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映画館で逢いましょう

「映画との最良の出会いの場は映画館」を信条とし、劇場公開作品のREVIEW、オススメビデオ・名作映画のご紹介、その他特集記事を月一回お届けする映画批評月刊誌です。

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映画館で逢いましょう 第233号 【 ヴィレッジ 】【 バイオハザード2 】

2004/10/14

─映画の真価は、映画館でこそ問われるべき───────────────
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< 紅パパの 映画館で逢いましょう >  vol.233(2004.10.14)

発行者:映画館鑑賞推進委員長 紅乃ちゃんのパパ

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ネタバレ無添加のREVIEWを心がけております。
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==contents==
1.本日の上映作品
  【 ヴィレッジ 】
  【 バイオバザード? ApocaLypse 】
2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
  【 NY式ハッピーセラピー 】
3.徒然なるままに・・・編集後記
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1.本日の上映作品
【 ヴィレッジ 】
 原題:THE VILLAGE
 製作:2004年 アメリカ映画 108分

 私的作品評価 ☆☆ /自らのパータンをどんでん返しに使ったがが裏目に
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
【シックスセンス】では幽霊、【アンブレイカブル】では不死身のヒーロー、
【サイン】では宇宙人と徹底してオカルト街道を万進し続けるシャマラン監督
の次なるテーマは、「森に潜む怪物伝説」。
深い森によって外界と遮断された村で平安に暮らす人々。しかし彼らには奇妙
な掟が存在していた。「その森に入ってはいけない」「不吉な赤い色を封印せ
よ」「警告の鐘に注意せよ」この掟を破った時、森に住む何者かの怒りに触れ
村に災いがもたらされる。果たして森に住む怪物の正体とは。
重苦しい空気を生み出し、緊迫感を生み出すシャマラン監督の演出力は健在。
万人受けした【シックスセンス】以降、賛否両論を巻き起こしているシャマラ
ン印の最新作、あなたはどう受け止めますか。

●作品データ―
監督/脚本:M・ナイト・シャマラン 撮影:ロジャー・ディーキンス 音楽
:ジェームズ・ニュートン・ハワード 出演:ホアキン・フェニックス(サイ
ン)(グラディエーター)/プライス・ダラス・ハワード(グリンチ)/エイ
ドリンアン・ブロディ(戦場のピアニスト)/シガニー・ウィーバー

●REVIEW
サスペンス映画を極めたヒッチコック監督の後継者として筆頭に名が上がるシ
ャマラン監督だが、作品の方向性はどちらかと言うとオカルト(それもかなり
まがまがしい)に大きく偏っている。これまで作品で扱ったテーマも「幽霊は
実在するか」「不死身の人間=ヒーローは存在するか」「宇宙人は本当にいる
のか」というオカルトの直球勝負。すべての作品の落ちは変化球に見せかけた
ど真ん中のストライク(要するにそのまんま)であり、ある意味落ちがないの
がどんでん返しという掟破りの作風が許されてきたのは、目に見えないものに
対するプレッシャーを描ききる確かな演出力のおかげである。

オカルト雑誌の編集長のようなシャマラン監督による最新作【ヴィレッジ】は
「深い森に潜む謎の怪物と秘密の村に住む住人たち」という、そちらの方面の
ファンからの期待通りのテーマ。当然ながら「ネタばれ厳禁」な内容の為、こ
こで物語に触れることは控えさせていただくが、今作にてシャマラン監督はい
ままでとは逆パターンの落ちを使い、自らの弱点を露出してしまった。自らが
脚本を書き、秘密主義を貫きながら撮影するシャマラン監督の脚本は、たとえ
不備があろうとも誰もチェックするものがいないのだろう。【ヴィレッジ】で
も中盤での落ちの一部が出た時点でほぼラストまで予測できてしまったり、終
盤のご都合主義のオンパレードなど、修正できる部分が沢山あるにも関わらず
そのままの状態で公開されてしまっている。自らのアイディアを他の脚本家の
手に渡し、第三者の視点を取り入れることが出来れば、シャマラン作品はもっ
と面白くなるのに、このままでは【シックスセンス】の大ヒットで助言する者
がいなくなった裸の王様同然だ。

ブルース・ウィルス、メル・ギブソンと言った盛りを過ぎた俳優を見事に復活
させたキャスティングの上手さで定評があるシャマラン作品らしく、今回も豪
華な配役に期待も膨らんだ。ところがシガニー・ウィーバーはせっかくの役作
りが台無しの扱いだし、【戦場のピアニスト】以来の注目作となったエイドリ
アン・ブロディにいたっては物語の狂言回しとして重要なポジションにあるに
も関わらずその演技は浮きまくっている。中幕の新人プライス・ダラス・ハワ
ードの初々しい演技が唯一の見所とも言えるが、やはり盲目の役を演じるには
完全に力不足。ホアキン・フェニックスが静かな男を好演して作品を支えてい
たのに、中盤以降ほとんどスクリーンに登場しなくなり、映画も腰砕けになっ
てしまった。

シャマラン監督という期待を持たずに観れば、良く出来たミステリー映画なの
かも知れない。しかしながら、【ヴィレッジ】に足を運んだ多くの観客はやは
りシャマラン監督のファンであり、もしがっかりしたとしても、きっと次の作
品も必ず劇場に観に来てくれるだろう。なぜなら私も含めあの【アンブレイカ
ブル】を観ても尚、シャマラン監督に期待しているのだから。
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【 バイオバザード? ApocaLypse 】
 原題:BIOHAZARD? ApocaLypse
 製作:2004年 アメリカ+カナダ+イギリス映画 91分

 私的作品評価 ☆☆☆★ /前作以上の疾走感!あっという間の90分
     (☆20点★10点 ☆☆☆が標準ライン)

●作品紹介
カプコンの人気テレビゲーム【バイオハザード】の世界観を見事に描き切り、
ゲームファン・映画ファン双方を納得させた傑作アクションホラー映画の続編
が二年越しで公開。
前作でただ一人生き残ったアリスが、病院で目を覚ますと、ラクーンシティは
ゾンビに溢れた死の町と化していた。外界と遮断された町で決死の脱出劇が始
まった。完全な続き物となっている為、鑑賞前に一作目を見ることは必須。前
作以上のパワーアップした戦うヒロイン「アリス」を演じるのはもちろん、ミ
ラ・ジョヴォヴィッチ。ゲームファンも納得のそっくりさんも登場するので、
お楽しみに。

●作品データ―
監督:アレクサンダー・ウィット 脚本:ポール・W・S・アンダーソン 撮
影:クリスチャン・セバルト 音楽:ジェフ・ダナ 出演:ミラ・ジョヴォヴ
ィッチ(ジャンヌ・ダルク)(ズーランダー)/オデッド・フェール(ハムナ
プトラシリーズ)/サンドリーヌ・ホルト

●REVIEW
最近注目を浴びつつあるテレビゲームの映画化だが、その先駆者となった作品
がこの【バイオハザード】シリーズだ。自らも原作ゲームファンであるポール
・W・S・アンダーソンが手がけた一作目は、映画ファン、ホラーファン、ゲ
ームファンをも唸らせるスピード感溢れるアクションホラーの傑作だった。今
作も、監督は交代したものの、緊迫感・スピード感共に前作に勝るとも劣らな
い出来となっている。成功例の少なかったゲームの映画化に弾みをつけた本作
だが、ゲーム版【バイオハザード】自体が、ゾンビ映画の傑作が元になってい
るのだから、元々映画化しやすい題材ともいえる。

戦うヒロインアリスを演じたミラ・ジョヴォヴィッチは、今作でも期待以上の
暴れっぷりを見せてくれる。モデル出身のミラは立ち姿も美しく、肉体的にも
飛躍的にパワーアップを果たしたアリスのアクションは見所満載。ところが、
アリスが超人的な肉体を手に入れたことにより、「薄氷を踏むようなスリル」
が欠落してしまったことも事実。アリスのアクションがより派手に力強くなっ
た反動で、どんな強敵が出ても、ゾンビに囲まれても、アリスなら脱出してし
まうだろうという安心感が生まれてしまい、結果緊迫感を殺いでしまっている
。強さのコントロールは、実に難しい。

主人公アリスを強くしすぎてしまった続編で、観客のスリルを一手に担うのは
何時退場(死んでも)おかしくない脇役たちのサバイバル劇。登場人物の約半
数は、映画を盛り上げる為、途中退場していくのだが、この作品が初監督であ
るアレクサンダー・ウィットには、少々荷が重すぎたようだ。第二班監督とし
て数多くの経験を積んでいる監督だけに、アクションシーンについては、前作
に劣らぬ迫力ある画面を作り出しているのに、やはりドラマ部分で経験不足を
露呈している。それでも、がっかりされられるホラー映画やアクション映画が
多い中、及第点は十分取れていることは付け加えておく。

ラストシーンは前作に引続き、続編の存在を匂わせ否が応でも期待は高まる。
是非次回作も文字通り体を張って演じきったミラ・ジョヴォヴィッチの大活躍
を期待したい。

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2.映画館で逢えなかった作品は、ビデオでチェック!
【 N.Y.式ハッピーセラピー 】
 私的作品評価 ☆☆☆
 2003年 日本映画 105分
 監督:ピーター・シーガル 出演:アダム・サンドラー

アダム・サンドラーとジャック・ニコルソンという二枚看板を持ってしても、
ビデオスルーとなってしまうアメリカンコメディ映画不毛の地日本。それでも
ビデオで観れるだけまだ幸せとも言えるのだが。
アダムサンドラーは控えめすぎることが欠点の人がいいサラリーマン。ひょん
なことから、「精神を病んで怒り易い」と訴えられ、セラピーを受けることに
なってしまう。セラピーを担当する精神科医(ジャック・ニコルソン)の治療
はどんどんエスカレートし、ついには同居する羽目になってしまう。
巻き込まれ型コメディの典型的なパターンながら、二人の芸達者な役者のおか
げで笑いと毒に満ちた作品になっている。アダム・サンドラーが演じる役は、
どの映画を見ても同じような気がしないでもないが、あえてそのワンパターン
すらもギャグとなっている。ジャック・ニコルソンも楽しげに演じており、軽
い気持ちで見るのにぴったりのポップコーンムービーだ。

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3.徒然なるままに・・・編集後記
運動会といえば、お父さんたちによるビデオカメラの撮影風景が名物となって
いるが、私も当然ながらその一人である。ところが運動会の撮影をしていると
息子や娘の活躍もファインダー越しで見ている為、撮影者自身は今ひとつ盛り
上がらない。今回も息子がリレーで走っていて、目の前を通り過ぎるとき、か
みさんは手を振り上げて応援しているのに、私といえば手ぶれしないように、
息子がカメラに収まるように、ジットしながら撮影している。これでは、記録
としては息子の勇姿は残るものの、記憶としては実に不満足なものになってい
るのではないか。これからは撮影はかみさんと分担し、私も声援を送りたいと
思うのだが、かみさんは筋金入りの機械おんちだから、上手く行くかどうか。

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