熊物語】以来16年
ぶりとなる動物映画大作が、この【トゥー・ブラザーズ】だ。
ぬいぐるみのようにトラの子供達の可愛らしさだけを見ると子供向け映画のよ
うだが、トラの兄弟を通じて、人生の転機を迎える人間側のドラマも見応えが
あり、親子で楽しめる作品となっている。

●REVIEW
<子供映画なのか、大人の映画なのか、どっちつかずの視点がもどかしい>

可愛らしいトラの子供達が主役の【トゥー・ブラザーズ】は、子供向け映画と
して作られたはずだ。だが、監督のジャン=ジャック・アノーの巨匠として、
単なる子供映画では終わらないという、意気込みが強くあったようだ。結果と
して、本来単純だったトラの兄弟が辿る数奇な運命というドラマは、中途半端
な人間ドラマの差込によって子供も大人も退屈してしまうバランスに欠いた作
品となってしまった。ヨーロッパ人による乱獲が始まった1900年前半のカ
ンボジアを舞台にしている視点は面白い。ヨーロッパ人にとってトラは狩りの
大物であり、カンボジアの人々にとっては人を襲う害獣として描かれている。
アノー監督はあえて「トラを大切にしよう」という単純なメッセージではなく
トラ(自然)と人はお互い別々の場所で暮らすべきという、一歩引いた視点を
貫こうとする。ところが本筋となっているトラの子供達を巡るドラマは、子供
向けの絵本のような展開なのだから、アノー監督のメッセージは宙に浮いてし
まっている。その象徴的存在が、人間側の主人公であるイギリスの冒険家だ。
トラの一番の理解者でありながら、実はトラが不幸になった元凶を生み出した
人物でもある冒険家こそ、この映画の迷いそのものだろう。

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2.徒然なるままに・・・編集後記
今234号より、REVIEWをより読みやすくする為に、600字以内に収
めていきます。今まで1200文字以上の文章と比べて、書くのも楽になるか
と思いきや、たくさんある伝えたいことの中から、絞り込んで書くことの難し
さを実感する羽目になっております。

ここのところ仕事が忙しくて更新できなかったHPも今週末より再開予定です
のでお暇なときに遊びに来てください。

来週11月1日は映画の日。私は埼玉新都心にあるシネコンにて朝から晩まで
映画鑑賞する予定です。

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      映画館をこよなく愛する紅乃ちゃんのパパがお贈りする

                 HP< 映画館で逢いましょう >  
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など映画尽くしのページです。共に映画について語り合いましょう。
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         【映画館で逢いましょう】 創刊1999年11月16日
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